2013年3月16日(土)
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第72回となる今回は、『一つの大陸の物語〈上〉~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~』を執筆した時雨沢恵一先生のインタビューを掲載する。
▲黒星紅白先生が描く『一つの大陸の物語』の表紙イラスト。 |
本作は、『アリソン』『リリアとトレイズ』『メグとセロン』と続く“彼らの物語”の完結編。アリソンに見送られたトラヴァス少佐は軍用機に乗り旅立つが、機体はその後、爆発とともに墜落してしまう。そんな折、リリアの通う第四上級学校では、“謎の転校生”ことトレイズを巡って新聞部メンバーが校内の大調査を開始!
すると、思いがけず臨時ロッカーで起こっている不審な現象が明らかになる。そして彼らは、徐々に大きな事件へと巻き込まれてしまうのだった……。
時雨沢先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
『アリソン』から始まったシリーズの集大成として、ファンサービスとしてオールスター編が書きたいと思っていました。『アリソン』『リリアとトレイズ』『メグとセロン』3つのシリーズを終えて、やっと書くことができてうれしいです。
――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?
既存のキャラクターがたくさん出てきます。それぞれのシリーズの主役たちが肩を並べて活躍するところです。
――作品を書くうえで悩んだところは?
長い話になったので、執筆時間が長かったです。登場させたいキャラクターが多く、見せ場を設けるのが大変でした。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
4カ月近くかかりました。本当は2カ月で終える予定が、全然終わらないのでゾッとしました。結果、分量が増えて上下巻分冊になったのでだいぶ助かりました。
――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
アリソンは、本当に偶然に生まれたキャラクターです。金髪碧眼女の子が書きたいと思い立ち、生まれたばかりの知人(米国人)のお名前をいただきました。事後承諾でしたけど。
常に前向きで元気な、人生を楽しんでいるキャラクターです。
――小説を書く時に、特にこだわっているところはどこですか?
誰が読んでも楽しめる、文章の読みやすさでしょうか。
――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?
他の作品を楽しむことです。アニメを見たり映画を見たり。
――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?
『ロードス島戦記』と、『シュナの旅』何度読み返したか覚えていません。『キノの旅』のタイトルを決めた時、『シュナの旅』の影響がかなりありました。
――今熱中しているものはなんですか?
バイク、ドライブ、射撃、自転車など、趣味が多すぎて一つに時間が取れずに困っています。
――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。
TVゲームのほうは、最近全然遊んでいないです。エアガン担いでサバイバルゲームはやってます。
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
とうとう、キャラの総出演のオールスター編です! あのキャラとあのキャラが肩を並べて活躍します! 下巻は、5月に発売です!
(C)時雨沢恵一/AMW
イラスト:黒星紅白
データ