2013年3月11日(月)
lightから、2013年4月25日に発売されるPS Vita用AVG『神咒神威神楽 曙之光(かじりかむいかぐら あけぼののひかり)』。本作に登場するキャラクターをシナリオライター・正田崇氏のコメントとともに紹介する連載企画、その第2回をお届けする。
本作は、美少女ゲームブランド・lightから2011年9月に発売されたWindows PC用ソフト『神咒神威神楽』のPS Vita移植作。神州・葦原中津国を舞台に、化外(けがい)との戦いを描いた“和風剣戟アドベンチャー”だ。『PARADISE LOST』、『Dies irae』に続く、“座”シリーズの最終作にあたる作品と言われている。
第2回は、摩多羅夜行や御門龍水、御門龍明など6キャラをピックアップ。正田氏によるキャラ解説や誕生経緯、裏話などをお届けするので、『神咒神威神楽』をプレイ済みの人もそうでない人も、ぜひチェックしてほしい。
「素晴らしいな。麗しいな。退屈せぬぞ、いと愉快なり」
正体不明にして計測不能。龍明をして、夜行の術は夜行だけのものであると言わしめた事実がすべて。ゆえに独創。新たな中心と成り得る太極。無形としているのは、今後どう成長するかが本人も含めて誰にも読めないためである。
その咒力(しゅりょく)は史上最高。あまりに他者と隔絶した才覚は、人界に生じた穴とまで言われている稀代の陰陽師。眉目秀麗にして頭脳明晰、非の打ちどころがない貴公子だが、捻じ曲がった性格と美的感覚がすべてを台なしにしている躁狂(そうきょう)的な男である。
万事において愉快犯的な言動が目立つが、同時にどこか厭世(えんせい)的であり、本音のところがわからない。東征に参加したのも、表面上は物見遊山でしかなかったようだが……。
【正田崇氏のコメント】
仲間に1人「完全におまえは別格だ」という“超越者級”が欲しくて、夜行を作りました。能力的に図抜けていて、見た目の雰囲気もひとまわり上っぽい感じ。それでいて、特にリーダーシップを気取るわけでもなく、後ろでヘラヘラ笑っているようなキャラクターが夜行です。
序盤のうちは別格の強さを単純に楽しんでもらって、それ以降は“なぜコイツ1人がそんなことになっているのか?”という部分に注目してほしいです。割と、作品の中核を担っています。
自分の話の作り方として、序盤に上げられているヤツは、そのうち叩き落されるのが定番なので、完全に上げて落としてのキャラです。でも、“叩き落とされて終わらないキャラ”なので、そこも楽しんでくれればなと。
夜行は自分でも言っているので、本編をやってもらうとわかると思うけど、井の中の蛙なんですよね。あと、子どもでもあるので、夜行の成長も見どころです。
(C)2013 light
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