【まり探】ここから始まる広がりを味わってほしい！ スマホ版『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』を手掛けた齊藤祐一郎さんにインタビュー

文：kbj

　『ダンガンロンパ』を人に勧める時に、とんがっているところと特徴的であるところを説明するのに、いつも迷うkbjです。遊んだ後、いろいろ話したくなるのはいい作品である証拠なのですが、なるべくネタばれせず、でもおもしろいネタは紹介したい！　結局、説明でピンとこない相手には、「体験版をやってみて！」とか「廉価版を遊んで、もしつまらなかったら買い取るからやってみぃ！」とかしか言えないのです。「それでもゲーム編集者か！」という言弾が飛んできそうですね。

　本作は、遊んだ人の地道な啓蒙活動やソフト自体の話題性によって、多くの人がプレイして好評を博しました。それだけ魅力的な作品なので、少しでもプレイしてもらえば、魅力は感じてもらえるはず。というわけで、遊んでもらうのが一番早い。そこに言葉はいらない、感じろ！　そういう結論です。

　これまではPSP専用ソフトだったので、普段からゲームをする人、PSPを持っている人には問題なくオススメできたのですが、据え置き派の人やゲームをあまり遊ばない人にはオススメしにくかったのも事実。でも大丈夫、スマートフォン版が配信されたので！　しかもiPhone、Androidともに出ているので、どちらかの機種しか遊べないということもないのです。

　本作の魅力をものすごく簡単に説明すると、3つあると思います。まあ、kbjの好きなキャラ・朝日奈さんの魅力だけでもっとあるのですが、それは置いておいて、わかりやすく噛み砕いたらそれくらいということです。

その1、予測不能な物語
その2、個性的というには個性的すぎるキャラ
その3、AVGを超えたさまざまなシステム

　なんといっても外せないのは、物語とキャラから生み出される本作でしか味わえない魅力的なストーリー。今回プレイして改めて感じたのは、本作の物語のおもしろさ、奥深さでした。何度か遊んでいて、知っているにもかかわらず「ああ、ここのセリフはこんな意味があったのか」や「このキャラとはこんな風な話をしていたのか」など、ちょっと感動すら覚えてしまいました。

▲物語もいいのですが、学級裁判パートでの爽快感も忘れてはいけません。演出と相まって、相手を論破した時はかなり気持ちいいです。

　操作性について語ると、スマートフォン版の操作性はかなり頑張っているのですが、やはりPSP版をやっている人からすると、少し気になる部分があるのも確か。インタビューでも齊藤さんがお話されていたように、右手でプレイすることを心がけると平気なのですが、慣れるまで左手でカメラ、右手で移動という操作方法には少し戸惑いました。

▲移動時は早く慣れるのですが、裁判中に出てくる“マシンガントークバトル”や“閃きアナグラム”などのアクションパートに順応するのは、少し時間がかかりました。

　本作はプレイ時にメモリを要するようで、遊んでいると落ちるという報告がされています。個人的に何度も落ちて遊びにくいと感じたことはなかったのですが、機種が古い人や落ちるのを避けたいという時には画質を選択するのがいいかと。“高画質”と“通常画質”があるので、家で落ち着いてやる時は“高画質”で、移動中にやる際や最近の機種でない人は“通常画質”と使い分けるのもいいかもしれません。

　あとは、オートセーブも用意されているので、万が一落ちても、「こんなにやり直しかよ！」とはならないかと。

　『スーパーダンガンロンパ2』を遊んでいると、「『ダンガンロンパ』のあのシーンはなんだっけ？」とか「このシーンをもう一度遊んでみたい」と思うことがありました。丁度アプリが配信されたので、ダウンロードして遊んでしまいました。遊んでみて、やっぱりおもしろい作品であること、イノベーションな作品であることを再確認しました。『1』が発売されてから、早2年。話題作をすでに楽しんだという人も、まだ遊んでいないという人も「この機会にプレイしてほしい！」と、改めて感じたkbjでした。

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データ

関連サイト

• 『ダンガンロンパ』シリーズ公式サイト