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2013年4月18日(木)

『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ座談会でヨコオタロウから飛び出す過去作の衝撃的真実…『DOD1』のアレは神様じゃない!?

文:タダツグ

■『DOD3』のコミックで語られるのは!?

松下:そういえば、『DOD3』のコミックも始まりましたね。

ヨコオ:映島さん(※)が原作のものが2本始まっていますね。

※映島さん:映島巡氏。小説家。『DOD』シリーズのノベライズや、コミカライズの原作を手掛ける。永嶋恵美名義でも活躍中。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲ここでようやく『DOD3』が話題にのぼる。まぁ、まだまだ発売は先ですし、あえてネタバレは避けてもらっております。

松下:映島さんとか、かなりの設定オタクじゃないですか。それはもう、濃密な打ち合わせになっているのではと思っているわけですが。

ヨコオ:そうなんですよ。だから僕、『DOD』シリーズの設定とか、かなり映島さんに聞いてますからね。知らなさすぎて。

松下:おかしいでしょ、それ。知らないんじゃなくて、覚えてないんですよね?

ヨコオ:そうなんですよねぇ……。映島さんから質問受けると「そうなんですか!」っていう解答しかできないんですよ。すべて映島さんの知識のほうが上回ってるから、僕から提供する知識がまるでない。これっぽっちも。

松下:確認されて「そうです」って答えるだけってことですか?

ヨコオ:「あ、そう、でした」みたいな。「そうです」じゃなくて「そうでした?」って感じ。

松下:明らかに、語尾に“?”がついているニュアンス。原作者なのに(笑)。

ヨコオ:サラダをむさぼりながら言うのもアレですが、映島さん、ほんとごめんなさい。

安井:心がこもってない謝罪ですよね。

ヨコオ:いやいや。でも今、映島さんと進めている仕事は、主に『DOD3』の設定はこうですっていう部分を決めていく仕事なので。さすがに今してる仕事は覚えてますよ。

松下:ちなみに、『DOD3』ってナンバリング的には3番目ですけど、世界観的には『DOD1』や『DOD2』と同じ、あの世界なんですよね?

ヨコオ:はい。

松下:時代的には前なんですか? それとも、後?

ヨコオ:前ですね。世界観は一緒ですけど、『DOD3』の世界にはそもそも“契約”がないとか、いろいろ異なる部分もありますけど。

松下:ふむふむ、そこらへんはもっともっと掘り下げたいですなぁ。

ヨコオ:情報として何をどのタイミングで出すかは、すべて宣伝さんにお任せしてますので。僕は真実をなんでもお伝えしますよ。

佐々木:うん。聞いてもいいけど、きっと書けないと思うよ(ニコニコ)。

松下:……で、ですよね。

佐々木:ちなみに、僕はこの原稿を読む時、ヨコオさんの言ったことに修正を入れるなんてことはほとんどしないと思う。ダメな時はもう、「丸ごとバッサリこの話題を取る!」っていうのが読者さんに対しても誠意になるのかなって。なので、松下さんが聞きたいことに関しては、全部聞いてしまったほうがいいと思いますよ。

松下:ありがとうございます。ただ、僕も今から過度のネタバレを聞きたくはないというか。楽しみは残しておきたいというか。

ヨコオ:実はゼロはですね……。

松下:ちょっ! ネタバレはまだ厳禁ってことで、ひとつ。お願いします!!

ヨコオ:つまんないなぁ。

松下:そういえば、『ヤングガンガン』の『ドラッグ オン ドラグーン 死ニ至ル赤(※)』に登場するワンって、僕らがいただいている資料のワンとは印象がだいぶ違いますよね?

※ドラッグ オン ドラグーン 死ニ至ル赤:雑誌『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス刊/毎月第1・第3金曜日発売)にて連載中の『DOD3』のコミカライズ。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲『DOD3』の物語のカギを握るキャラの1人・ワン。コミックに登場するワンとはずいぶん印象が異なるわけだが……。

ヨコオ:そうですね。それ、説明したほうがいいですか?

松下:うーん、聞きたいような聞きたくないような。

ヨコオ:たぶん、まだ書けないですけどね。佐々木さんに怒られるから。

佐々木:いや、僕は怒ったりしませんって。ただバッサリ削除するだけ。

松下:僕もせっかくだし、やっぱり聞きたくないですよ。映島さんもイチファンとしては、ネタバレのオンパレードで複雑な気分を味わっていられるでしょうし。

ヨコオ:じゃあ、言わなくていいですか?

松下:言わなくていいです。

ヨコオ:えっと、コミックの~。

松下:おいおいおい(笑)。

ヨコオ:アレ?(笑) ダチョウ倶楽部的なフリなのかと思ったけど、違いました?

松下:絶対違いますよ。僕、そんなにものほしそうな顔してましたか?

ヨコオ:いや、わかりません。言ったほうが場が荒れるかなぁと思って。

安井:そこはせめて「場が盛り上がるから」でしょうが。

ヨコオ:……えーと、言ったほうが場が盛り上がるかなぁと思いまして。

松下:今さら遅い! ……まぁ、『DOD3』の物語は、過去シリーズより前の話ということだけで、今日は満足いたしました。

ヨコオ:そうですね。ちなみに今出ているエピソードの中で、一番過去を描いているのは、この前『ビッグガンガン』でスタートした『どらっぐ おん どらぐーん ウタヒメファイブ(※)』です。なんかキラキラした女の子たちがいっぱいのやつ。あれが一番過去の話ですから。

※どらっぐ おん どらぐーん ウタヒメファイブ:雑誌『ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス刊/毎月25日発売)にて連載中の『DOD3』のコミカライズ。

松下:『DOD』サーガというか、歴史の流れ的なものはあらかじめ作ってらっしゃるんですね。

ヨコオ:もちろん、その都度作ってますよ、ヒイヒイ言いながら。そんなね、あらかじめ作れるほど頭がよくないので。ほんと、その都度考えながらです。

→神はこの世にいないのか? 「オガァザーン」の声の人って実は……(6ページ目へ)

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データ

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