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2013年6月6日(木)

ご家庭のリビングに“劇場”を――体験したからこそわかる『パペッティア』の魅力をお届け!

文:ゴロー

■まさに劇場の臨場感! 演出の見せ方に凝っていて物語の没入感がスゴイ!

 体験会では、2人協力プレイで物語の序盤と後半のステージを試遊できました。初めは他の人のプレイを見ていたわけですが、雰囲気のあるナレーション(声:藤原啓治)といい、舞台装置のように作り込まれたステージといい、まるで客席に座って演劇を見ているかのような感覚に。劇場の臨場感がたっぷりです。

『パペッティア』 『パペッティア』
▲厨房や塔、雲の上などバラエティ豊かなステージの数々は見ているだけで楽しめます。開発者の話によると、1ステージの中に多彩な場面が用意されており、竜宮城のように幻想的な空間もあるとのこと。
『パペッティア』 『パペッティア』
▲驚いたり、笑ったり、拍手をしたりと、観客のリアクションもさまざま。海外のバラエティ番組のような観客のノリは個人的にお気に入りです。

 臨場感だけでなく、物語の没入感もスゴイと感じました。物語の要所で流れるナレーションをはじめ、スポットライトや効果音といった数々の演出のおかげで、舞台上で何が起こっているか、各キャラクターがどういった状況に置かれているかが頭の中にスッと入ってくるんです。

『パペッティア』
▲実際の演劇さながらの演出に思わず見入ってしまいました。しゃべることができないクウタロウの感情も手に取るように分かります。

■1Pと2Pではまったくの別アクション! 相方の腕しだいで難易度も変わる!?

 『パペッティア』の2人協力プレイは、1人が主人公の“クウタロウ”を操作し、もう1人は空中を自在に飛び回れる“ピカリナ”や“インヤン”といったキャラクターでクウタロウをサポートする形になります。

『パペッティア』 『パペッティア』
▲クウタロウは魔法のハサミ・カリバスを使って繋がっているものを切り離し、敵を倒したり、取り除いたりしていくわけですが、何が切り離せるかというひらめきが重要に。
『パペッティア』 『パペッティア』
▲各種で特殊な効果を持ったヘッド“ヒーローヘッド”を状況に応じて使い分けることで劣勢をくつがえせることも。シンプルで奥深いアクションになっています。

 自分は“ピカリナ”を操作して後半のステージをプレイしました。サポートキャラクターの操作は、基本的にスティックと○ボタンとR1ボタンだけ。ダメージは受けないのでやられる心配もなく、見ていた感じではかなり楽そうでしたが、敵や障害物を攻撃したり、落ちたヘッドを拾ったりして、クウタロウがやられないようにあっちこっちと大忙し。相当な集中力がいります。

『パペッティア』 『パペッティア』
▲クウタロウが乗り物に乗って猛スピードで移動するステージで、進路上にある障害物や奥から飛んでくる溶岩を壊すためにステージ上を奔走! 自由に飛び回れる分、クウタロウを動かすよりもたいへんなのでは? と感じます。
『パペッティア』
▲サポートキャラクターはただ協力するだけでなく、クウタロウにイタズラをすることも可能です。たとえば、写真の場面でクウタロウが鍋を通過するタイミングでコンロのつまみをひねると……。

 また、今回の体験会で、クリエイティブディレクターのキャビン・ムーア氏は「私は息子とよくゲームをするのですが、息子はすぐに飽きると外へ遊びに行ってしまいます。本来ならそこで一旦終了ですが、『パペッティア』の場合はそのまま1人でゲームを再開できます。」と言って、本作ならではの画期的なシステムを紹介してくれました。

 1P(クウタロウ側)のコントローラを手にし、2P(サポートキャラクター側)のコントローラを置いて3秒ほど放置していると、1Pコントローラでサポートキャラクターを操作可能に! それに補足して、シニアゲームデザイナーの佐藤一信氏は「1人だとなかなか歯ごたえのある難易度のアクションゲームになりますよ。」とも。

 確かに、1人プレイとなると純粋なアクションスキルで勝負することになるので、これまで楽に突破できていた場面が難しくなることは明らか。家族や友だち同士でワイワイ楽しむライトユーザー向けのゲームだと思っていましたが、こんな意外な形でコアゲーマー向けにも作られていたなんてビックリです。

『パペッティア』
▲そもそも『パペッティア』には難易度の設定というものがなく、1人で突破するのが難しい場面も2人で協力すれば楽に乗り越えられるとのこと。

→今回のプレイの総評をクリエイターメッセージとあわせて紹介(3ページ目)

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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