2013年1月25日（金）

新システムや新武将の使い勝手はどうなのか？『真・三國無双7』試遊版のプレイレポートをお届け！

文：kbj

■スキルは前作以上にアクティブに付け替えられる！

　前作ではポイントを消費して覚えていったスキルですが、本作では戦闘中に覚えていきます。設定された条件を満たすとスキル覚醒するようです。スキル覚醒の条件には、“状態異状時に武将撃破”や“体力が最大で武将撃破”などがあるようです。

　覚醒したスキルは武将のスロットに設定することで発動。攻撃力アップや射撃耐性のアップなど、これまでの装備品の効果に近いようなイメージです。試遊版では設定する枠は2つありましたが、4つまで装備できるようになるそうです。種類はこの試遊版でもかなりあったので、覚えたり装備したりする楽しさは高そうですね。

　気になったのは、スキルの横に表示されていた数字です。最初は“1”と表示されていたのですが、その後、“2”になりました。これはレベルを表しているということで、ステータスアップの効果が上がります。育てた武将に育てたスキルを付けることで、さらなる強さを実感できるでしょうし、まだ育てていない武将であれば、使いやすくなるでしょう。

■3種になってより便利になった無双乱舞とは？

　シリーズでおなじみの無双乱舞は武将ごとに3つ用意されています。○ボタンのものと空中で発動するもの、そしてR1ボタンを押しながら発動するものです。個人的には前作を遊んでいる時に「対武将を想定して、投げ判定や範囲は狭いが威力の強い乱舞があるとGOOD！　それとは別に爽快感のある無双乱舞と、カウンター用に空中で発動できるものがあれば完璧」と思っていました。今回の無双乱舞の仕様があまりに自分の希望通りすぎたので、驚きましたよ。


▲どの無双乱舞もゲージを1本消費します。その場に応じたものを選択するか、好みで使うか、プレイヤーが選択できる幅が広がりました。

　楽進には、前進しつつ武器を左右に振って攻撃する乱舞と、落下しながら攻撃をしかけて敵をぶっ飛ばす空中乱舞、素早く前転しながら攻撃するタイプの3つがありました。どの無双乱舞も前に進んでいく心構えと力強さを感じられる乱舞でした。

　続いて魯粛の無双乱舞です。通常のものは、九歯バを下から大きく振り上げて、土を削り取りながら攻撃するものでした。空中乱舞は武器で敵兵をすくい上げて、投げて攻撃します。発生が早くてガードしにくそうなので、敵武将に特に有効そうですね。R1ボタンを押しながら発動する無双乱舞は、九歯バを大きく振りかぶり地面に叩きつけます。地面が大きく盛り上がって、敵兵が浮かび上がった後、自分も飛び上がり叩きつけるのを確認できました。

　関銀屏の通常の無双乱舞は、演武の練習として武器をグルグルと振り回すものです。空中乱舞は、準備運動として武器を叩きつけます。R1を押しながらの無双乱舞は相手をとらえて、組手をつきあってもらうというもの。武器を振り回した後、よろけた相手に武器を押し付けると、その重さで相手が転倒。最後に武器を蹴り上げて周りを攻撃します。

　もちろん既存武将の無双乱舞も3種類になっています。前作で「この武将は好きだけど、無双乱舞がしっくりこないなあ」と思ったことがある人も、もしかするともう一度使う気にさせてくれるかもしれませんね。

■新システムのストームラッシュとヴァリアブルカウンター

　先ほど軽くふれたのですが、本作では武器に3種類のタイプがあります。これらには相性があり、“ストームラッシュ”や“ヴァリアブルカウンター”などのように新システムの発動条件に影響する他、武器の相性が悪いとひるまなくなるようです。武器の相性は、敵武将の頭上に出るアイコンで判断できます。何もなければイーブン、青いアイコンで示される気迫ゲージだとこちらが有利、赤いアイコンだとこちらが不利です。


▲武器の相性がいいアイコン（左）と悪いアイコン（右）。表示されていなければ対等ということです。

　武器の相性がいい時に攻撃を与えて相手の気迫を削ると、ストームラッシュが発動。ボタンを連打することで、連続攻撃を繰り出します。この攻撃は範囲が広いため、武将の周りにいる雑兵にも攻撃がヒットし、撃破数やダメージは効率よく稼げそうです。反面、足を止めてしまうため、フレキシブルに攻撃するのが好きな人は、連発したくないかもしれません。


▲ちょっとした演出が展開する“ストームラッシュ”。相手を逃がさずに攻撃するため、ダメージも期待できます。

　もう1つの新システム・ヴァリアブルカウンターは武器の相性が悪い時に使えます。緑のエフェクトが出る“ため攻撃”の時にR1ボタンで武器を変えると発動。大きくバックステップして距離を取り、手にした武器を振ってカウンターを仕掛けるのです。個人的な印象ですが、ダメージ云々よりも攻撃しつつ武器を変えられるのがポイント。相性が悪いままで攻撃していると、ひるまないのでかなり不利。これで素早く武器を変更して、より有利な条件で攻撃できるのが重要だと感じました。


▲カウンター攻撃を出しつつ武器を変更する“ヴァリアブルカウンター”。タイミングはややシビアなので、相手の攻撃時に発動したらラッキーくらいのつもりで、ヴァリアブル攻撃を仕掛ければいいのかもしれません。

■無双乱舞も強化される覚醒

　武将イラストの横にある縦のゲージが最大の時にR3ボタンを押すと覚醒状態に。画面全体に稲妻のようなエフェクトが現れ、武将能力が大幅に強化されます。イメージ的には『真・三國無双4』の覚醒に近いのですが、大きく違うのが無双乱舞周りの要素です。


▲ひと目で覚醒しているとわかるエフェクト。能力が大幅に強化されています。

　覚醒状態の時に無双乱舞を行うと覚醒乱舞という独自のアクションが発動。ちなみに空中で発動しようとしたのですが、できませんでした。また○ボタンだけでもR1＋○ボタンでも同じものが発動したので、1種類だけのようです。

　この覚醒乱舞だけでもかなり強力なのですが、この覚醒乱舞で敵を倒していくとさらに強力な“真・覚醒乱舞”になるというのです。覚醒した後に、なおも進化するなんて……まだまだ伸び代があったことに驚きですね。さらに“真・覚醒乱舞”で倒した敵からは、経験値アイテムを獲得できます。マップ上にアイテムが散らばる様子は、なかなか壮観ですよ。

　ちなみに、覚醒時間の最後に無双乱舞を発動した場合、無双ゲージがなくなるまで覚醒乱舞は維持されるので、ギリギリで発動するのがいいかと。あと、覚醒状態になると無双ゲージが長い1本になり、最大まで回復します。


▲趙雲の覚醒乱舞は、槍を縦に回転させながら移動するという懐かしのモーションから始まり、派手な攻撃で敵をなぎ倒していくもの。多くの敵を巻き込み、真・覚醒乱舞にすることができるか!?

　ファンの多い王元姫の覚醒乱舞は、かがんだ後に、左から右に回りつつヒョウを何度も投げた後、ダッシュしながら攻撃。EX攻撃のようなモーションに続いて、空中で蹴りを出すというものでした。最初のかがんだカットイン見たさに何度も使ってしまったのですが、多分製品版でも何度も使うことになるかと。


▲なぜか、王元姫の覚醒乱舞だけ書いていますが、これも趣味です。ちなみに王元姫は追加された無双乱舞時のセリフもいいです。

■その他の新要素や気になったポイント

　馬呼びが使いやすく変更されました。L2ボタンを押し続けると、武将が馬にそのままひらっと飛び乗ります。この新機能によって、馬に乗ろうとして武将や雑兵に叩き落とされたり、位置があっていなくてジャンプしてしまったりという、よく見られた事故は少なくなるかもしれませんね。

　このアクションのおもしろいところは、ボタンを押し続けていれば武将が移動しても問題ないということです。例えば、目的地に向かって移動しながら馬を呼び、駆けてきた愛馬に飛び乗り、そのまま進むということもできるのです。一秒でも早く乗って移動したい！　騎乗攻撃したい！　という場合は、向かってくる馬に突っ込んでも問題なく乗れます。

　また、ダッシュ攻撃の後、スムーズに次の攻撃に移れるようになっているような気がしました。『無双OROCHI 2』のダッシュチェインほどではないのですが、隙が少なくなり、敵から攻撃を受けるのが減ったような印象です。

　他にも、空中のチャージ攻撃が追加されていたり、敵のモブ武将が持つ武器のバリエーションが増えていたりする『真・三國無双7』。まだ他にも新武将はすでに公開されていますし、既存武将も衣装が変わり、中にはイメージを一新している武将もいます。とにかく製品版が待ち遠しいですね。店頭体験会も随時開催されているので、とにかくさわってみたいという人は公式サイトで確認して、近隣で行われるイベントに参加してみては？（張苞が楽しみなkbj）