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2013年2月13日(水)

アリスがアホでカワイイ女の子になった理由とは? 『アリス・リローデッド』で第19回電撃小説大賞<大賞>を獲得した茜屋まつり先生インタビュー

文:電撃オンライン

――作るのにもっとも時間がかかったキャラクターは誰ですか?

 なんと言ってもミスターですね。ミスターはキャラクターとしての基礎が固まるまで時間がかかりました。彼はかなり頑固なので、そこを上手に崩していかないとアリスを受け入れられないと思ったんですよ。そこは苦労が多かったですね。

――アゴちゃんはかなりカワイイキャラに仕上がっていると思います。彼女についてはいかがでしょうか?

 “アゴンロジ”という名前でまずいかついイメージを持ってもらい、アリスの「アゴちゃん」という呼び方でカワイらしいイメージを持ってもらおうと。彼女自身のキャラクターもカワイイと思ってもらえるように、いろいろと工夫しています。

――最初アリスがアゴちゃんのことを“師匠”と呼んでいたので、てっきりいかつい男性なのだと思っていました。読んでいる段階ではまだキャラクターのイラストなどがなかったので、そのギャップに驚きました。

 それを狙って作ったキャラクターなので、驚いてもらえてうれしいです。

――ちなみに、アゴちゃんって“パンツをはいてない”女の子じゃないですか。この設定は最初からそうだったんですか?

 はい。最初からはいていませんでした。

――それについては何か担当編集に言われたりしなかったんですか?

 何も言われなかったですね。パンツなんかはかない、パンツの文化がない部族なんだろうということで納得してくださったんだと思います。

――もう1人、ミスターにホレてるそぶりを見せるロッキーについてもお聞かせいただけますか?

 アリス、アゴちゃんと並べていった時に、完全に文明的なにおいがしないんですよ(笑)。もう1人、バンプという男性キャラクターも一緒に行動するんですけど、彼はスラムというか下町育ちなので、こちらも気品がない。あまりにも気品のないパーティになりそうだったので、そこに1人くらいこういう女の子がいてもいいんじゃないかなと考えました。

→茜屋先生自身のことについてもいろいろと質問(4ページ目へ)

(C)茜屋まつり/AMW
イラスト:蒲焼鰻

データ

▼『アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年2月10日
■価格:620円(税込)
 
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