2013年3月27日(水)
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▲スクウェア・エニックス 『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』 プロデューサー/ディレクター・吉田直樹氏。 |
――ついにPS4が発表されましたが、その内容を受けての率直な感想をお聞かせください。
“PlayStation Meeting 2013”での発表には、2つの大きな意味があると思っています。1つは“NEXT GEN(次世代を担うマシン)”がついに公開されたということ。そしてもう1つは、それがPS4であるということですね。PS4を皮切りに次の世代に突入していくという感覚があります。
現在、国内のHDゲームの売り上げシェアが伸び悩んでいますが、その流れに変化をもたらすには、やはり起爆剤の役割を果たせる要素がないと厳しい。そういう意味では、ついに次の世代へと移行するタイミングが来たんだな、というのがあります。新しいゲーム体験が求められているということをひしひしと感じましたね。
――PS4のスペックに関してはいかがでしょうか。
PS4自体に関しては、スペックを見ても、作り手側をフォーカスしてくれているというのは大きいですね。メモリも大幅にアップしていますし。ポリゴン数が増えて、PS3でいうところのSPUが高速化されたとしても、メモリがきつければ厳しいので。
――PlayStationで言うと初代PSはともかく、PS2やPS3はゲーム制作が容易とは言えない面もありました。
正直な話をすると、マルチプラットフォーム時代に突入した時って、どうしてもハードごとの平均化が発生してしまいますよね。平均化の中でいかにハードルを上げていくかというのが、これまでだった。しかしPS4に関しては、「ゲームを作りやすい環境は用意しましたので、作り手の皆さんは、今まで体験したことのないようなゲームエクスペリエンスをちゃんと届けてくださいね」と伝えられている印象を受けました。
→吉田氏がゲーム開発で重視するのは、やはり“Social”!(6ページ目)
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