2013年2月14日(木)
※このページには作品に関するネタバレが多少含まれている。PC版をクリアしていない人は注意してほしい。
――PS Vita版で追加された5つの章について教えてください。
御前試合が終わってから東征に行くまでに、PC版だと2月と3月の期間が完全に空白になっていました。そこで、2月と3月を埋めるシナリオを追加しています。これは選択肢形式で分岐し、御前試合が終わった後の選択肢で“如月の章”へ行くか、“弥生の章”へ行くかが決定されます。“如月の章”と“弥生の章”を連続でプレイすることはできないので、どちらかを選ぶことになります。
――これで2本ですね。3本目はいかがでしょう?
“不二の章”が終わった後に、“箱根の章”が追加されます。あまり詳しくは言えないですけど、“箱根の章”にはちょっとした“中核にかかわるお話”があります。先ほどの2つの章とは違い、これは本編を進めていれば自動的に入れます。
――4本目は“龍明の章”ですね。
“龍明の章”は、東征戦争が終わった後に別枠で開きます。メニューのエクストラから選択する形です。
“龍明の章”は、彼女が目覚めてから離反するまでの話です。作品の時間軸で言うと300年前の話ですね。だから、“夜都賀波岐(やつかはぎ)”が総出演します。この章のおもしろいところは、“夜都賀波岐”同士で見た世界だということ。本編の場合、東征軍から見ると彼らは怪物じゃないですか。でも、“夜都賀波岐”同士の目線だと、普通の人間なんですよ。
――逆に、“夜都賀波岐”から見た東征軍はどんな姿なんでしょう?
それは出していないですね。それを見せても、あまりよくないだろうと思うので。まあ、同じようなものでしょう。覇吐たちが彼らを見ている時、“随神相(ずいじんそう)”が気色悪いじゃないですか。世界観が違うので、あんなふうにしか見えていないですよ。
――まったく別の世界ですもんね。
“龍明の章”については割と開き直って、『Dies irae』ネタがすさまじいです。まあ、ファンサービスみたいなものだと思ってください。開幕映像などを見てもらえればわかりますけど、黄金の人とか出るので。だって、“龍明の章”をやるんだったら、黄金の人を出さなきゃダメじゃないですか。
――黄金がどのように登場するのか、楽しみです! それでは、5つ目の章について差し支えない程度で教えていただけますか?
5つ目はグランドエンドで、これは●●が天寿をまっとうした後の話です。●●は設定上130歳ぐらいまで生きているので、時間軸的には現代くらいになります。その時代に、彼らがもう一度地上に降り立って、天狗道ではない世界を探検してみよう、状況を見てみようかとなります。
――もしかして、手紙に書いてあった結婚する云々の話ですかね?
すごく勘がいいですね(笑)。まさしく、誰かさんたちの結婚式を拝みに行くという話しです。もちろん、彼らは現代世界に入っていくわけだから、全員が現代風の私服を着ています。
――描き下ろしイラストもたくさんあるんですね。
ありますよ。覇吐が麻呂眉じゃなく、普通の眉をしているのに注目です。さすがに、その時代に麻呂眉はないだろうと変えました。
――これまでご紹介いただいた新規シナリオには、新しいバトルシーンはどのくらい収録されているのでしょうか?
実はほとんどありません。どこかで少し言ったことがあるのすが、『神咒神威神楽』は設定的にバトルを増やせないんですよ。ただ、0ではないです。詳しくは言えないですけどね。
――追加分の文章量はどの程度あるのでしょうか?
500~600KBくらいだと思います。1章100KBくらいで、5~6時間は追加章だけで遊べます。
――その他、修正・追加された部分はありますか?
あんまりないんじゃないですか? 記憶にないですね。『神咒神威神楽』に関して言えば、倫理にかかわる話もあまりないので、修正などはほとんどないですね。
修正とは違いますが、PC版では夜都賀波岐の音声にエフェクトがかかっていて、何を言っているのかわからなかったと思います。PS Vita版では、それを最初から解除する機能があります。あのエフェクトは演出としておもしろいと思ったのですが、出してみると「わからん」と言われて、まあ確かにそうだなと(笑)。
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