2013年6月12日(水)
現地時間6月11日に開幕したE3 2013のSCEブースでは、前日の“Sony PlayStation E3 2013 Press Conference”で公開されて会場から大きな称賛をあびたPS4『The Dark Sorcerer』の技術デモ完全版が公開された。
このデモは、この秋にPS3で発売を控える『BEYOND: Two Souls』などでおなじみのスタジオ“Quantic Dream”によって、PS4向けに制作されたもの。デモは12分にもおよび(前日のカンファレンスでは3分弱のもの)、老魔法使いとお付きのゴブリンが出演する、ゲーム映像の撮影風景の1コマとして描かれる構成になっている。
SCEワールドワイドスタジオの吉田修平氏が「Quantic Dreamのこれまでの作品はシリアスな演技をするのものが多かったですが、“笑い”を表現するのが彼らの次のチャレンジですね」と語るように、言葉はわからなくとも、その表情や仕草を見ているだけでも、思わずクスリとしてしまう表現力、技術力には目を見張るものがある。「文化の違いを越えて表現するのが難しい、“笑い”さえも伝えられるPS4」とQuantic Dreamによる、新時代の感情体験にも期待が集まる。
▲鬼気迫る形相で、何やら詠唱する白髪の老人。そしてその模様を応援するかのように横で見守るゴブリン。 |
▲老人の詠唱がさらに続くと、徐々にあたりの空気が激しく振動してゆき、魔法陣には炎が燃え盛る! |
▲その瞬間、「カット!」の声とともに照明灯に照らされ明るくなる……室内。グリーンバックのセットとともにカメラの後ろのスタッフとやりとりする魔法使い……を演じていた老人。素に戻る……ゴブリン。 |
▲気を取り直し、撮影再開するも、再び響く「カット!」の声(とにかくゴブリンの表情がコロコロ変わっていくさまが秀逸!)。 |
▲ゴブリンがカメラの前を横切ったり、火の粉が衣装に降りかかったり、ふざけた姿のデーモンが召喚されたり。順調に進まない撮影に、魔法使い役の老人も徐々にうんざりとした表情に。 |
▲そんな老人をよそに、撮影の合間、鼻歌混じりに踊るゴブリン。 |
この先、老人の思いは通じ、撮影は順調に進むのか!? 公式サイトなどでも今後公開予定のこの映像の脚本と演出は、『BEYOND: Two Souls』のディレクター、デヴィッド・ケイジ氏自らが担当しているとのこと。
注目の『BEYOND: Two Souls』を経て、Quantic Dreamが贈るPS4タイトル『The Dark Sorcerer』。その詳細が発表されるのはまだ先だと思われるが、この技術デモに作品のヒントが隠されている……かもしれない。
電撃オンラインでは、“E3 2013”に関する緊急アンケートを実施しています。アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、電撃オンライン×電撃PlayStation ゲーム詰め合わせ福袋を3名にプレゼント! 投稿の締め切りは6月16日(日)の23:59です。奮ってご参加ください。