2012年11月29日(木)
本日11月29日、東京都江戸川区にあるGAMESマーヤにおいて、3DS用ソフト『レイトン教授VS逆転裁判』の発売記念イベントが開催されました。電撃オンラインのミステリー・ホラー・サスペンス系アドベンチャーゲーム紹介コーナー“まり蔵探偵事務所”の所長・まり蔵が、このイベントの模様をレポートします。
『レイトン教授VS逆転裁判』は、レベルファイブの『レイトン教授』シリーズとカプコンの『逆転裁判』シリーズのコラボ作品。舞台となるラビリンスシティで2つの物語が交差し、ナゾトキと法廷バトルによって真実が明らかになっていくアドベンチャーゲームです。詳細が気になる方は、本作の紹介コラムをご覧ください。
本日のイベントには、『逆転裁判』パートのディレクター・巧 舟さんと、カプコンのプロデューサー・竹下博信さんが登場。大勢のファンの前で、トークとサイン会を行いました。
▲巧 舟さん | ▲竹下博信さん |
トークのコーナーでは、巧さんが本作の制作秘話を披露。竹下さんからゲーム内容の説明を求められた巧さんは、「レイトン教授となるほどくんが手を組んで頑張る話です」と簡潔にコメント。「(ゲームを)やっていただくことが一番ですね」と笑顔で語り、一度始めたら最後まで一気にプレイしてしまうくらい勢いのある内容になった、と自信をのぞかせていました。
自身が担当したシナリオについては、レイトン教授となるほどくんが協力し合ったり、時には対決したりする場面で、レイトン教授のおもしろい面をいろいろと引きだそうと工夫したそうです。また今作では、“魔法が通用する世界”で裁判がどのように成り立つか、その点に注目してほしいとのこと。
また、本日は欠席となったレベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博さんからは、「『レイトン教授VS逆転裁判』は、巧さんという素晴らしいクリエイターを生かした作品にしたい思い、カプコンさんと協力しながら制作しました」というコメントが寄せられました。さらに、「これを言うとカプコンさんに怒られてしまうかもしれませんが、これまでの『逆転裁判』よりも『逆転裁判』らしい作品だと思っています」というメッセージが読み上げられると、観客からは「おお~」というどよめきが。これに巧さんが、「僕のこれまでの仕事を全否定された気もしなくもないですが(笑)」と返すと、会場は大きな笑いに包まれました。
次いで、巧さんへの質問コーナーに移行。「巧さんが魔法を使うならどんな魔法?」という質問には、「マジメな話をすれば」と前置きしたうえで、時間がゆっくり流れる魔法を使ってゲームの制作時間をもらいたい。それでも間に合わないなら、時間を止めて逃げたいと回答。これに対して竹下さんの口から、「俺がどんだけ魔法を使って制作時間を確保したか……会社に怒られるという対価を払わないといけなかったんですよ」と恨み節(?)が飛び出しました。竹下さんは、各方面から「いつ上がるんだ!」と群集裁判にかけられ、最終的にMPが0になってしまったそうです。
▲巧さんと竹下さんの漫才のようなやりとりに、会場は大いに沸いていました。 |
続く「巧さんが影響を受けたゲームや小説は?」という問いには、『ブラウン神父』シリーズ(G・K・チェスタートン著)と、『亜愛一郎』シリーズ(泡坂妻夫著)という、国内外の名作推理小説シリーズを挙げた巧さん。『逆転裁判』を制作する過程でストーリーに集中してもらうため、キャラクターの名前を覚えやすい印象的なものにしたり、登場人物の人数を減らしたりと、さまざまな工夫をしていると明らかにしていました。
また今回のコラボで苦労した点については、グラフィックのバランスが非常に難しかったとのこと。東京ゲームショウ2012のステージイベントで日野社長もキャラクターの等身を合わせるのに苦労したと語っていましたが、アートディレクションを担当した塗和也さんの苦労は相当なものだったそうです。
▲塗和也さんが担当した本作のイラスト。塗さんらしい、美しい色使いのビジュアルとなっています。 |
トークコーナーが終了すると、プレゼントジャンケン大会とサイン会が実施されました。巧さんや竹下さんは、会場に駆けつけたファンと交流を楽しんでいました。
▲ジャンケンに勝った人には、サイン入りポスターなどが贈られていました。 |
▲グッズや3DS本体など、さまざまなものにサインをする巧さん。 |
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