ライトノベル1冊ほどの値段で始められるTCGを――富士見書房×MFが放つ『アンジュ・ヴィエルジュ』プロデューサーインタビュー＆動画をお届け！

文：カワカミ雁々

■ライトノベル1冊くらいの値段で遊べるものを提供したかった

――TCGの部分からは少し離れた話題になりますが、セガネットワークスさんからアプリもリリースされますよね。その他にもメディアミックスの予定などはあるのでしょうか。

大和田さん：まずアプリについてお話しすると、こちらもカードの発売と同じくらいのタイミングでお披露目できると思います。『アンジュ』のキャラクターが登場しますが、TCG『アンジュ』とはまた違ったゲームになります。

荒井さん：その他のメディアミックスはまだお話しできないんですが、『アンジュ』を1つのTCGで終わらせず、『アンジュ・ヴィエルジュ』というTCGを含めた大きなコンテンツにするべく、いろいろと計画中です。

――全国大会などのイベントは予定されているのでしょうか。

荒井さん：大きめの都市でイベントを開催する予定です。そこでは、大会もそうですが、イラストや音楽といったゲーム以外の面でも楽しんでもらえるようにしたいですね。競技性の高いイベントもいずれはやりたいと思いますが、直近には予定していません。

――個人的に好きなカードについて教えていただけますか。

荒井さん：《琴吹文》ですね。眼鏡で委員長で格闘ゲームの全国ランカーという設定がたまりません。

大和田さん：僕は《日向美海》ですね。実は、彼女のものが一番最初に上がってきたイラストで、それを見て「いける」と思ったんですよ。そういう意味で『アンジュ』全体の方向性を決めてくれたカードなので、僕はこのカードが一番気に入っているというか、大事に思っていますね。

▲《琴吹文》		▲《日向美海》

――カードのイラストと言えば、最初に登場する4人のキャラクターを描くイラストレーターさんを誰にするかは、やはり悩みましたか。

大和田さん：ものすごく悩みました。富士見書房とメディアファクトリーといえばこの人たちだろうとアピールしたい中で、どなたに依頼するかというのはもちろん、イラストレーターさんも多忙な方なので、そういった調整にも苦労しましたね。その中ですばらしいイラストをあげていただいたと思います。これからもいろんな方が参入されるのでこちらにも注目してほしいですね。

荒井さん：ちなみに、僕はアウロラちゃんが好きです。すでに同志も数名おります。

大和田さん：えっ、そうなんですか!?

荒井さん：だって、発表会でアウロラかわいいという話をしたら、後で3人くらいの人がわざわざ僕のところにきて「僕もアウロラちゃんです！」って力強く言ってくれたんですよ！（笑）

大和田さん：そんなことがあったんですか。でも、そう言う声を届けてくれるのはとてもうれしいですね。

荒井さん：私たちも『アンジュ』と“プログレス”の女の子たちを皆さんと一緒に育てていきたいと考えています。何か声が上がれば、ちゃんとそれをくみ取っていきたいと思っているので、どしどし意見やメッセージを送ってほしいです。

――『アンジュ』第1弾は10月4日の発売ですが、このタイミングでどういったアイテムが出るのでしょうか。

大和田さん：ブースターパックと構築済みのデッキ、そしてキャラクタースリーブが同時に発売されますね。

荒井さん：構築済みデッキは500円と大変お求めやすいお値段になっています。“税込500円”なので、きっちりワンコインで買えちゃいます。もちろん、スターター限定カードも入っていますよ。

――構築済みデッキを安価にしたのには、どういった意図があるのでしょうか。

大和田さん：『アンジュ』からTCGを始めてくれるのは、ライトノベルなどを普段から読んでる方が多いと思うんですね。そういった方たちに向けて、ライトノベル1冊くらいの値段で遊べるものを提供したかったということがあります。また、そうでなくてもデッキを作るうえで構築済みデッキをベースにされるプレイヤーさんもいると思います。そういった面でも構築済みデッキはお手ごろな値段にするべきだろうと。

荒井さん：まずは構築済みデッキで遊んでもらって、それからブースターを開けて「こっちのほうが強いかも」とか「こっちのキャラクターのほうが好き」という風にデッキのカードを入れ替えて調整してもらえればと思います。

――そして『アンジュ』のキャラクタースリーブにデッキを入れてゲームをすればいい、ということですね。では最後に『アンジュ』発売を心待ちにしている読者の方々へ、メッセージをいただけますか。

大和田さん：『アンジュ』の世界観はもちろんTCGが中心なんですが、今後のコミカライズやノベライズなど、どこからでも親しみやすいものにしたいと思っています。カードゲーマーの方はもちろん、カードゲーマーではないけれどキャラクターがちょっと気になったという方も、体験会という形で『アンジュ』に触れる機会を用意していますので、ぜひ気軽に参加してみてください。

荒井さん：カードゲームが好きな人、ライトノベルが好きな人、いろんな人に楽しんでもらえるゲーム、コンテンツを目指して全力で作っています。皆さんの期待にそえるものをお届けするつもりなので、楽しみにしていてください。かわいい女の子、そろってるよ！

――ありがとうございました。

→プロデューサー2人による対戦動画をお届け！（4ページ目へ）

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関連サイト

• 『アンジュ・ヴィエルジュ』公式サイト
• 電撃カードゲーム