2013年5月17日(金)
――ゲームをプレイされていて、気にいったホストガールを教えていただけますか?
深寅:……本当に悩むのが、性格や雰囲気を見るのか、スタイルを見るのかというところです(笑)。プレイしつつ、誰にしようかを毎回悩んでいます。スタイルだと、るい先生ですね。胸がすごいと思います(笑)。設定でのめり込んだのは、ノノノです。未来の話がミステリーのような要素を感じて、ひかれました。
――原作の中で生かしていきたいところがもしあれば、お聞かせください。
深寅:まずはキャラクターの設定をしっかりと描きたいと思っております。それと、“ドリームクラブ”という場所を大切にしていきたいと思っています。
岡島:舞台のチケットもピュアな心を持っていないと、買えないんですかね?
深寅:え?
――ちなみにピュアとはなんでしょうか?
代表:(ボソボソボソ)
岡島:「頭の悪そうな君にわかりやすく説明すると、自分の思いに正直に生きることだ!」とのことです。すみません、失礼な人で。
――これまでにオーディションされた方の全体的な印象を教えてください。
岡島:ゲームのキャスティングオーディションは経験してきましたが、舞台で演劇される方のオーディションは初体験。舞台の演技を勉強されている方が多く、生で伝えるための声の出し方に関心しました。「この子はこのホストガールにあいそうだな」とか考えながら見ていました。
――キャストとして出られる全体の人数はまだ決まっていないのでしょうか? もしかすると、ホストガール以外で出演されることもあるのですか?
深寅:確定要素として、人数はまだ決めていません。
岡島:全メンバーがフォローされていればいいと僕らは思うのですが、舞台は数を出せばいいというものではない。心に訴えるものや、楽しんでもらえるものが必要だと思うんです。なので、舞台として成り立つように、うまくアレンジしてもらえればと思っています。
深寅:『ドリームクラブ』では1人を指名するシステムですが、他のホストガールと交流しないとトゥルーエンドに至らないことがあります。舞台もそうで、ストーリーで人間関係がキーポイントになることがある。なので、舞台においてもホストガール同士の仲のよさをわかりやすく表現していきたいですね。
代表:(ボソボソボソ)
岡島:「ふふふふ……初めて聞いた話ばかりでビックリだ。オーディションについてはピュアな目でしか見ていないぞ」とのことです。代表の言う“ピュアな目”は、エロい目ということですね。途中で感想を聞いたら「あの子はオッパイが大きかった」とか「あの子は肌つやがよかった」とかいうことしか言ってませんでした。
――今回、一般公募のオーディションを実施したのには、どういった理由があったのでしょうか?
深寅:一般公募をお願いしたのは私です。これにはゲームの要素がかかわってきます。ホストガールの中には、初めて指名されたという人もいます。最初はたどたどしいのですが、何度か会うに従ってフレンドリーになっていき、彼女を育てていくということを感じられました。
一方で、慣れていない子のたどたどしさにキュンとするところってあるじゃないですか? 今回、「劇団を名乗らせてください」とお願いしたのですが、“劇団はチームプレイ”というのがその理由です。ゲーム中ではチームプレイは出にくいのですが、今回の舞台化においては、チームプレイや仲間意識から集団が育っていくようにしたかった。その雰囲気をお客様に感じて楽しんでいただければうれしいです。
――今回のオーディションで使われた脚本も、チームプレイが強調されていた内容だったと感じたのですが、それもコンセプトによるものですか?
深寅:はい、そうです。私が脚本を書きました。
――これから選ばれるキャストの方が、5号店という新たな舞台に登場するといった、ゲームとリンクする展開はあるのでしょうか?
代表:(ボソボソボソ)
岡島:代弁しますと「そんな重要なことを明かせるはずがないだろ! それにそんな構想がもしあったら、隠しておくに決まっているだろ!! まあ、あるかもしれないし、ないかもしれないな」とのことです。
――なるほど。では最後に、舞台を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
深寅:代表が2.5次元を目指してゲームを開発された。その部分を、僕自身がプレイして感じたからこそ、舞台化したいと思いました。“コピーをすることができないもの”が舞台の魅力だと思っています。舞台はアナログ中のアナログの文化で、劇場の中でしか提供できない。原作のファンやお芝居が好きな方に、一緒の劇場で、一緒の空間を感じていただき、ドリームクラブの中にいるような空気を味わっていただけるような舞台にしたいと思っています。
岡島:僕は代表が言ったことを実行するのが仕事。あとは、深寅さんの演出魂と代表の考えがうまく折り合いがつくように、頑張りたいと思います。誠心誠意、調整します。
代表:(ボソボソボソ)
岡島:「その前に1ついいかね? 代表役はオーディションをしないのかね?」と。
深寅:え? オーディションは必要ないのでは? 僕はオーディション用に台本内に代表について書いていましたよ。
岡島:それは、代表自らが舞台に出るってことですか?
代表:(ボソボソボソ)
岡島:……いや、それは言えません。記事にできないです。ちなみに舞台に懸ける意気込みは「深寅さんに全部言われたので、ミートゥーだ」と言っています。
――ええっと、全部一緒ですか?
代表:(ボソボソボソ)
岡島:「ポロリもあるよ。まあ、大事なところがポロリしないようには、気をつけるよ」と言っています。
――ありがとうございました。
(C)D3 PUBLISHER
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