2013年6月22日(土)
最後に紹介するのは、最近トーナメントで見かけるようになった《縞痕のヴァロルズ》を投入したデッキです。まずはサンプルレシピをどうぞ。 |
土地(24) |
クリーチャー(27) |
その他の呪文(9) |
4《寺院の庭》 |
4《宿命の旅人》 |
1《突然の衰微》 |
このデッキは《縞痕のヴァロルズ》と《カルテルの貴種》の自由にクリーチャーを生け贄に捧げられる能力をフィーチャーしたデッキね。 |
《血の芸術家》がいる状態で《若き狼》《宿命の旅人》《復活の声》といった死亡しても数が減らないクリーチャーを生け贄に捧げることで、戦力を減らさずに相手のライフを奪い取っていくことができます。また能力を使うことで《縞痕のヴァロルズ》は再生を、《カルテルの貴種》は好きな色への“プロテクション”を得るので、戦闘を有利に進めることができます。 | ||
再生と“プロテクション”なら攻撃時もブロック時も、除去呪文を撃たれた時でも無駄にならないな。 | ||
そうね。さらに、クリーチャーがよく死亡するので“陰鬱”の条件を満たしやすく《スカースダグの高僧》によって巨大なデーモン・トークンを生み出すことができます。“不死”で戦場に戻った《若き狼》や《宿命の旅人》、《復活の声》の死亡時に生み出されるトークンはいずれもアンタップ状態なので《スカースダグの高僧》の能力を使うためのコストにあてられるのもスキがないわね。 | ||
《スカースダグの高僧》と《カルテルの貴種》、あとクリーチャー1体でコンボ完成ってわけですね。 | ||
その通り。《血の芸術家》によるライフ奪取、“プロテクション”を得た《カルテルの貴種》、《復活の声》や《スカースダグの高僧》が生み出す巨大なトークンの攻撃などによって相手を打ち倒していくわけね。もちろん死亡したマナ・コストの軽いクリーチャーを《縞痕のヴァロルズ》で“活用”して、巨大クリーチャーを作り出すこともできるわ。 | ||
かなり楽しそうなデッキだな! | ||
また、このデッキは《悲劇的な過ち》を常に“陰鬱”状態で唱えることができるので、意外と除去能力も強いのよね。“飛行”を持たないクリーチャーに対しては、死亡しても戻ってくるクリーチャーでガッチリ固めてあるので、“飛行”クリーチャーを《悲劇的な過ち》で撃ち落とせば《血の芸術家》による回復もあいまって、かなりの耐久力を持つのも特徴ね。 | ||
堅く守りつつ、じわじわとライフを削っていけるデッキってことですね。何か弱点みたいのはあるんでしょうか? | ||
“不死”や“陰鬱”といった墓地にクリーチャーが置かれることを条件にする能力が多いので、墓地にクリーチャーを置かせなくする《安らかなる眠り》なんかを置かれるとキツイわね。また、死亡しても戻ってくるクリーチャーで戦えるとはいえ《怨恨》をつけた大型の“トランプル”持ちクリーチャーにゴツゴツ攻撃されると、クリーチャーの数は減らなくてもプレイヤーのライフが持たないこともあるわ。 | ||
なるほど。じわじわ攻めたい、守りたい時にドーン!とやられると戦線が持たないってわけか。 | ||
とはいえ、最近はビートダウンデッキから《怨恨》が抜けるようになって、墓地対策カードも《地の封印》が多く採用されるようになっているので、そういう点もこのデッキに対しては追い風になってるわね。 | ||
さっきのコントロールデッキじゃないですけど、世の中の流行によってできたデッキってことなんですね~。 | ||
そういう面もあるでしょうね。この《縞痕のヴァロルズ》デッキは、デッキ内に小さなコンボがいくつも搭載されていて、プレイするたびに違った展開を見せてくれる、とても遊んでいて楽しいデッキです。 | ||
シンプルなビートダウン、シンプルなコントロールデッキにはもう慣れたって時にはなんだか楽しそうだな! | ||
今回は現在流行しているビートダウン、コントロール、コンボデッキを1つずつ紹介してみました。『M14』が出ることで、これらのデッキがどう強化されるのか、そしてまた新しいデッキは出てくるのでしょうか。 | ||
でも、これ以上あのビートダウンデッキが早くなったらヤバイ気もするな! | ||
新しいデッキが生まれたら、またコントロールデッキさんは形を変えないといけませんね~。 | ||
今からとっても楽しみですね。それでは、今回の講座はここまで。また次回、お会いしましょう、さようなら。 | ||
またな! | ||
さようなら~。 |
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記事内イラスト:うさ城まに
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