2012年6月27日(水)
どうもこんにちは、ライターの黒船Mk-II(マークツー)です。ここ数年、6月のスケジュールは空けておくようにしています。なぜなら、6月にはガストさんから『アトリエ』シリーズが発売されるからです!
発売されるだけならば、暇を見つけてゲームを個人的にプレイすればいいのですが、ライターとして記事を書いたりレビューをしたりするので、時間を確保しなければならないのです。……まあ、普段から忙しいほど売れっ子ライターじゃないんですけどね。ハハハハ……毎月『アトリエ』シリーズが出れば、売れっ子になれるのに!
というわけで、前置きもそこそこに、6月28日に発売されるPS3用RPG『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~(以下、アーシャのアトリエ)』のプレイレポートをお届けしようと思います。本作をプレイしてまず感じたのは、“『アトリエ』シリーズの新たな一歩”であり、いい意味での“シリーズからの脱却”でした。
プレイを始めて最初に感じたものは、“儚(はかな)い世界”でした。グラフィックしかり、音楽もまたしかりで、どこかさみしげです。本作は、徐々に滅びゆく世界の中で妹を捜す物語。世界観もやや重めなのに、メインのストーリーもまた暗そう……なのですが、主人公のアーシャは歴代ヒロインに負けないくらい明るく前向きで、ちょっぴり変わった女の子です。
主人公のアーシャは、薬士として薬を作って生活していました。ある日、妹のニオに薬草を取りに行ってほしいと頼んだところ、なんとニオが行方不明になってしまいます。それから数年後――妹がいなくなった遺跡のある場所でアーシャがお墓参りをしていると、ダンディなおじさん・キースグリフが現れ、ニオがまだ生きていることと錬金術について告げられます。こうして物語は動き出します。
▲主人公のアーシャ。『アトリエ』シリーズの主人公は、お人よしなキャラが多いのですが、彼女もご多分に漏れずいい人です。 |
▲アーシャの妹のニオは、行方不明……だったにもかかわらず、現代人でも驚くようなホログラム映像で突然登場。お墓参りの時にこんなのが出てきたら、普通はちびります。 |
▲中田譲治さんの渋い声がピッタリな、ダンディ紳士・キースグリフ。どうやら錬金術について詳しいようですが……? |
本作では、これまでのシリーズ同様に、さまざまなキャラクターが登場します。レジナは、序盤に仲間になるアタッカータイプの子。防御力ダウンや、範囲攻撃も備えているのでなかなか便利です。あと、個人的に汗水流して元気に働く女の子は素敵だと思います。
魔法使い見習いのウィルベルは、黒船Mk-II的にはどストライクな子です。キャラ的にはあざといくらいに狙ったような見た目やセリフですが、子どもらしさや間の抜けた感じもあり、アーシャとのやり取りもおもしろい。ただ、戦闘ではアーシャ以上に打たれ弱いのでご注意を。
遺跡を調査して回るマリオンとその護衛のリンカ。リンカも序盤から仲間になるうえに、アタッカーとしてかなり頼れます。レジナと迷うところですが、雑魚にはレジナ、ボスにはリンカが適しているかと。まあ……2人とも連れていくというのもアリだと思いますよ。かなり強いので!
女の子ばかりだとアレなので、男性キャラも紹介しないと……というわけではないのですが、上腕二頭筋に大注目のユーリスです。一族の掟のため、竜の鱗を手に入れようとしているキャラクター。堅物かと思いきや、酒場のマスター・カイルとは軽快にやり合ったりと、いろいろな面を見せてくれました。
これまでのシリーズ作品では、それぞれのキャラクターに目的があり、その中で彼らが主人公に協力するのは一時的な場合がほとんどでした。しかし今回は、各キャラクターとアーシャの目標が近いこともあり、非常に密に接することが多かったように思います。この辺りにも、新しい風のようなものを感じました。
あ、最後になりますが、ターニャが素晴らしくカワイイです。なんというか、もう言葉では表現できないくらい! そのカワイさは、ぜひゲーム中で確認してください!!
▲サブキャラクターはパーティメンバーにはなりませんが、どれも個性的でいいです。ハリー単独でも好きですが、メリエッタと組むとますますおもしろいです。 |
▲キャラクター同士の掛け合いが、今まで以上に充実しているような印象を受けました。 |
▲ターニャかわいいよターニャ。褐色のおなご。そして健気……ええわあ。 |
▲何かとからんでくる牛のパナ。表情も変わらないように見えますが、何か訴えてくるものがあります。 |
→次のページでは、生まれ変わった調合&戦闘システムについて紹介!(2ページ目へ)
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