2013年6月7日(金)
ここまで来たら、あとはひたすらモンスターを狩るだけです。狩った素材で新たな武具を作り、強化し、より強いモンスターに挑みます。シリーズのプレイヤーならばおわかりだと思いますが、これは『モンスターハンター』の醍醐味そのものです。
しかしこれまでのシリーズでは、モンスターを倒すのが3分では済まなかったり、生産や強化に特定の素材を多数要求されたりして、そんなに早くゲームが進むわけではありませんでした。しかし本作は、狩り、作り、強化して、また狩るという、シリーズのおもしろいところをしっかり受け継ぎ、凝縮して、短時間で楽しめるようにデザインされています。
モンスターの動きの癖やパターンを見切って、攻撃をギリギリで避けるという、アクション面でのおもしろさもきちんと再現されています。遊んでみれば、本作が決してミニゲームなどではないことがわかり、確かに『モンスターハンター』を遊んでいるという手ごたえを感じられるはずです。
もちろん『モンスターハンター』シリーズを遊んだことがない人も、シリーズのおもしろさを知る入り口としては最適な作品となっていますので、ぜひ挑戦してみてください。
▲とにかく狩る! 狩る! 狩りまくる! 次々現れるモンスターに、次々武具を作って立ち向かう! これが『モンスターハンター』シリーズの醍醐味。 |
モンスターに攻撃を続けていると、時々赤い文字で“DANGER!”と表示されることがあります。この直後、モンスターは怒涛の連続攻撃を仕掛けてきます。全部食らってしまえば倒されること間違いなし。とりあえず距離を取ってやり過ごしたいところです。
しかしあえて逃げずにモンスターに肉薄し、連続攻撃を避けきることに挑戦してみてください。全部避けられたら自動的に“一閃”が発動し、カウンターでダメージを与えてダウンを取れます。さらに数秒間ハンターに青い残像が現れ、攻撃力が大幅にアップします。“DANGER!”の表示がチャンスだと思えるようになれば、一流ハンターの仲間入りと言えるかもしれません。
▲慣れないうちは攻撃の手を止めて避けるのに集中するのがベター。その後の大ダメージで元は取れます。 |
●石田賀津男’s profile
巨大モンスターに立ち向かう小説といえば『ヘヴィーオブジェクト』。全長数十メートルの巨体に無数の武器を搭載する高速移動兵器を相手に、2人の少年が愚痴をこぼしながら生身で挑みます。絶対死ぬだろ! という状況を、あの手この手の絡め手で最終的になんとかし、その功績が認められ“次のアレも生身でやれ”と押し付けられる不幸語が続きます。そんな200字以内の書評に挑戦し続ける筆者のTwitterとブログはコチラ(Twitter:@wis_Arle/ブログ:ougi.net)。
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