2012年8月30日(木)

新たな着ぐるみミクさんが駆け付けた『初音ミク -Project DIVA- f』発売記念抽選会をレポート! 林プロデューサーのミニインタビューも掲載

文:電撃オンライン

 本日8月30日に東京都の秋葉原で行われた、PS Vita用ソフト『初音ミク -Project DIVA- f』の発売記念抽選会の模様をレポートする。

 本作は、電子の歌姫・初音ミクが主演するリズムアクションゲーム『初音ミク ‐Project DIVA‐』シリーズの最新作。“歌うようにボタンを押す”という従来のコンセプトはそのままに、マルチタッチパネルでの操作に対応した新アクション“スクラッチ”を追加。画面に触れて直感的に操作をすることで、これまでにない新しいプレイ感を楽しめる。

 抽選会には、本作のプロデューサー・林誠司さんが駆け付けた。簡単なインタビューも行ったので、ぜひご覧いただきたい。

『初音ミク -Project DIVA- f』 『初音ミク -Project DIVA- f』
『初音ミク -Project DIVA- f』 『初音ミク -Project DIVA- f』
▲抽選会には、お昼の時点で700人が参加したとのこと。これまでのシリーズ同様に盛況な様子だった。会場にはコスプレイヤーの姿も!
『初音ミク -Project DIVA- f』 『初音ミク -Project DIVA- f』 『初音ミク -Project DIVA- f』
▲新しい着ぐるみのミクさんも登場! ミクダヨーさんとはまた一風違ったオーラが漂っている。

■林プロデューサーのミニインタビューをお届け!

『初音ミク -Project DIVA- f』
▲林プロデューサー

――発売を迎えられての率直な感想をお願いします。

 ほっとしたのが正直なところです。朝から抽選会も含めて、この暑い中たくさんのお客さんに買って、並んでいただいて、本当に感謝しています。

――プラットフォームをPS Vitaに移し進化している部分があると思いますが、その中で特に注目してほしい部分はありますか?

 グラフィックに力を入れて作ったというのは今までに申し上げた通りなんですが、それ以外でもインターフェースを一から見直し、いろいろなユーザーさんからのご要望を反映させています。

 例えば、自分のお気に入りのモジュールをセットできたりとか、曲に合わせたオススメのモジュールを一発で選択できたりとか、カスタマイズアイテムの組み合わせも保存できたりするようになっています。自分の好きなモジュールで、好きなように遊んでいただけれるよう、インターフェースの向上を行いました。DIVAルームもたくさんの新しいイベントが入っているので見ていただきたいです。

 そして何よりも遊んでいただきたいのが“エディットモード”です。どうすればより多くのユーザーさんにエディットする楽しみ、クリエイトする楽しみを味わっていただけるのかというのを考えながら作りましたので、ぜひ試していただきたいなと思います。

――昨日横浜で『初音ミク ‐Project DIVA‐ f』発売記念前夜祭が行われましたが、ライブをご覧になっていかがでしたか?

 すごく幻想的で、そこに巨大なミクさんが出現したといった感じで、今までになかった体験でした。映像自体は僕らは見慣れているものなのですが、ああいう形で表現されるとは思ってもいなかったので、非常に驚きましたし、刺激を受けました。あと、あの時にいっぱい水を噴き上げたおかげで、今日は雨が降らなかったのかもしれません(笑)。(編注:ミクは雨女と言われており、ソフトの発売日やイベントの日には雨が降ることが多い)

――今日から『初音ミク ‐Project DIVA‐ f』の体験版が配信されていますが、この内容も教えていただけますか?

 体験版は非常にご要望をいただいていたのですが、開発が終盤で立て込んでいたこともあり、このタイミングになってしまいました。遊べる曲は、触っていただいてわかりやすい曲――『キャットフード』と『ワールズエンド・ダンスホール』、『メランコリック』で、ミクさん、ミクさん&ルカさん、リンちゃんという構成になっています。

 それ以外に、モジュールチェンジも体験していただこうと、6人のキャラクターの基本モジュールと、それぞれの曲の推奨モジュールを入れています。それを自由に組み合わせて遊んでいただけます。

 カスタマイズにも試せるものを入れてありますので、まずはネコ耳をつけたりして「こんなことができるんだ」と見てもらえればと思います。

――今だから話せる苦労話などはありますか?

 開発を始める時には、PS Vitaはまだ詳細な情報はなくて、新しいハードということだけを手掛かりに、「ここまではできるんじゃないか」とか「こういうことやりたいよね」と詰め込んで行ったんです。実際にスペックが決まった段階でどう落とし込んでいくかというのが一番苦労したところですね。

 開発、特にプログラマーがいろいろアイデアを考えてくれて実現できたことも多々あります。見ただけではわからないかもしれないんですが、僕らとしては1本1本のPVに「ここはこんなことがあったよね」というのがあって思い出深いですね。

――PS Vitaの詳細がわからない時からということですが、具体的にいつごろから開発はスタートしたのでしょうか。

 『初音ミク -Project DIVA- 2nd』の開発が終わった後にいろいろと企画を考えていたんですが、それを進めていた時、突如1号(中の人1号)に「次はVitaでやるぞ!」と言われて作り出しました。なので、『2nd』が終わってしばらく経ってからぐらいですね。

――今後の展開について教えていただきたいのですが、ダウンロードコンテンツ(DLC)の配信予定はありますか?

 今発表できるものは何もないんですが、システムではDLCに対応できるよう作ってありますので、今後ちょっと準備したいですね。

――ARライブで『1/6 -out of the gravity-』などが聴けますが、こういった曲は今後遊べるようになったりする予定はありますか?

 今の時点でリズムゲーム化の予定はありません。

――PS3版も控えていますが、発売はいつごろになるのでしょうか。

 できるだけいいタイミングで出したいとは思っているんですが、まだ調整中です。

――それでは最後に、ユーザーに向けてメッセージをお願いします。

 ようやく今日発売日を迎えることができました。感じるのは、クリプトンさんやクリエイターさん、作品を応募してくれた方々に感謝したいなと思います。あと、今回開発スタッフが、コンシューマとアーケードの開発部隊が初めてタッグを組んで作らせていただいたこともありまして、それをやり遂げた……わけではないんですが、一段落して世に出すことができたので、非常にうれしく思っています。

 製品の中身のことを言いますと、ぜひ手に取って遊んで、楽しんでいただきたいです。ご意見もぜひぜひたくさんお寄せください。今後に生かしていきたいなと思っていますので、なにとぞよろしくお願いします。

データ

▼『初音ミク ‐Project DIVA‐ f』ダウンロード版
■メーカー:セガ
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2012年8月30日
■価格:6,600円(税込)

関連サイト