2013年1月31日(木)
さて、この『MGR』プレイレポートだが、実は読者の皆さんにお届けできるのがここまで。この後を続けても、情報統制によって大事なところが“らりるれろ”と表記され、隠されてしまうのでお届けできない。
さらに驚愕のストーリー展開や熾烈なバトルが繰り広げられるこの先については、実際にゲームをプレイして確かめてほしい。最後に、クリアしての感想をお届けする。
*閉幕の12日17:00まで残り1時間を切った16:18。
ギリギリの戦いが続くクライマックスを突破し、クリアに成功。
「……できるものだな、ほとんど未経験からの2日でクリア。これで帰りのバスが来る……すごく疲れた」
――感想を聞こうか。
「従来の『メタルギア』からすれば、登場キャラクターが明るいと言うかゲーム性がアグレッシブと言うか……全般的にアッパーな空気が漂っているから、戸惑う人は少なくないと思う。ただ、それだけ違っても根底に流れるセンスはとても『メタルギア』らしい。例えるなら『MGS4』だとフルオーケストラで、『MGR』だとヘヴィメタルバンド。だけど奏でているのは同じ『メタルギア』のメロディって感じかな。
これはSCEの“究極のキャラ弁”贈呈式で小島監督が言っていたんだけど……『メタルギア』は、従来とは異なるステルスゲームだから内部では賛否両論だったのが、実際市場に出たらユーザーからの評価は高かったって。同様に“従来と異なるから”っていう理由で忌避するのは得策じゃないよね。
でも雷電が“キレる”くだりは、少し予想外な方向で驚いたかな……。ここは“新たな一面を見られた”と思うか“性格付けの設定が変わった”と思うかが、正直なところ人それぞれになるだろうね。個人的な感想を言うなら、このシナリオはなかなか好み。
斬撃アクションや障害物を自動で飛び越えるニンジャランには、とても新鮮なおもしろさを感じる。プレイ感覚については、あまり『MGS』を引きずらずに触れた方が、『MGR』のアクションを存分に楽しめるんじゃないかな。それにしても、人間のスペックをはるかに超えたサイボーグや無人機が跳梁跋扈する新しい世界はとても楽しかった。VRミッションや無線には全然触れてないから、発売日がとても待ち遠しいよ」
――製品版には、数量限定特典として“サイボーグ忍者”型のカスタムボディが用意されている。早めに入手しろよ。
「ハッ……“サイボーグ忍者”型のカスタムボディ。ということはお前の中身は……!」
――フフフ……さてな?
「まだ入って日が浅いのに珍妙な格好での撮影に協力してくれた電撃オンラインの新人スタッフ・ミゲルじゃないか!! ハイ! お疲れさまでしたー!!」
――ここまで引っ張って普通かあーっ!!
体験会の時間も終わり、閉幕を前にして開発陣による終了のあいさつが行われた。
是角プロデューサー「最後まで行けたでしょうか? 今回の参加者が、開発スタッフ以外では日本で初めてプレイした方たちになります。よいところはちょっと多めに、ダメだったところはそのまま書いていただいて、ユーザーさんに『MGR』というものを「こういうゲームだよ」と紹介していただけたらなと思います」
稲葉プロデューサー「長い時間、じっくりプレイしていただきましてありがとうございます。さっき皆で話していたんですけど、プレイした時にやられても笑ってくれてたり、ご飯を食べながら色々な感想を言い合ってたり、その姿が作り手として嬉しかったです。本当にこの2日間ありがとうございました」
齋藤ディレクター「皆さん本当にお疲れ様でした。自信を持てるゲームを作れたと思ってますので、いい記事をよろしくお願いします!」
玉利シナリオライター「いい記事を書いていただきたいという気持ちや、その自信もある作品ですが、色々な感想があると思いますので、率直な感想をお聞かせいただきたいなと思っています。本当にありがとうございました」
開発陣への拍手が贈られ、1泊2日の“MGRブートキャンプ”は終了した。根底となるアクションの完成度が高く、ACTが苦手な人から熟練のゲーマーまで楽しめる内容になっている『MGR』。2月21日の発売にぜひとも期待してほしい。
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