2012年9月19日(水)
●弟子娘(でしこ)
『RO』はもとよりオンラインゲームも初心者。メイン職業はナイトでBaseLv53、JobLv1。お金稼ぎ用のセカンドキャラクターはマーチャントでBaseLv63、JobLv43と、メイン職業と逆転している。
●師匠
プレイ歴が長く、20代で『RO』を始めたのに気付けば30代に突入。弟子娘のために新キャラクターを作成して、いつもアドバイスを与えてくれる面倒見のいいベテランプレイヤー。
ナイトに転職を果たした弟子娘は、装備をそろえるためにさらに金策に励む。運良く入手したレアアイテムの“スケルワーカーカード”を高額で売って、ウハウハなオンラインゲームライフが待っているはずだったのだが……?
師匠:はぁい、でしこ。露店の調子はどお?
でしこ:あ、ししょー、お疲れ様ですー。いやーそれが、スケルワーカーカードが売れなくて困ってるんですよ……
師匠:あらら。値段高すぎるとか? そういうわけでもなさそうね
でしこ:はい。相場の中間ぐらいの825万zenyで出しているんですが、まったく売れなくて……
師匠:いまは需要がない時期なのかもね
でしこ:カードに需要のあるなしってあるんですか?
師匠:もちろん、あるわよ。大型アップデートの直前や直後は、装備アイテムやカードの値段が大きく変動することが多いわね。先日、ポートマラヤが実装されたけど、その際に実装された装備アイテムは防具ばかりだったから、武器に挿すスケルワーカーカードの需要はなかったかもね
▲ポートマラヤ実装時のログイン画面(2012年8月21日~9月11日)。 |
でしこ:武器アイテムが実装されていたら、スケルワーカーカードも高騰した可能性があったってことですか?
師匠:高レベルのキャラクターを持つプレイヤーたちが、新たな武器を完成させるために欲しがるかもってところかしら。武器アイテムの種類と性能、スロット数にもよるんだけどね。それでこのあいだ教えた装備はそろえられたの?
でしこ:なかなかカードが売れないんで、結局いつものように“空きビン”や、材料系のドロップアイテムを集めてました。いやぁ、安定した収入っていいですね……
師匠:一度に入ってくるZenyはそれほど多くないけど、確実な儲けを得られる安心感っていいわよねぇ
でしこ:そんな感じでお金をためて、ようやく60万zenyで売ってるところを見つけたんで、有り金はたいて、なんとか“村正[0]”だけは買うことができました。おかげで無一文になっちゃいましたよ! いまはまた、ししょーにいわれた装備アイテムを買うために必死に稼ぎ直しているところですけど
師匠:なんとか最低限のラインは確保したって感じね。それじゃ村正[0]をナイトに装備させて、レベルを上げつつスキルのレクチャーしていきましょうか。ところでいま、ナイトのレベルは?
でしこ:え、こないだ転職させたままですよ? スキルとかわからないんで、いっそのこと最初から教わろうかなーって思ってたんで
師匠:……それじゃあ露店用のアイテムは誰が稼いだの?
でしこ:レベル上げも兼ねてこの子で狩ってたんですが、まずかったですか?
師匠:まずくはないけど……ちなみにマーチャントのレベルは?
でしこ:こんな感じです
師匠:ずいぶん……鍛え上げたわね……。すでにナイトよりもBaseLvが高いってどういうことなのかしら?
でしこ:いやーなんかこう、つい……録画してたアニメを横目で見ながら無心に狩ってたらこんなことになっちゃって(笑)
師匠:あなた、根気もあるのねぇ。でもそれはMMORPGを遊ぶ上では大きな利点だから、いいことかもしれないわね。それじゃ、マーチャントで狩りに使ってた装備アイテムをナイトに渡してらっしゃい。あ、ついでにその子も2次職に転職させておくと、お金稼ぎがより楽になるわよ。マーチャントから転職できる2次職はブラックスミスとアルケミストの2種類があるけど、個人的には、狩りがしやすいブラックスミスがオススメね
でしこ:はい、考えておきます! それでナイトでどこへ行くんですか?
師匠:そうね、カプラサービスの空間移動で“オークダンジョン”に転送しなさい。私もメインのキャラクターに変えるから現地で会いましょう。あ、それと冒険者アカデミーのクエストで貯めた“初心者用ポーション”を多めに持ってきてね。ちょっとだけハードだから
でしこ:はーい、わかりました!
師匠:さて、やっと来たわね
でしこ:はい、ししょー。実はココ、一度来たことあります! ナイト転職試験のとき、ドレインリアーから“赤いコウモリの翼”を集めに
師匠:あらそう。それじゃあまり言うことはないかもね。とりあえず装備はどんな感じかしら?
でしこ:これです。マーチャントでも冒険者アカデミーを修了したので、“アカデミーバッジ[0]”を2個装備してます! 2個装備すると、マジ余裕ができますね。ししょーがすすめるのがよくわかりました
師匠:ふむ。これなら、そうそう倒されることないわね。ショートカットウィンドウに“マグナムブレイク”と初心者用ポーションをセットしておきなさい。それじゃ中に入るわよ。ここでの目標は……とりあえずJobLv20ぐらいを目指しましょう
でしこ:はい! それでどうするんですか?
師匠:まずは付近にいるモンスターを軽く集めて……
でしこ:オークゾンビもオークスケルトンもアクティブモンスターだから簡単に集まりますよね
師匠:それである程度集まったら、“マグナムブレイク”で全部吹っ飛ばす。それだけ
でしこ:吹っ飛ばす、と……それだけでいいんですか!?
師匠:ええ。ただ、その間に攻撃を受けると思うから、ダメージを受けすぎていると思ったら初心者用ポーションを連打して耐えてね
でしこ:おおお! スパルタすぎませんか、ししょー!?
師匠:でも、転職したてだから、簡単にJobLvがあがるでしょう? SPが切れたらダンジョンから出て回復してね。さ、文句言ってないでキリキリ戦う!
でしこ:あれ? 敵の攻撃がかわせない! この前、来たときは結構避けられたのに……! HPがドンドン減ってくー!
師匠:それについては、後で教えてあげるから、いまは頑張って戦う、戦う!
でしこ:ひいぃぃぃ! ああっ、暗闇になった!? それにSP切れました! ししょー、上に戻ります!
師匠:はい、ひとまずお疲れ様。座ってSPが回復したら、また行くわよ
でしこ:は、はいぃ。でも、ぽんぽんJobLvあがって気持ちいいですね! 気がついたらJobLv13ですよ
師匠:“マグナムブレイク”で敵をまとめて倒せるからね。以前、このスキルのレベルを上げておいたほうがいいって言ったのは、このためなのよ
でしこ:なるほど、そうでしたか。敵の攻撃を全然かわせなくなったのはなぜでしょう?
師匠:それはね、Agi型の弱点でもあるのよ
でしこ:弱点?
師匠:Agi型の生命線はAspdとFlee。Fleeを活かしてモンスターの攻撃を避けている間に、高速攻撃でモンスターを倒すのが基本的な戦術なの。でも、Fleeに関してはひとつ弱点があって、攻撃を100%回避することはできないのよ
でしこ:そうなんですか?
師匠:ええ。どれだけFleeを上げても敵の攻撃を受ける可能性があるのよ。それに、モンスターが使うスキル攻撃のなかには、必ず当たってしまうものもあるから注意してね
でしこ:モンスターもなかなか手強いんですねぇ
師匠:話を戻すけど、多くの敵に囲まれるほど、自分のキャラクターの回避率がどんどん下がるみたいね、これは実際に体感したからわかるでしょ
でしこ:確かに、そんな気がしました。どーりでダメージを受けまくるわけですね……
でしこ:……あれ、それじゃこのスパルタ特訓はAgi型とかなり相性が悪いんじゃ?
師匠:よく気がついたわね。Agiに重点的にステータスを振るタイプだから、防御力に関わるVitは手つかずでHPやDefが低い。さらに両手剣を装備すると盾が持てないから、防御面は貧弱なのよね。だから、たくさん初心者用ポーションを持ってこいって言ったでしょ?
でしこ:な、なるほど……
師匠:ちなみに、回復アイテムで回復しながら戦うのは、本来ならVit型の狩り方なの。回復アイテムをかなり使うことになるから、育成の最後まで続けるには、それ相応の財産がいる。だから、最初から始めるあなたには、Agi型をすすめたってワケなのよ
でしこ:確かに、いつもこんなの戦い方をしてるとお金の消費がすごいですもんね
師匠:そういうこと。SPも回復したようだし、もうちょっとまでがんばってらっしゃい! それとモンスターが落としたドロップアイテムは全部拾っておくこと。そういうマメさが貧乏脱出の道よ!
でしこ:当然、しっかり拾ってますよ。もったいない! それじゃまた行ってきまーす!
師匠:さて、JobLvも20になってプロンテラに戻ってきたところで、まずはスキルを振りましょうか
でしこ:はい! 何から振っていけばいいんでしょうか!?
師匠:今後のモチベーションを上げるためにも、まずは“ライディング”ね
でしこ:これですね。スキルの説明を見るとペコペコに乗れるとありますが、どうやって乗るんですか?
師匠:プロンテラ騎士団の入り口にいるNPC・ペコペコ管理兵に話しかけて、ペコペコを借りるのよ。2,500zenyかかるけど……あるわよね?
でしこ:それぐらいはさすがに……。し、ししょー! なにこれ! かわいくて速いし楽しい!!
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