2012年8月31日(金)
ジェイク編は、3つの中では一番『バイオハザード』らしいおもしろさを味わえるパートだと感じました。操作できるのは、新キャラクターのジェイクと『2』から成長したシェリーの2人で、シェリーを選ぶとちょっとだけ探索できる場所が増えます。シチュエーションとしては共通しているので、完全に好みで選んでいい気がしますが。とはいえ、せっかくだからどっちもプレイしますよね!
……と思って最初はシェリーを選択したのですが、開始してから少し操作にもたついたら、いきなり大型クリーチャー“ウスタナク”に攻撃されてやられました。油断すると一撃で化け物に殺される。これだ、これが『バイオハザード』だ! とジェイク編をプレイして2秒でアドレナリンが噴出しました。フィクションではあるにしろ人間はあくまで人間の域を出ない世界観なので、巨大なクリーチャー(B.O.W.)が出てくれば、武器を持っているくらいじゃなかなか太刀打ちできない。映画『トレマーズ』や『ザ・グリード』を見た時だってそうでした。『バイオハザード』だって人間は怪物の前に無力なんです。
そんな敵から逃げる緊張感、追い詰められていく恐怖……結局、戦うしかない。しかし普通に戦って勝てないことはわかっているので、今度は地形や環境、新たに手に入れた武器、あらゆるものを利用して戦うことに。異能に対して異能で対抗するのではなく、“人間の知恵”を振り絞って戦う。それで勝ってこそ得られる達成感というのが“『バイオハザード』だから味わえるおもしろさ”だと思います。
ちょっと暑苦しく語りましたが、一撃でゲームオーバーになってしまうような恐怖との遭遇が、まさか体験版で味わえるとは。コントローラを握り直すおもしろさです。……開始してすぐ死んだのは下手なだけですが。
でも、そんなヘタレな私が大助かりな機能が『6』には搭載されています。ARマーカーといって、次に進むべき場所の方向や新しい武器のある方向を表示してくれる機能です。ちなみにON/OFFの切り替えができるので、「自力で探索するのが『バイオハザード』の醍醐味だ!」と思う場合は、OFFにしてプレイしましょう。ヘタレの私は、ARマーカーのおかげで強力な武器を拾いましたけどね!
となれば、後は覚悟を決めるのみ。幸い、大型クリーチャーとの決戦の場所は、立体的な場所になっていて、地形をうまく利用すれば敵の攻撃をかわしつつ、誘い込みつつ……といった戦い方も可能です。ダッシュは必須ですが、一目散に逃げるのは、死角が増えて思わぬ攻撃を食らうこともあるので禁物です。ということで覚えておくと便利なアクションが、スライディング(ダッシュ中にL1/LTボタン)中に左スティックを手前に傾けるとできる180度ターン。これでダッシュ後にすぐ後方確認ができるので、使うと使わないのとでは雲泥の差でした。180度ターンした後もL1/LTボタンを押し続けていれば、仰向け状態からの射撃ができますが、突進してくる大型クリーチャーに対してはあまり使わないほうがいいと思います。……ええ、同じ目に遭いたくなければ。
ちなみに、製品版ではわかりませんが、この体験版ではポーズのような時間を止める機能がないので、メニュー画面を開く時は、くれぐれも安全な場所で開いてください。すると「緊急を要する体力の回復が大変なのでは?」と思うかもしれませんが、そこはご安心を。おなじみの回復アイテム・ハーブをあらかじめタブレット化してセットしておけば、ボタン1つで回復できるようになります。それではぜひ、大型B.O.W.を倒す達成感を味わってください!
体験版をひと通りプレイして感じたのは、一度『6』をプレイすると、もう『5』には戻れないくらい遊びやすく、さらにテンポもよくなっているということです。特に、いわゆるザコ敵に対してよりアクティブに戦えるようになったのはうれしいポイント。さまざまなキャラクターの視点で描かれるストーリーの面でも、製品版への期待が持てる体験版でした。
これまで『バイオハザード』をプレイしたことがない人も、レオン編やジェイク編をプレイすれば、独自の世界観やおもしろさの一端に触れられると思います。9月14日には映画最新作の『バイオハザードV リトリビューション』が公開になりますし、この秋は“読書の秋”でも“食欲の秋”でもない“『バイオハザード』の秋”を堪能されてはいかがでしょうか?
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