2013年3月3日(日)
来春完成予定のepisode 7の話も飛び出した! 『機動戦士ガンダムUC episode 6“宇宙と地球と”』初日舞台挨拶の模様をレポ
3月2日、東京・新宿にある新宿ピカデリーにてアニメ『機動戦士ガンダムUC episode 6 “宇宙(そら)と地球(ほし)と”』イベント上映の初日舞台挨拶が行われた。
『機動戦士ガンダムUC』シリーズは、福井晴敏さんの同名小説をアニメ化した作品。物語は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年を描いたものとなっており、アナハイム・エレクトロニクス工業専門学校の学生であるバナージ・リンクスが、地球圏に混乱を招くという“ラプラスの箱”を巡る騒動に巻き込まれていく姿が描かれる。
では、レポートをお届けする前に、episode 6のストーリーを簡単に紹介しよう。フル・フロンタルの介入で地球連邦軍艦隊の追撃を逃れたネェル・アーガマは、“袖付き”との共同戦線をやむなく受け入れることに。フロンタルは対連邦の秘策を明かすが、その狙いは“ラプラスの箱”への次なる座標を聞き出すことにあった。彼の語る未来の非情さ、酷薄さに慄然とするバナージとミネバ。そんな中、1隻の連邦軍哨戒艦がネェル・アーガマに接近する。哨戒艦の爆沈を選ぶか、“袖付き”との共同戦線の破棄を選ぶか……。敵味方の狭間で苦悩するバナージたちの選択が描かれる。
→episode 6の登場人物やマシンの詳しい紹介はこちらから!
▲再びバナージたちの前に立つフル・フロンタル。「いつか、私と同じ絶望につきあたることになる」という言葉をバナージに突き付けた、彼の真意とは……? |
この日の舞台挨拶には、バナージ・リンクス役の内山昂輝さん、リディ・マーセナス役の浪川大輔さん、オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)役の藤村歩さん、アンジェロ・ザウパー役の柿原徹也さん、そして古橋一浩監督と原作小説を執筆した福井晴敏さんが登壇。アフレコにまつわる話や現在制作中のepisode 7の話などが語られた。
▲舞台挨拶の登壇者。左から浪川さん、柿原さん、藤村さん、内山さん、福井さん、古橋監督。 |
舞台挨拶は、いつもの通り浪川さんが司会を務める形で進行。まずは内山さんが「今回の収録の大半は、ずっとフロンタルとミネバのやり取りを聞いていました」とコメント。また、マリーダとのシーンについては、「スイーツは大事ですよね(笑)」といい、観客を笑わせていた。
続いてepisode 6でフルアーマー・ユニコーンガンダムが艦の外に待機していたことについては、艦内に入るサイズではないからという説明とともに、メカニックデザイナーの玄馬宣彦さんのアイデアであることや、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したサザビーのオマージュであることなどが明かされた。
続いて話をむけられたのは、今回一杯しゃべっていたというミネバを演じる藤村さん。普段はあまり感情を出さないミネバだが、episode 6ではフロンタルとの会話シーンで感情をあらわにしているようで、何度も撮りなおしつつ、演技においてもいろいろな試みを行ったとのこと。
次に柿原さんにマイクが向けられると、会場からはクスクスと笑い声が。柿原さんは「皆さんのおかげでepisode 6では出番がありました。前回はスタジオにも呼ばれなかったので(笑)」とコメントし、「久々にアンジェロを活躍させられる機会なので、どうやって彼の魅力を引き出そうかということで頭がいっぱいでした」と役にかける思いをのぞかせた。浪川さんが「今回のアンジェロは色気があったよね」と言うと、柿原さんはうれしそうに「今回は彼の人間らしい面が見えます。あそこは演じ甲斐がありました」と返した。するとすかさず、福井さんが「私たちスタッフはあの演技を聞いて笑っていました(笑)」と言い会場を笑わせていた。
episode 6は、会話劇がメインになっているとのことで、古橋監督は「メカが減った分負担が減るかと思いましたけど、あまり変わりませんでした(笑)」と振り返っていた。以前の舞台挨拶で「出すたびに大変になっていく」と言っていた古橋監督だったが、今回も大変だったことを伺わせていた。
ひとしきりepisode 6に付いてのコメントが出たところで、浪川さんが「episode 7が来年春に公開されることが決まりましたが……」と切り出し、ここからはepisode 7の話をしていくことに。
(C)創通・サンライズ
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