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2012年9月23日(日)

おしえて早矢仕さん! 発売直前『DEAD OR ALIVE 5』試遊台の盛り上がりぶりを見て、プロデュサーとしての今の心境は?

文:電撃オンライン

 ついに発売まで1週間を切った『DEAD OR ALIVE 5』。東京ゲームショウ2012のコーエーテクモゲームスブースで、本作を試遊しに来た人たちの反応を見守るプロデューサーの早矢仕洋介さんに、今の素直な気持ちを聞いてみた。

東京ゲームショウ2012

 ちなみに、早矢仕さんにインタビューをお願いした時のコーエーテクモゲームスブース『DEAD OR ALIVE 5』コーナーの様子は、プレミアムセクシーコスチュームに惹かれた人、『バーチャファイター』シリーズからの参戦キャラクターのデキを確かめる人、ガチな対戦相手を求めてやって来た人など、かなりの盛況を見せていた。

 また、順番待ちの列には海外の方の姿も多く見られ、『DEAD OR ALIVE』が世界的に人気のあるシリーズであることを、この会場で改めて確認することができた。

◆早矢仕プロデューサーインタビュー◆

東京ゲームショウ2012
▲コーエーテクモゲームス“Team NINJA”『DEAD OR ALIVE 5』プロデューサーの早矢仕さん。

──『DEAD OR ALIVE 5』が発売直前となりましたが、今の心境は?

 ナンバリングとしては7年ぶりで、7年と言うと小学校に入学して卒業してしまうほどの時間がたっているわけですよね。なので、我々が開発をスタートした時も、「そもそも皆さん『DEAD OR ALIVE』というゲームを知っているのか」というレベルで不安を感じていたんです。ですが、ゲームの情報を出していく中で、実は我々が想像していたよりも続編を待ってもらえていたことがわかってきまして。発売直前となった今、「早く遊びたい」という声もたくさんいただけていて、開発一同、ファンの皆さんの思いを再認識させられています。

──今作には、いろいろと新たな試みが見られますが、特にここを楽しんでもらいたいという部分はありますか?

 今作を“格闘エンターティメント”と謳っているのは、1つの方向性にこだわるのではなく、「ダイナミックな技を決めてみたい」でも、単純に「女の子がかわいい」でも、楽しみ方は何でもいいんです。そしてもちろん、格闘ゲームとしても「世界一になってやろう」という人にも応えられるシステムになっています。遊んでいただく皆さんが思う切り口で楽しめるのが“エンターテイメント”だと考えていますので、我々が用意した『DEAD OR ALIVE 5』という“箱”で、好きなように遊んでいただけたらと思います。

──たくさんある要素の中で、1つでも気になったものがあったら、触ってみてほしいといった感じですかね。

 そうですね。やはり格闘ゲームは「触ってナンボ」なところがありますので。実際に遊んでみて、初めてわかることもあると思いますし。それと、遊んでもらった方から「使ってみたら、女の子キャラが思っていたよりもかわいいかった」という感想をよくいただいてまして。トレーラーの映像を見てピンとこなくても、実際に自分で操作して、自宅のテレビで動いているのを見た時に、その感覚をわかっていただけるのではないかと思います。

──『バーチャファイター』シリーズからの参戦キャラとして、ついにパイが公開されましたが、参戦キャラクターをアキラ、サラ、パイの3人にした理由は何でしょう?

 そもそも『DEAD OR ALIVE』は、「『バーチャファイター』を超える格闘ゲームを作り出そう!」という目標を掲げて生まれ、今作でやっとナンバリングが追いついたゲームですので。その追いかけてきた歴史といいますか、初代の『バーチャファイター』からいて、看板を背負っているキャラクターに参戦してもらいたかったというのがあります。

──コラボが発表された時、「Team NINJAだから、カゲ(影丸)の参戦は当確だろ」といった予想もありましたが。

 ありましたね。カゲを含め、初代の8人は全員候補にあがっていました。これに関しては、たくさんの方から意見をいただきまして、「ジャッキーは出ないのか」とか、初代から選ぶと言っているのに「葵は出ないのか」とか(笑)。いろいろと悩んだ末に選んだのがこの3人だったのですが、3人めのパイを発表したところで「やっぱりこの3人だよね」という声を多くいただけて、納得してもらえるチョイスになったと思います。

──発売後は、オンライン対戦が大いに盛り上がると思いますが、オンライン道場がどう使われるかも気になるところですよね。

 ゲームもスポーツと一緒でうまい人と遊ぶと上達が早いんですよね。それも、ただ対戦を重ねるだけでなくて、バレーのサーブやレシーブの練習相手になってもうらうように、話しながらテンポを教えてもらうと、より早くうまくなれるんです。私自身も、ディレクターの新堀にそうやって教えてもらっているんですけど、それがまた楽しいんですよ。

 オンラインでも、そういった勝敗関係なしの練習試合ができるモードがあるのなら、初心者に教えてあげたいという上級者の人もいるでしょうし。それに、練習に付き合って対戦に負けるのはよくても、それで戦績のランクが下がるのはイヤじゃないですか(笑)。

──確かに(笑)。

 なので、格闘ゲームのコミュニティ作りにおいて、こういう場があることも大事だろうと思い、オンライン道場を用意させていだきました。格闘ゲームは勝敗を決めるということが大前提のゲームジャンルですので、わりとチャレンジなゲームモードなんですけど、今作から入る人からシリーズの熟練者まで、皆さん楽しんでもらうために活用していただけると思います。発売後、上手な方は、これからうまくなりたいという人の師範になってもらいたいですね。

──上級者の人には、使用率の低いキャラクターや操作が難しいキャラクターの普及活動などもしてほしいですね。

 「このキャラクターは、こう動かすと強いんだよ」といったことを教えてくれる“○○道場部屋”みたいなものができるとおもしろそうですね。

──発売前ですが、今後のダウンロードコンテンツの予定を教えてもらえますでしょうか?

 『DEAD OR ALIVE』シリーズでは、毎回「キャラクターのコスチュームをもっと増やしてくれ」という要望をいただいていまして。現在、CGチームが追加コスチュームの制作作業をしているのですが、出来しだい発表して、皆さんにお届けしていきたいと思います。格闘ゲームは、発売後からがスタートだと思いますので、皆さんに長く遊んでもらうための仕掛けは、できるだけ考えていきたいと思っています。

──ゲームを買った人の声も反映してもらえると、ユーザーとしては嬉しいですよね。

 そうですね。実は、コアなファンの皆さんからは、「このコスチュームを」といった要望をすでにいくつかいただいてまして。『DEAD OR ALIVE 5』自体、ファンの声を聞きながら仕上げてきたゲームですので、今後もユーザーの皆さんとコミュニケーションをとっていきたいと思います。

──最後に、読者の皆さんに向けてのメッセージをお願いします。

 最初にも言いましたが、『DEAD OR ALIVE 5』は7年ぶりのナンバリングタイトルになります。7年も間を空けてしまったタイトルとは思えないほど皆さんに盛り上げていただいて、発売後もさらに盛り上げていきたいと思いますので、ぜひ一緒に『DEAD OR ALIVE 5』の世界で遊んでいきましょう! 開発スタッフもオンラインに参戦していきますので、お手合わせをよろしく願いします。

■東京ゲームショウ2012 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2012年9月20日~21日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2012年9月22日~23日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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Akira, Sarah, Pai characters (C)SEGA.
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