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2012年6月7日(木)

働くお父さんは誰がために戦う? 主人公が風貌も境遇も渋くなった『ロスト プラネット 3』を遊んできた

文:電撃オンライン

 アメリカ・ロサンゼルスで開催中のイベント“Electronic Entertainment Expo 2012(E3 2012)”。その会場内でプレイできたPS3/Xbox 360用ソフト『ロスト プラネット 3』のプレイレポをお届けする。

 『ロスト プラネット 3』は、南国のような世界で戦っていた前作とは異なり、初代と同様に極寒の地で戦う開拓者たちの生き様、戦いを描く物語。主人公は、舞台の星であるEDN-3rdでの開拓作業に従事する労働者ジム・ペイトン。舞台こそ同じ雪山だが、初代の主人公ウェインに比べると、その立場も風貌も渋い。

▲こちらが主人公のジム。明らかに労働者といった風貌だ。

 ジムは家族を残してこの開拓作業に来ており、妻との幸せそうな会話シーンをストーリーの随所に見られた。

 会場でプレイできたバージョンでは、ジムがT-ENG(サーマルエナジー)を取りに行く所からスタート。リグと呼ばれる作業用のバイタルスーツ(VS)に乗り込み、操作方法を教えてもらうチュートリアルを進めながら、巨大なエイクリッド(AK)と戦うシーンなどがプレイできた。

▲作業に戦闘にと大活躍のリグ。なお、雪山には定期的に嵐が起こり、瞬時にマイナス90度近くまで下がることも。そうなるとリグは凍りついてしまうんので、リグから降りて銃撃で氷をそぎ落としていくことになる。

 リグに乗り込むと、従来作とは異なるコックピット視点での操作に切り替わる。この視点での操作は重機を操作するという感覚が味わえて、なかなか新鮮。リグにはダッシュ機能が搭載されていないため、動作速度そのものは遅いものの、小さいAKならびくともせず、逆に一撃でしとめることができる。

 実際にリグに乗ったまま小さなAKから巨大なAKまでと戦う場面が道中にあるのだが、リグでのT-ENGの採取方法はなかなかエグい。小さなAKに対しては、左手のアームでつかみあげて、右手のドリルでえぐるように体内に差し込み、T-ENGを採取していく。巨大なカニのような形をしたAKに対しては、相手の動きの隙を見て足を左手でつかみ、巨体をひっくり返して相手の背中をこちらに向け、弱点である背中をドリルでほじくり尽くすといった攻撃方法をとっていた。

▲AKの一種。オレンジ色に光る部分が弱点だ。初めから見えているものもいれば、隠されている部分に攻撃を加えないと露出しないものもある。

 ゲームプレイについては、『ロスト プラネット』らしい操作感となっている。ただし、今回プレイした範囲では、『ロスト プラネット』シリーズの特徴の1つになっていた、ワイヤーアクションは、特定の場所でのみしか出せなくなっている。

 その他、敵によってはこちらに対してつかみかかってくることもあり、その場合は適切な行動を取らないとダメージを受けてしまう。

 やがてジムは巨大なAKと戦うのだが、オレンジ色に光る部位が弱点なのは従来作どおり。緊急回避ボタンを敵の攻撃に合わせてタイミングよく発動すると攻撃を避けてくれるのだが、ある特定の攻撃に対しては専用のモーションが発動して避けてくれる。このため、ダメかと思っても緊急回避をするときちんと避けてくれるなど、今回の範囲内ではそれほど戦闘はシビアではなかった。

 なお、『ロスト プラネット』シリーズの特徴はシングルプレイのストーリーだけではない。多人数によるマルチプレイも特徴だ。まだマルチプレイについての情報は明らかになっていないが、前作、前々作を越えるシステムを期待したい。

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