2013年3月20日(水)
SCEと角川ゲームスは、本日3月20日に“Project Discovery”の授賞式を東京都港区にあるSSJ 品川ビルにて開催した。
“Project Discovery”は、PS Vitaを舞台に新たな才能の発掘、物語の創造や発見をするのために、SCEと角川ゲームスが立ち上げたプロジェクト。2012年8月よりプロ・アマの垣根を超えてシナリオやキャラクターデザインといったゲームアセットを広く公募し、このたびの授賞式でその受賞者と受賞作品が発表される。
授賞式のオープニングでは、SCEJのプレジデントである河野弘氏が登壇。開式の挨拶が終わると、本プロジェクトの特別審査員4人が紹介され、さらにゲストプレゼンテーターとして声優の藤田咲さんも登場した。
▲初めは応募数が少なく、不安だったと語る河野氏。締め切り直前になって応募が殺到し、最終的に応募総数は516点になったという。 | ▲特別審査員を務めたのは、ロボットの加太孝明代表取締役社長、ユーフォーテーブルの近藤光代表取締役社長、ベイシスケイプの崎元仁代表取締役社長、電子書籍事業本部本部長兼、デジタルコンテンツ部の芦尚文部長。 |
続いて、各部門の受賞者と受賞作品が発表されて表彰式へと移行。各部門には最優秀作品に与えられる“Excellent Prize”と、最終選考まで残った佳作に与えられる“Spirit Prize”の2つの賞が用意されており、シナリオライター部門においてはロボットより特別賞としてROBOT賞が送られた。
▲“Excellent Prize”の受賞者には、トロフィー、PS Vita本体、賞金10万円が、“Spirit Prize”の受賞者にはトロフィーとPS Vita本体がそれぞれ贈呈される。ROBOT賞については、PS Vita本体に加えて『BRAVE HEARTS 海猿』のブルーレイと『ALWAYS 三丁目の夕日’64』のDVDが授与された。 |
・Excellent Prize
受賞者:恩田竜太郎さん/受賞作品:『だいだいダイスキ!』
・Spirit Prize
受賞者:押石八兎さん/受賞作品:『非接触型恋愛』
・ROBOT賞
受賞者:北野梅花さん/受賞作品:『鉄観音高校紅茶道部活動記録 ~決戦は学園祭~』
▲恩田竜太郎さん | ▲押石八兎さん | ▲北野梅花さん |
▲シナリオライター部門特別審査員の加太氏は最優秀作品『だいだいダイスキ!』について、「初々しい恋愛物語の中でノスタルジックな感傷に浸れた」とコメント。 |
・Excellent Prize
受賞者:飴えりかさん/受賞作品:『銃娘』他
・Spirit Prize
受賞者:nakazyさん/受賞作品:『オンライン侍』他
▲“Excellent Prize”に受賞した飴えりかさん。nakazyさんは都合により授賞式に顔を出せなかった。 | ▲特別審査員を務めた近藤さんは、グラフィックデザイナーという役職について100~200人のアニメーションスタッフを動かす重大なポジションだと語った。 |
・Excellent Prize
受賞者:東原一輝さん/受賞作品:『風の~melody~ / Racing a Machine』他
・Spirit Prize
受賞者:橋口礼さん/受賞作品:『Introduction / Soul of Soldier』
▲東原一輝さん | ▲橋口礼さん |
▲これからの伸びしろや可能性を重視して選考したと言う特別審査員の崎元氏。受賞者の2人を見て「そのまま飲みにでも連れていきたい」とも。 |
・Excellent Prize
受賞者:川上晴香さん/受賞作品:『後輩・同級生・妹』
・Spirit Prize
受賞者:堀龍也さん/受賞作品:『爽やかな青年・「君」の人生の創造主が「僕」だったら』
▲川上晴香さん | ▲堀龍也さん |
▲特別審査員の芦氏は「これからは新たなステージに上がったつもりで、自信を持ってがんばっていただきたい」とコメント。 | ▲今回の授賞式で自分が素人のころを思い出したと言う藤田さん。「今の熱意や情熱を忘れないで芝居に打ち込んでいってほしい」と、2人に応援メッセージを送っていた。 |
表彰式の後は、SCEJパブリッシャーリレーション部 NBPセレクションの浅野高志ディレクターと、角川ゲームス開発本部/副開発本部長の田中謙介プロデューサーがステージへ登壇。本プロジェクトから生まれるパイロット版の制作決定が発表された。
▲PS Vita向けに配信される『だいだいダイスキ!』(仮称)は、最優秀作品に輝いた受賞者たちが制作に参加し、2013年秋の配信を予定。なお、制作に使われる“DisCovery Engine”は、短期間で優れたノベルゲームを作れる開発エンジンでPS Vita専用のものだという。 |
最後は角川ゲームスの安田善巳代表取締役社長より、本プロジェクトの第2回として“Project Discovery2”(仮称)を来年度も実施するとの報告が行われた。この新発表をもって授賞式は閉会した。
(C)2012 Sony Computer Entertainment Inc. / Kadokawa Games Ltd.