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2012年11月22日(木)

『D2』が発表されたばかりなのに『ディスガイア5』の話も!? 『ディスガイア』シリーズの開発裏話を掲載【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 この“新川社長インタビュー”は、日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナー。2013年の7月までの長期間にわたって、社長である新川宗平氏にさまざまな話をお聞きしていく。

 第10回目となる今回は、最新作『D2』が発表されたばかりの『ディスガイア』シリーズ全般の思い出をお聞きした。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲今回のインタビューでは『ディスガイア』シリーズ全般についてお聞きした。シリーズものを作る際の苦労話もポロリ!?

■続編を作るプレッシャーはなかった!? 『ディスガイア』シリーズの開発裏話とは?

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▲日本一ソフトウェア代表取締役社長の新川宗平さん。

――前回のインタビューで『魔界戦記ディスガイア』の話になりましたので、今回は『ディスガイア』シリーズ全般に関する思い出をお聞きしようと思います。1作目から大ヒットとなりましたが、続編を作る際にプレッシャーはありましたか?

新川:これは日本一ソフトウェアのスタッフの中でも感じ方がそれぞれ違うと思うんですが、人によってはかなりプレッシャーがあったと思います。逆に私個人としては、悩んだり悲壮感に満ちた感じはありませんでした。そういう気持ちで『魔界戦記ディスガイア』を作っても楽しくないですからね

 あまり気負わずに、とにかくユーザーの皆さんに楽しんでいただけるようなサービスを盛り込んでいくことだけ意識して、制作にのぞみました。ただ、シリーズが進むにつれて盛り付けが多くなっているので、作るほうも遊ぶほうも大変かもしれませんね(笑)。

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▲新たな主人公アデルを主軸に展開された『ディスガイア2』。前作の人気キャラも出演した。

――『ディスガイア』シリーズは毎回主人公が変わり、シリーズタイトルのキャラクターがゲストとして出演することが多いですが、そういった要素は企画の段階からあったんですか?

新川:1つのシリーズ内で主人公を同じにしたり、同じ世界観にすると、早いタイミングで限界が来ると思うんです。実際『マール王国の人形姫』は『マール王国の人形姫』で物語としてはやり尽くした感じがあったので、続編の話が上がった時はネタをひねり出すのに苦労しました。『魔界戦記ディスガイア』をあのスタイルでやっていたら、正直『ディスガイア4』まで続かなかったでしょうね。だから『ディスガイア』シリーズは魔界というテーマ以外、毎回ガラリと変えているんです。

 ただ、『ディスガイア』のキャラクターはかなり人気が高いですし、我々としても思い入れが強いキャラクターばかりなので、活躍する機会を作りたいと思っていました。だから『ディスガイア』のキャラクターたちを『ディスガイア2』にも登場させるという話は自然に企画初期の頃からありましたね。

――『ディスガイア2』の開発時期にはテレビアニメや電撃マ王でのコミック連載が重なっていたと思いますが、ゲーム開発に支障はありませんでしたか?

新川:アニメについては、同時期にデザイナーの原田たけひとさんがパッケージを描き下ろさないといけないという問題はありましたが、餅は餅屋でお願いしましょうというスタンスだったので、ほぼお任せ状態でしたね。

 コミックについては、ちょうど電撃マ王さんが創刊されたタイミングで、「一緒にやりませんか?」というお誘いを受けたんです。あの時のコミックはすごくいいなと思っていたんですよ。ゲームでは表現できないことや演出できないことをたくさんやっていただいていて、本当のメディアミックスとかコミカライズってこうじゃないといけないと感じました。むしろストーリーなんかはコミックのほうがおもしろいと感じるところもありましたし(笑)

――『ディスガイア3』は学園物というおもしろい試みだったと思うんですが、シナリオは新川さんご自身で書かれたんでしょうか?

新川:私ともう1人のスタッフで書きました。

――学園物というアイデアはどこから出たものなんですか?

新川:『ディスガイア』を破天荒な形でやったのに対して、『ディスガイア2』はシリアス路線でした。このシリアス路線は個人的にハッチャケ切れなかった感じがあったので、『ディスガイア3』はめいっぱいハッチャケようと思ったんです。その前提で『魔界戦記ディスガイア』ならではのパロディ的な部分やネタ的な部分を仕込めそうなのは……と考えて、思いついたのが学園物でした。

 魔界という何でもアリのテーマに、学園物というキーワードを加えたわけですね。これが思いのほか、うまくはまったので、以降のタイトルにもキーワードを加えることにしたんです。ちなみに『ディスガイア4』のキーワードは政治でした。

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▲魔界を舞台にしながら、さまざまなバリエーションでのストーリーが展開する『ディスガイア』シリーズ。発表されたばかりの『ディスガイアD2』も気になるところだ。

――ちなみに先日、『ディスガイア』のラハールたちのその後を描く『D2』が発表されましたが、ナンバリングとしての『ディスガイア5』も開発されているのでしょうか?

新川:実はもう、自分の中では『ディスガイア5』のキーワードは決めています。学園、政治と来て次はどうなるのか? 皆さんにお知らせできるのはまだまだ先になりますが、ぜひご期待ください。


【次回のインタビューは12月6日掲載予定】

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