2012年6月7日(木)

『クライシス3』をプレイ――グラフィックエンジン“CryENGINE”が作り出す極上のFPSを堪能

文:電撃オンライン

 E3会場内のエレクトロニック・アーツブースで、北米ゲーマーの中ではかなり話題になっている『クライシス3』をプレイしてきたのでレポートしよう。

『クライシス3』

 先日行われたカンファレンスでも会場の歓声が非常に大きかった作品というだけあって、メディア向け試遊ルームの前には長い列ができていた。

 さっそくプレイするが、やはり気になるのはパッケージイラストにも使われている“コンパウンドボウ”と呼ばれる弓矢武器だろう。銃器に比べ、一見威力は劣りそうなものだが、何でも最先端の軍事テクノロジーとのことで、これを使って戦ってみることに。

『クライシス3』

 弓矢だけあって連射はできないものの、威力は抜群でオートリロードもついている。しっかり狙える局面であれば非常に有効なのは間違いなさそうだ。さすが最先端軍事テクノロジー。

 このゲームの特徴の1つに使用できる武器の多さも挙げられるが、ゲームを進めていくうちに、倒した敵が実にさまざまな武器をドロップしていく。慣れてくれば自分のプレイスタイルに合う武器が見つかると思うが、今はドロップしたそばから使ってみた。拳銃タイプのライトな武器から迫撃砲的な重厚なものや超速射ができザコ的なら一瞬で蜂の巣にできる武器など、いろいろ試しているだけでも楽しかった。

 このゲームでもう1つ話題となっているのが、グラフィックエンジンの“CryENGINE”。FPSファンの間では、その性能の高さに定評があるが、この作品もその性能を随所に垣間見ることができた。

 木の葉や雑草なども細かく再現されているのと、太陽の光が当たっているところ、いないところの感じなども実にリアルに表現されている。あと、敵が照準内にいるにもかかわらず弾が手前の見えない障害物に当たってしまう、といったこれまでのFPSではありがちな部分がほとんどない感じがした。短時間でのプレイなのでそれが本当にゲームのチューニングによるものなのかまでは確認できなかったが、非常に遊びやすいという印象だった。

 もう1点、画面に表示されているレーダーが、視界の範囲も表示されているのでどちらを向いているのかや敵との距離感がわかりやすいのもよかった。

 短いプレイ時間だったが、とても“上質”なFPSであると言っていいと思うし、オープンワールドタイプであることも含めて遊び応えも期待できるので、FPSファンには発売が楽しみな1本となりそうだ。

データ

▼『クライシス3』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年春
■希望小売価格:7,665円(税込)

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