2013年3月21日(木)
――それでは次に、ご自身が演じられるキャラクターの印象についてお聞かせください。
▲本多さんが演じる、幻獣界属性のペリエ。甘えんぼうで、いつも主人公にくっついている妹系のキャラとのこと。 |
▲ペリエの召喚獣としての姿は、かわいらしいペンギン。リボンなど、人間の姿と共通している部分もある。 |
本多:ペリエは、最初見た印象だと肌が白くてペンギンっぽい姿をしていて、「お兄ちゃん……」ってつぶやくような、人見知りタイプの女の子だと思っていたんです。でも実際に演じてみたら、私が思っていた以上に元気に前を向いていくタイプの女の子でした。
子どもっぽい部分もありますけど、女の子っぽい部分もあって、主人公のことを思いやれる優しい気持ちを持っている、元気で一生懸命な女の子という印象でした。
川原:僕は最初にペリエを見た時は元気な女の子だと思っていたんですけど、PVでペリエを見たら「おにいちゃん、だっこ」って言っていて……この子は幼い性格なのかなって(笑)。あと、ハラペコキャラな感じがしますよね。
本多:たしかにハラペコキャラではありました(笑)。
川原:あと、おなかを出し過ぎですよね(笑)。
本多:ペリエはとても純真でまっすぐなので、いい子だなって。演じていても気持ちよかったです。
――今回は4人の“響友(クロス)”の中から1人を選ぶことになりますが、どんなプレイヤーならペリエがオススメだと思いますか?
本多:響友(クロス)はそれぞれ個性的なんですけど、たとえばスピネルはどちらかというと主人公の面倒を見てくれたり、優しくしてくれたりする部分があるのに対して、ペリエはもっと妹キャラっていう感じです。こんな妹とひなたぼっこをしてみたいという人には、ペリエはとてもオススメです(笑)。
シリーズ恒例の要素で、夜に主人公が誰かと2人でおしゃべりする“夜会話”というものがありまして、そこでは物語本編中では見られなかった2人の関係性もわかってくるようになるんです。そのかかわり合い方がフォルス(男主人公)とアルカ(女主人公)で、ちょっと変わってくるんですね。その違いも、ぜひ楽しんでもらえればなと思います。
▲主人公のパートナーである響友(クロス)として選べるのは、ペリエの他にも3人が存在。左から、代永翼さんが演じる機界属性のダイス、柿原徹也さんが演じる鬼妖界属性のカゲロウ、阿澄佳奈さんが演じる霊界属性のスピネルとなる。みんな個性的なので、誰を選ぶか迷っちゃう!? |
――川原さんが演じたソウケンは、どんなキャラクターでしたか?
▲川原さんが演じたソウケンは、妖狐の血を受け継ぐ召喚士の青年。ユクロスに所属する召喚士の先輩として、主人公とともに戦うことに。 |
川原:イラストを見て最初に感じたのは“華奢で儚げな優しい男性”というものでした。でも実際に台本をいただいて演じてみると、実に苛烈で熱い男という感じで、ものすごく自分に厳しく、人にもそれを求めてしまう部分がとっても印象的でした。
なので、最初はとても厳しい先輩に感じられると思います。でも、厳しいだけではなく優しいところもあるので、そんな彼の側面を是非引き出してあげてほしいですね。
――厳しい先生といった感じなのでしょうか?
川原:先生と言うよりは、体育会系の“部活のセンパイ”というイメージですね。この世界の中で召喚師が持っている役割はかなり重要なのですが、ソウケンは仕事に関するプライドや責任感がとても強いんです。その責任を負えるだけの力を主人公たちにも持ってほしいと思っているからこそ、厳しくしてしまう。一本の芯がビシッと通っているキャラクターなので、演じていてとても気持ちがよかったですね。
――ソウケンといえば、彼の響友(クロス)であり祖先でもある、カズラマルの存在も印象的ですよね。
▲ソウケンの祖先にあたる狐の大妖怪・カズラマル。若い頃は、鬼妖界でも名を轟かせるほどの暴れ者だったという。 |
川原:ええ。OPムービーにソウケンがスッと立ち上がるシーンがあるんですけど、「後ろに大きな影があるな?」と思ったら、それがカズラマルで。ちょっと怖いよ、じいちゃんって(笑)。
本多:ホントにおっきいですよね(笑)。
川原:こんなじいちゃんが実家にいたら、悪さなんてできませんよね(笑)。
――続いて、収録中の印象的なエピソードなどはありましたら教えて下さい。
本多:私、ゲームの収録でお弁当が出たのって、この作品が初めてなんですよ!
川原:収録中のエピソードって、そっち? 僕の時はなかったのに!(笑)
(編集部注:主に収録を行った時間帯の問題だったようですが、本多さんとしては、途中でお弁当が出るくらいの長時間におよぶ収録だったことが珍しかったとのことでした)
本多:エピソードって、こういうのでいいんでしたっけ?
川原:いや、そういうのじゃないと思うよ(笑)。
本多:そうですね(笑)。ペリエは他の響友(クロス)と違って、ちょっと妹成分が強いんですよ。一人称が“ペリエ”なんですけど、「ペリエはね、~」とかじゃなくて、「ペリエ、おなかへった」みたいなしゃべり方で、かわいいんです。それと、ペリエのセリフは全部ひらがなで書かれているんですよ。
川原:それは、本多真梨子本人が漢字を読めないってこと?
本多:違います(笑)! 柔らかい雰囲気が“ひらがな”で表現されているんです! あと、威嚇します、「ムゥ」って(笑)。
川原:僕はこのゲームをプレイしたことがなかったので、先ほど本多さんからも話題に出た“夜会話”のシステムはかなり印象的でした。夜会話を進めていくごとに親密さが増していき、いつものソウケンのイメージとは違う側面が出てきて……章を重ねるごとにソウケンのイメージが色濃くなっていくんですよね。
それを見ていくことで、「ソウケンってこういう内面を抱えているから、外へ向けてああいう感情が出てくるんだな」と、すごくソウケンへの理解が深まりました。演じる側としても、“夜会話”を進めていくことで、キャラクターの新しい一面が見えてくるんですよね。本編だけでは見出せない、キャラクターの隠された部分が見えてきて、それがまた本編のセリフの味わいをさらに深くしていく。
『サモンナイト』シリーズの“夜会話”のシステムって、本当にスゴイんだなって思いました。
本多:戦ってきた内容やイベントでみんなが疑問に思ってきたことなどを、一話ごとに“夜会話”を通じて語り合うことで、それぞれのキャラクターが感じていたことがわかるので、作品への思いが一気に深まりますね。
(C)2013 NBGI ※画面は開発中のものです
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