新生されたスタイリッシュアクションは爽快感抜群！ 華麗な空中戦が展開する『DmC Devil May Cry』のプレイレポート

文：原常樹

　カプコンから、1月17日に発売されるPS3/Xbox 360用ソフト『DmC Devil May Cry（ディーエムシー デビル メイ クライ）』のプレイレポートを掲載する。

　あけましておめでとうございます。ライターの原常樹です。皆様はお正月はどのように過ごされましたでしょうか？　ゆっくりとコタツで雑煮を食べたり、楽しく初詣に行ったり、そんなおめでたい正月を過ごした方もいらっしゃることでしょう。

　しかし、中にはお正月であっても粛々と仕事と戦い続けている悲しい運命を背負った方々もいるはず……ええ、もちろん僕自身もそこに含まれるわけですが（涙）。新年早々から、そりゃもうモヤッとした気分ですよ。そんな自分にど派手で爽快なアクションという形で“刺激”をくれたのが、カプコンのPS3/Xbox360用アクションゲーム『DmC Devil May Cry』です。

　実は筆者が『デビル メイ クライ』シリーズを遊ぶのは今回が初めて。正直このお話をいただいたときも「いきなりで大丈夫なの？」と思うところもありました。しかし、この『DmC Devil May Cry』は、イギリスのデベロッパー“Ninja Theory”が開発を行なっているのだとか。それに伴い、主人公のダンテを始めとしたキャラクター像や作品全体に漂う雰囲気を一新した、いわば“新しい『デビル メイ クライ』”。確かにこれならば、シリーズ未経験の自分でも遠慮なくプレイできそうですね。

▲このシリーズの特徴は、美麗さと爽快感を見事に両立させているということ。それはもちろん、本作でも変わりません。

　『デビル メイ クライ』シリーズといえば、やはりクールでスタイリッシュな主人公・ダンテを強くイメージする方も多いと思います。シリーズ未経験者といえど、一発で頭にそのビジュアルが思い浮かぶので。

　しかし前述の通り、ダンテはダンテでもこれまでの『デビル メイ クライ』とはデザインが大きく変わりました。これまでのような銀髪のサラサラロングヘアーではなく、今回のダンテはなんと黒髪のショートヘアー。服装も全体的にラフで、行動や言動も全体的にワイルド。作品の冒頭では全裸でのアクションを披露しちゃったりもしています。以前のダンテに慣れ親しんでいた方からすると違和感を覚えるポイントかもしれませんが、僕のようにシリーズ初参戦の人間からしてみるとこれはこれで全然アリ。ワイルド＆ユーモラスな新ダンテからも十分にキャラクターとしての魅力を感じました。シリーズの経験者の人は、先入観は捨てて“もうひとりのダンテ”としてとらえた方がいいかもしれません。

▲これまでとはスタイリッシュさの方向性が180度違うダンテ。かなりリアル志向なデザインになりました。ダンテ以外にもバージルやムンドゥスが新たなデザインで登場！

　ストーリーについても見ていきます。本作は現実世界が舞台になっていますが、我々の暮らす世界と大きく違うのは、人類が気づかない内に悪魔・ムンドゥスによって支配されているということ。……いや、もしかしたら、我々も気付かないうちに悪魔の支配を受けているのかもしれませんが、とにかく世界はとんでもない状況に陥っているわけです。

　そこに立ち上がったのがバージル率いる組織“ジ・オーダー”。ダンテは彼らと行動をともにするうちに、ムンドゥスによって両親を殺害された過去の記憶を取り戻し、さらには両親から受け継いだ“天使と悪魔の力”を使いこなすようになるのです。その力を使って、まずは世界的シェアを誇るビリリティ工場（人類に有害な成分あり）、そしてメディアを使って人類を煽動（せんどう）するテレビ局を制圧。しかし、洗脳された人類は彼らをテロリストだと思い込み、ダンテたちは“追われる側”になってしまうわけです……。

　このようにまるで洋画のような重厚かつ壮大なストーリーや世界観設定は大きな魅力となっています。ダンテたちの戦いは、現実世界と並行して存在する魔界との狭間“リンボ”で行なわれるのですが、こちらも見る者の心をギュッとつかむような禍々しくも美しいデザインに仕上がっています！　とくに洋ゲーが好きな人にとってはかなり親和性の高い世界観と言えるのではないでしょうか。

▲ただホラーテイストなだけではない、底知れぬオーラが世界全体から漂っています。現実のすぐ隣にこんな世界があると思うとゾッとするような……!?

次のページでアクションについて迫る！

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データ

関連サイト

• 『DmC Devil May Cry』公式サイト
• 電撃オンライン内『DmC Devil May Cry』特集ページ