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2012年6月14日(木)

【電アスレース部】大迫力のRCG『ダート ショーダウン』を生み出した『ダート』シリーズの魅力を探る

文:電撃オンライン

 ここからは、『ダート』シリーズの概要について紹介していこう。

 そもそも“ダート(dirt)”とは、“泥”や“未舗装”を意味する言葉である。そのキーワードが指し示す通り、『ダート』シリーズはオフロードを主な舞台にしたレースやバトルを描いたアクションスポーツ・レーシングゲームだ。ゲーム中には、現実世界でも高い人気を誇る名車がズラリ勢ぞろい! プレイヤーは王道のラリーをはじめ、ライバルマシンをクラッシュさせることに特化した“デモリッション・ダービー”や、繊細なドライビングテクニックが要求される競技“ジムカーナ(※1)”など、バリエーションに富んだモードで走りを極めていくことができる。

 時代のニーズに合わせて、常に最先端を追及してきた美しいグラフィックも見どころの1つだ。クラッシュの程度に応じてマシンが破損していく演出なども実に手が込んでおり、プレイヤーはレースの過酷さを鮮烈に脳裏に刻んでいくことができる。また、ゲーム中の物理演算は、コードマスターズが独自に開発した“EGO”エンジンによって完全制御。泥地や雪面といった路面コンディションに応じて操作感が微妙に異なり、リアルなビジュアルと相まって本格的な走りを楽しむことができる。

電アスレース部 電アスレース部
▲どちらも『ダート3』のワンシーン。美しいグラフィックによって、マシンのカッコよさだけでなく自然の過酷さまでもが生き生きと表現されている。

 そしてモータースポーツ界の実力者が開発に全面協力している点も、ファンには見逃せないポイントだろう。シリーズの初期では、ラリードライバーとして世界的な人気を博したコリン・マクレー氏(※2)が開発を監修。また、2~3作目ではジムカーナの第一人者であるケン・ブロック氏(※3)を招へいし、その知識を作品に落とし込んでいる。ゲームらしい迫力を徹底追及し、時には現実離れしたバトルを表現しつつも、マシンの挙動や操作感などその骨子には、しっかりとした手ごたえが感じられる。そんな“ブっ飛びっぷり”と“本格派”を両立させるという開発コンセプトを、本作では実感できる。

【シリーズを飾ってきた作品一覧】

・2007年06月発売:PC『コリン・マクレー:ダート』※コードマスターズ日本法人からは未発売
・2007年06月発売:Xbox 360『ダート:コリン・マクレー オフロード』※コードマスターズ日本法人からは未発売
・2009年11月発売:PS3/Xbox 360/PSP『コリン・マクレー:ダート2』
・2011年8月発売:PS3/Xbox 360『ダート3』
・2012年8月30日発売予定:PS3/Xbox360『ダート ショーダウン』

■キーワード解説Ⅰ:ジムカーナ(※1)

 舗装路面を舞台にした、スラローム競技の1つ。路面にパイロンなどを置いて仮設のコーナーを設置し、繰り返し蛇行するようなコースで競技車両が1台ずつタイムトライアルを行って記録を競い合う。初心者でも参加しやすい敷居の低さと、純粋にコーナリングテクニックが問われる奥深さをあわせ持っているのが特徴で、近年人気が高まっている。

■キーワード解説II:コリン・マクレー氏(※2)

 イギリスはスコットランド・ラナーク出身のドライバー。1968年8月5日生まれ。ラリー以外のモータースポーツ全般にも精通しており、例えばバイクでも高いライディングセンスで知られていた。豪快なドリフト走行に象徴される、ミスを恐れない攻めに徹した走りが信条。そんな積極性ゆえにクラッシュも少なくなかったが、それを含めてファンは“壊し屋マクレー”を意味する“マクラッシュ”の愛称で彼を愛した。2007年9月15日、マクレー自身が操縦桿を握っていた自家用ヘリが墜落する事故が発生。39歳の若さで、惜しまれつつ世を去った。

■キーワード解説III:ケン・ブロック氏(※3)

 アメリカはカリフォルニア出身のドライバー。1967年11月21日生まれ。スノーボードやモトクロスにおける著名なベテラン選手であるのと同時に、企業・DCシューズの共同設立者に名を連ねるなど、やり手のビジネスマンとしての顔も持つ。卓越した走行技術を駆使したジムカーナでのパフォーマンスが、“ジムカーナTWO”と題した映像でインターネット上で公開されるやいなや、5,000万回を越える再生回数を記録。“2009年にもっとも閲覧された動画”の第4位にランクインし、その名を世界中にとどろかせた。

→『ダート』が、いかにして世界中のファンを魅了してきたかを探る。(3ページ目)

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※画面は開発中のものです。

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