2012年6月8日(金)
アメリカ・ロサンゼルスで開催されている“Electronic Entertainment Expo 2012(E3 2012)”のエレクトロニック・アーツブースに展示されていた『ニード・フォー・スピード モストウォンテッド』のプレイレポートをお届けする。
本作は、『ニード・フォー・スピード』を一躍有名レースゲームにのし上げた“モストウォンテッド”の名前をそのまま引き継ぐとあって、レースゲーム好きには注目の作品といえる。また、今回の開発を担当しているのは、名作『バーンアウトパラダイス』を手がけたイギリスのCriterion社。となると、『バーンアウトパラダイス』の続編的存在なのでは? と期待する人も多いと思われる。
まず最初に結論から言うと、本作は『バーンアウトパラダイス』の続編となる作品かもしれないということ。かもしれないというのは、今回プレイできた範囲からでは、街中での多岐にわたるチャレンジの存在やラジオなど、『バーンアウトパラダイス』が持つ雰囲気などが継承されているかを確認することができなかったためだ。
今回のプレイでは8人によるオンラインプレイを楽しむことができた。ホストがレースの開始を指示すると、ほかのプレイヤーにも“Meet up”ということで、集合をうながすルートが表示される。そして全員が集まり次第、レースが開始されるという仕組みになっていた。車が集合した後はグリッドに並ぶなんてこともなく、集合場所内であれば各自バラバラの場所からレースをスタートできる。このカオス感がお祭り的な感じで楽しい。
▲シリーズおなじみのクラッシュシーンも。 |
もちろん、レースを行うだけでなく、『バーンアウトパラダイス』で楽しかった街中での脇道探索やジャンプポイント、看板割りなどの要素は今作でも健在。車がボロボロになっても、ドライバーズスタンドに立ち寄るだけで綺麗に修理されたり、ボディカラーの変更ができたりと、このあたりの雰囲気は『バーンアウトパラダイス』そっくりである。
もっとも異なる点があるとすれば、それは利用できる車種だ。『バーンアウトパラダイス』は、架空の車のみを使用できていたのに対して、本作ではすべて現実の車をそのまま運転することができる。ただし、これらの車について、アップグレードパーツが用意されているかどうか、という点については、今回確認することはできなかった。
また、『ニード・フォー・スピード』といえば警察とのバトルも欠かせない要素の1つ。この要素をオープンワールドでいかに生かしていくか、その調整具合も楽しみなところだ。
車の挙動については、いつもの『ニード・フォー・スピード』シリーズと同様に、リアルさを残しつつもありえない速度で車を曲げられるという、振り回しやすさを感じさせるさじ加減。ブレーキを踏んで重心を前方に移動させてハンドルをいっぱいまで切れば、スピンターンが可能といった感じだ。
何はともあれ、今回のプレイではまだすべてを決定づけるには情報が足りないが、『バーンアウトパラダイス』っぽさを感じられたことは確か。楽しい遊び場として本作が仕上がっていくのを期待したい。
▲EAブースでは試遊をした人に本作の特製Tシャツがプレゼントされていた。 |