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2012年8月30日(木)

ファンが気になる薫クンの宿命もチラリ? 『流行り神』のメインキャラクターはこうして生まれた【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナーとなる、開発スタッフのコメントつきで名キャラクターを紹介していく“キャラクター辞典”。

 第4回となる今回は、実写映画化が決定したホラーテイストの推理アドベンチャー『流行り神』シリーズをクローズアップ。『流行り神3』のディレクターであり、20周年記念タイトルの1つ『特殊報道部』でプロデューサーを務める簗瀬涼司氏のコメントともにメインキャラクターを紹介していく。


『流行り神』

『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』
・発売日:2004年8月5日
・対応機種:PS2
・ジャンル:AVG
・希望小売価格:6,090円(税込)
[備考]
・スキップ機能など、改良を加えた廉価版がPS2で発売
・グラフィックの追加やシステムに改良が加えられた廉価版がPSPで発売
・シナリオが追加されたDS版が発売
・日本一GAMES、app storeSから携帯端末版『現代異聞 流行り神』が配信中
・シリーズタイトルが『3』まで展開


■科学とオカルトと2つの答えが用意された都市伝説アドベンチャー

 警視庁の刑事である風海純也が、“コックリさん”や“赤マント”といった都市伝説にまつわる奇妙な事件を解決する推理アドベンチャー。プレイヤーの捜査方針や選択肢によって、ストーリー展開が“科学的な捜査”と“オカルト的な捜査”に大きく二分されるのが大きな特徴。両方の捜査ルートを遊んだプレイヤーが想像を広げることによって、物語の真相を推測できるという作りになっている。

 なお、『流行り神』はプロデューサー兼シナリオライターを新川宗平氏、キャラクターデザインをイラストレーターの菅原健氏、メインプログラマーを簗瀬涼司氏が担当するなど、少数精鋭によって手がけられた日本一ソフトウェア初のアドベンチャーゲームでもある。

『流行り神』 『流行り神』
▲事件の状況を整理して捜査方針を決めるセルフ・クエスチョンと、勇気を示すカリッジポイントを消費する重要な選択肢で物語が分岐する。▲ゲーム中に手に入れたキーワードや人物名を組み合わせ、事件の真相を決定づける推理ロジック。その内容でのちの展開やプレイ評価が変わる。

【風海純也】

『流行り神』

―柔軟な思考を持つエリート警部補―

 警察史編纂室所属の若き警部補で、本作の主人公。キャリア組のエリートとして警視庁に配属され、一時は捜査一課にも所属していたが、怪異事件の調査をきっかけに現在の部署へ異動になったという経歴を持つ。

 物腰柔らかな性格で、怪異事件に対して科学的な視点とオカルト的な視点の両方から事件をたどれる柔軟な思考能力を持ち、その能力をもって数々の怪異事件を解決に導くことになる。

『流行り神』 『流行り神』
▲風海は事件がある程度進行すると、自問自答しながら状況を整理し、今後の活動方針を決めるという捜査方法をとっている。▲大人気のアイドルやストーカーに追われる女性、初恋の女性など、風海が巻き込まれる事件には美女が登場することも多い。

●開発スタッフからのコメント:風海純也編

 プレイヤーの分身になるために個性の薄いキャラとして用意しましたが、その個性の薄さ、プレイヤーの選択性を用意するための優柔不断さ、プレイヤーが選択した瞬間の決断力みたいなものが、そこそこな特徴として彼を形作ってしまったのではないかなと思います。

 それと、“縁”というものを持っているキャラクターですね。主人公だから当然ではあるのですが、それでも彼を中心に人が集まってくる、よいキャラクターです。(簗瀬)


【小暮宗一郎】

『流行り神』

―流血沙汰と怪異現象が苦手な体育会系刑事―

 警察史編纂室に所属する巡査部長。風海が扱った事件を担当する所轄署の刑事だったが、風海の左遷と時を同じくして編纂室に配属。体育会系な性格で階級が上の風海にいつも付き従っている。

 ベテラン刑事然とした風貌に似合わず、流血沙汰や怪異現象に滅法弱く、そんな場面に出くわすと失神してしまうことも……。一方、腕っぷしはかなりのもので、暴漢を軽くねじ伏せたり、電子ロックの扉を体当たりでこじ開けるなど、頼もしい一面を見せる。

 ユーザーからの人気が非常に高いキャラクターで、『魔界戦記ディスガイア3』では、ジャンルがまったく違うタイトルであるにもかかわらずゲスト出演している。

 ちなみに、彼には実の妹がおり、『流行り神3』で登場している。兄に似ているのか、それともまったく似ていないのか。気になる人はぜひ、ゲームをプレイして確認してほしい。

『流行り神』 『流行り神』
▲年齢は小暮のほうが上だが階級が上の風海を敬い、風海のことを“先輩”と呼んで番犬のごとく付き従う。▲怪異事件を見ると腰を抜かしたり失神してしまう、意外と怖がりな小暮。しかし、驚く小暮の顔のほうが怖いような……。

●開発スタッフからのコメント:小暮宗一郎編

 ユーザーさんからは人気の高いキャラです。まさかこんなに愛されるキャラクターになるとは思っていませんでした。

 おっさんな風貌でありながら、見た目よりも若く、風海純也を先輩と呼んで番犬かのように付き従い、犯人を力でねじ伏せるシーンもあれば、オカルト現象を見ては失神したりと、要素盛りだくさんですね。(簗瀬)


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