2013年3月27日(水)

“ゲーム屋さんがえらんだ良作!”3月は『デモンゲイズ』!

文:電撃オンライン

 全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作!」。3月の良作に選ばれたのは、角川ゲームスと、ダンジョンRPG制作に定評のあるエクスペリエンスのタッグから生まれたPS Vitaソフト『デモンゲイズ』でした。今回も本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

ゲーム屋さん3月 ゲーム屋さん3月

●戦って、アイテム集めて、強化して、
 潜って、育ててが最高に楽しい

 ハック&スラッシュという言葉をご存知でしょうか。ハックは強い力で乱暴に切り刻むというような意味、そしてスラッシュも切り裂く、というような意味ですね。とにかく、戦って戦って、また戦って、というようなゲームのことをハック&スラッシュと言います。もっとも、最近では、ただ戦うというよりは、ダンジョンに潜って、戦いまくって、アイテムなどを集め、そしてパーティーを成長させ、より難関なダンジョンの奥深くへと挑んでいく、というようなゲームをハック&スラッシュ、と呼ぶことが多いです。

 戦闘を軸に、コツコツと育成や収集をし、キャラクター育成に幸せを感じる、そんな人にオススメのジャンルです。今回の「ゲーム屋さんがえらんだ良作!」は、PSVitaで角川ゲームスから発売されたハック&スラッシュの秀作『デモンゲイズ』です。

●見た目にだまされちゃいけない!
 渋さが光るハクスラゲー

『デモンゲイズ』は、パッと見ると、キャラクターに可愛い女の子が多かったり、その女の子が下着姿になっているイベントシーンがあったりと、なにやらギャルゲーのような雰囲気も感じられるゲームです。しかし、だまされてはいけません。確かに、物語を進めていくなかで、女の子とのラブコメ的イベントがあることは否定しませんが、ゲームそのものは非常に渋いダンジョンRPGなのです。

 主人公とともに迷宮へ挑む最大4人のパーティーメンバーは、すべてキャラクタークリエイトで容姿や声、ステータスにかかわる種族やクラスを設定できます。クラスは、守りを固めるパラディンや、攻撃力が魅力のファイター、手数で圧倒するサムライに、回復のヒーラー、魔法攻撃のウィザードなど、それぞれに応じて特徴のあるスキルを覚えていきます。そしてここが重要なのですが、このゲームには神器と呼ばれる装備があり、この神器を手に入れて装備すると、そのキャラクターが覚えるはずのない別のクラスのスキルや魔法が使えるようになります。これを組み合わせることによって、育成に多彩な可能性が生まれることになります。レベルが上がった際に、どのステータスを伸ばすかというのもプレイヤーしだいですから、ゲームの序盤からどんなキャラクターに育て上げようかと頭を楽しく悩ませること請け合いです。

 さらに、ゲームの中でボスキャラクターとして登場する半機械生命体“デモン”を倒すと、召喚して一緒に戦ったり、特殊な能力を使うことができるようになります。このデモンの要素も相まって、ハック&スラッシュの醍醐味である、戦闘と育成が十二分に楽しめるゲームになっています。

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●初心者にも親切
 上級者もまるこげに

 難易度選択がゲーム中いつでもできるところも地味ではありますがとても良い所で、一番簡単な「ぬるい」にすれば初心者にも安心の難易度に、そしてこれを「まるこげ」にすれば敵がこちらを殺しにかかってきます。とくに「まるこげ」のラスボスは素晴らしい強さで、僕は倒すのに2時間程かかりました。強力なボスの前で一進一退の攻防を繰り広げるあのジリジリとした感じ。ちょっとした油断で積み上げて来た強化魔法を全部消されて天を仰ぎ見つつも、必死に立てなおして勝利をつかむあの感じ。久々に味わった気がします。戦闘中に一度入れたコマンドをワンボタンでリピートしてくれたり、一度歩いた場所は、目的地までオートで歩いてくれたりと、便利機能も充実。チマチマとレベルを上げてダンジョンを攻略していく、そんなゲームが好きな方なら、大満足できる作品です。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

販売店での展開の一例。各お店の写真は2月の良作『ヒットマン アブソリューション』の店頭展開のもの。

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▲【岡山県/メディオ! 西市店】下側にはずらりとシリーズ作品を並べてアピール。『アブソリューション』以外もオススメなんです。 ▲【大阪府/古本市場 箕面店】『ヒットマン』らしい、渋いコーナー。

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