2013年6月22日(土)
次はコントロールデッキを見ていきましょう。打ち消しとドロー、ダメージ呪文で相手の攻撃をさばいて勝つデッキです。サンプルレシピはこんな感じかしら。 |
土地(24) |
クリーチャー(6) |
その他の呪文(28) |
2《島》 |
4《瞬唱の魔道士》 |
2《熟慮》 |
これは前回(リンク貼る)のフライデーナイト・マジックのレポートでも見られた、白青赤のコントロールね。《本質の散乱》、《雲散霧消》など7枚の打ち消し呪文で相手の危険な呪文に対処し、《アゾリウスの魔除け》と《スフィンクスの啓示》で手札を引き増して、相手の攻めをさばいたところで《霊異種》を出して勝つというのが黄金パターンね。 |
出たなコントロールデッキ! いつもいつも俺のやりたいことをやらせてくれないヤツめ! | ||
これ、この前のデッキとはちょっと入ってる呪文が違ってますよね。このデッキ使った人、《終末》はいらないって言ってませんでした? | ||
コントロールデッキというのは、相手の攻めを受けるデッキなので、相手の攻め方が変われば受け方も変わるのよ。前回大会に出た時は《高原の狩りの達人》や《スラーグ牙》といった、マナ・コストの重いクリーチャーで戦場を制圧するタイプのデッキを仮想敵としていたので《至高の評決》で対処していたの。 | ||
《高原の狩りの達人》も《スラーグ牙》も4マナ、5マナだもんな。 | ||
でも今は、ビートダウンの主流が、さっき紹介した白赤緑ビートダウンのようにマナ・コストの軽いクリーチャーにシフトしているのよ。なので“奇跡”すれば1マナで撃てる《終末》や1マナの《火柱》が増量されているというわけ。 | ||
なるほど。コントロールデッキは流行に敏感じゃないといけないってわけですね~。なんかオシャレですね。 | ||
攻める方は自由に攻められるけど、守る方は相手に合わせないといけませんからね。ちなみに《終末》や《火柱》の増量は、クリーチャーデッキの低コスト化、高速化とはまた違った理由もあります。それは最近さまざまなデッキに採用されるようになった《復活の声》の存在よ。 |
このクリーチャーは死亡時に、やっかいなエレメンタル・トークンを残していきます。なのでこの能力を誘発させない除去である《火柱》などの重要性が高まっているというわけね。 | ||
《復活の声》がいれば相手のターンにインスタントを唱えにくくなるし、コントロール殺しなクリーチャーだよなぁ、コイツは。超頼りになるぜ。 | ||
このデッキはフィニッシュ手段をほぼ《霊異種》1枚に固定していますが、逆に少しクリーチャーを増やし、より早いターンで決着をつけようとするコントロールの形もあります。 |
土地(25) |
クリーチャー(12) |
その他の呪文(23) |
2《島》 |
4《瞬唱の魔道士》 |
2《中略》 |
《修復の天使》、《ボロスの反攻者》といった攻めにも守りにも強いクリーチャーが投入されているのが特徴ですね。先に紹介した《霊異種》パターンは、強固なコントロール能力が特徴ですが、こちらはコントロールを基本としていながら、相手の動きが遅ければアグレッシブに攻撃に出ることも可能になっています。 | ||
コントロール時々ビートダウンってことですね。 | ||
特に、同じタイプのコントロールデッキ同士の対決では《修復の天使》でプレッシャーをかけられるぶん、こちらの方が有利に立てるかもしれないわね。どちらにしても、インスタント呪文を中心に相手の動きに合わせて、戦況を読みながらアクションしていくことには変わりありません。じっくりと戦いたい方にとってもオススメですよ。 |
→動かすのがとっても楽しい《縞痕のヴァロルズ》デッキよ(3ページ目へ)
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記事内イラスト:うさ城まに
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