2012年6月11日(月)

極まった映像美、そして日本近海が舞台!? 『トゥームレイダー』開発者デモプレイ&インタビュー

文:電撃オンライン

 E3 2012のスクウェア・エニックスブースでは、クローズドでPS3/Xbox 360用のACT『トゥームレイダー』の開発者によるデモプレイが行われた。その模様とインタビューをお届けしよう。

『トゥームレイダー』

 世界中で人気を集めるACT『トゥームレイダー』シリーズ。その最新作にあたる本作のジャンルは“サバイバルアクション”となっており、シリーズでおなじみの女性冒険家ララ・クロフトの起源が描かれるという。

 開発会社CRYSTAL DYNAMICSのスタッフによるデモプレイでは、船が座礁する既存ムービーと、今回のE3で発表されたスカベンジャーに捕縛されるムービーの間にあたる部分が用いられ、実機でのプレイを見せつつ本作の解説が行われた。ストーリー的には、ララがサバイバル生活に挑む様子の他、荒くれ者であるスカベンジャーたちから逃げるために、初めて人の命を奪うシーンなどが描かれている。

『トゥームレイダー』 『トゥームレイダー』

 今回のデモプレイで、まず印象に残ったのは、自分が置かれている立場を明確に理解し始め、生き抜くために奮闘するララの姿。今作ではララの起源が描かれるというが、まさに今回のプレイで見たものは、その起源のなかの起源にあたる部分だろう。

 ララの仕草や表情、雰囲気の演出も深く印象に残っている。船の難破によって島に漂着したばかりのララの“何をするにも不安げ”な表情や、初めて鹿を弓で仕留めた時の“罪悪感に満ちつつも生き抜くことの何かを悟った”かのような演出。これらを見た時、「これが新生『トゥームレイダー』の映像クオリティだ」という感想を素直に持ち、昨年のE3 2011で本作のデモプレイを見た時以上に洗練されていると感じた。

『トゥームレイダー』

 もちろん、つねに彼女の心身の状態が鮮明に伝わってくる映像演出(顔の汚れ、お腹の傷を押さえながら走る姿など)は健在であり、ララが置かれている状況をプレイヤーは自然と認識することができる。こうした細部のこだわりが“あらゆるところ”に施されている点も、本作のクオリティの高さを裏付けるソースとなるだろう。

 ララだけでなく、その他の映像クオリティも凄まじい。他のキャラクターの仕草や表情はもとより、フィールドのリアリティも本作の映像美の極みだ。雨粒が画面手前に付着する(カメラのレンズに付くイメージ)ところも、ちょっとした演出としておもしろい。

『トゥームレイダー』 『トゥームレイダー』

 シリーズならではの謎解きについては、武器の強化によって新たなマップに進入する様子を披露。具体例を挙げると、手斧をレバー代わりにして扉を開ける仕掛けにおいて、武器レベルが低い時は強度不足で開けることはできないが、武器レベルを上げることで強度が上がり、扉が開くようになる。こうした用途はもちろん、武器レベルが戦闘時の武器の攻撃力などにも影響があるのか、気になるところだ。

→日本を徹底的に取材!? 要注目の開発者インタビュー!(2ページ目へ)

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