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2013年7月14日(日)

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”にてゲーム&舞台『戦国BASARA』シリーズの最新情報が発表! 次回の舞台は2部構成で展開

文:皐月誠

 カプコンは、東京都・有明コロシアムにて7月13日・14日に“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”を開催した。ここでは13日に行われた初演の模様をお届けする。

 “舞台 戦国BASARA 武将祭2013”は、舞台版“戦国BASARA”シリーズ初となるファン感謝イベント。歴代の出演者たちが集結し、イベントオリジナルの殺陣や、トークショーなどを繰り広げた。なお、このイベントの模様を収録したDVDが、ダイスより11月末に発売される予定だ。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

■オープニングアクト

 開幕にあたり、各出演者が殺陣を披露。ゲームでの動作を実際に再現した激しいアクションに、開幕直後から大きな歓声が上がっていた。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013” “舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

 オープニングアクトの後は、『戦国BASARA』シリーズプロデューサーの小林裕幸さんと、舞台シリーズにおいて構成・演出・振付を担当する西田大輔さんが登壇。それぞれ開幕のあいさつを行った。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

■大宴会コーナー

 次のコーナーは、舞台シリーズでおなじみの宴会パートを拡張した、“大宴会”コーナー。徳川家康と鶴姫による司会のもと、各軍が個性的な宴会芸を演じた。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013” “舞台 戦国BASARA 武将祭2013”
“舞台 戦国BASARA 武将祭2013” “舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

 先鋒を務めた伊達軍は、おなじみの老兵(通称:ジジイ)がセンターに立ち、今までの舞台で歌ってきた替え歌をメドレーを熱唱。終盤は息も切れ切れだったが、『涙のリクエスト』や『なんてったってアイドル』などの替え歌・全25曲を歌い上げていた。

 対する真田軍は、こちらもおなじみとなっている一発ギャグ連打で対抗。“戦国BASARA 宴”において大爆笑を得た真田的『ライオンキング』から始まり、武田信玄を綱引きの綱代わりとした“親方引き”、石動配をラケット代わりにした“おやか卓球”などのボケ、そして孫市の冷徹なツッコミで笑いを呼んでいた。

 さらに、いつもはシリアスに徹している豊臣軍も宴会芸を披露。石田三成が“もしもネタ”をふり、豊臣秀吉が「我が見るは天下の先、この国の未来!」という台詞にかけた「宅急便を送るなら……着ばらい!」などの一言でボケ、竹中半兵衛が「ああ、便利だね」など一言コメントを付け加えるという形の天丼スタイルで畳み掛ける。

 そして織田軍も宴会に参戦。観衆が何をやるのかと固唾を飲んで見守っていると、織田信長が史実において好んで舞ったと言われる“敦盛”を吟じながら扇子を振り、舞を踊る。「人間五十年、化天のうちを比ぶれば……」と歌うのだが次第にテンポアップし、終いには「とれとれぴちぴちカニ料理♪」と、かに道楽のCMソングを歌い出すなど、異様なまでにフリーダム。ボケ倒しの最後には明智光秀&浅井長政&今川義元で『101回目のプロポーズ』の名シーンを再現し、縦横無尽ぶりを見せてくれた。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

 各勢力の勝敗は、観客の拍手の多さで決めることに。初登場の新鮮さあってか、豊臣軍と織田軍が拮抗したのだが、結果はやはり徳川家康の「絆!」によって全員優勝という形で決着した。

■『戦国BASARA4』最新情報コーナー

 ここでは、『戦国BASARA4』のプロモーション動画が公開され、本作における新情報が発表された。内容については7月11日に掲載したものと重複するため、そちらも参照してほしい。

 『戦国BASARA4』では“戦国創世”をテーマとして、設定や世界観が改められる。主人公となるのは従来の『戦国BASARA』にも登場した伊達政宗、石田三成、そして新キャラクターの柴田勝家と島左近だ。

 上映されたプロモーション動画の中では、片倉小十郎が伊達政宗に対して「梵天丸(伊達政宗の幼名)」と呼びかける音声も含まれており、伊達政宗に関する幼少時のエピソードが語られることも予想される。この動画は、7月19日にWeb上にて公開されるとのこと。

 さらに、本作で初登場となる足利義輝を演じる池田秀一さんが、このコーナー限りのゲストとして登壇。小林プロデューサーいわく、声優の間では「喉を張る台詞が多いので、『戦国BASARA』に出演するのは大変だ」という評判があるとのことだが、池田さんは「口パクのような制約がないので、のびのびと楽しく演じられた」とコメントした。

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 足利義輝は、日ノ本から活気が失われたことを憂いて、自ら将軍の位を返上して野に降りた人物。武器である笏(しゃく)は、弓、刀、槍という3種類の武器に変形する。また、特徴として笏を回転させる動作が含まれているとのことで、それは運を天に任せるルーレットのイメージから演出されているらしい。

 また、会場では彼の居城であるステージについても紹介された。オーセンティックなカジノに似たビジュアルとなっていて、壁には回転のギミックがあるそうだ。このギミックはプレイヤーが停止できるらしいので、トラップ的な要素なのかもしれない。池田さんはこのステージについて、「こういう部屋で一杯飲みたいですね」とコメントしていた。なお、シメは日本酒らしい。

 さらに、『戦国BASARA4』へ“舞台 戦国BASARA”シリーズで人気を延ばした伊達軍の老兵も登場することが発表された。老兵はプレイヤーキャラクターではなく、雑兵の1人として登場するとのこと。レアキャラクターなので、ゲームをプレイしつくさないと登場しないらしい。ちなみにこの情報は、今後メディアで一切告知されないという。“舞台 戦国BASARA”のファンに向けたスペシャルフィーチャーといったところだろうか。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”
▲ゲーム出演にあたり、感動や今までの苦労についてのコメントを述べるジジイ。

■スペシャルトークショー

 老兵による感動の独白を経て、提示されたテーマに沿ったトークを行う“スペシャルトーク”コーナーへ。溜め息ばかりついている細貝さんや何でも歌にして口ずさんでいる久保田さんなど、各位の個性的な楽屋での過ごし方や、各武将の衣装に着替えて遊んでいたという川村ゆきえさんと八代みなせさんのエピソードなど、さまざまな裏話が語られた。

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▲川村さんは大友宗麟の衣装がピッタリだったとのこと。実際、川村さんと宗麟を演じる浅倉裕太さんは体格も似ている。▲話題が“宝塚歌劇 花組公演”におよんだ際、宝塚版・真田幸村の真似をする細貝さんと、「怒られるぞ!」と制止する久保田さん。

 最後のトークテーマとして提示されたのは、“コバP”。小林プロデューサーも自ら「なんか怖いんですけど、このお題!」と言っていたこのパート。多くの出演者から細かいところまで注視するこだわり深い性格について言及された他、「蕎麦食ってるかアメリカ行ってるか」や「いつも綺麗な女性を2人連れている」など、チクチクしたコメントも飛んでいた。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”
▲幕間に行われた、風魔小太郎による謎のあいさつコーナー。終始無言で、会場の四方へ礼を送っていた。

■リクエスト殺陣

 ファンに募ったリクエストの結果から、本公演オリジナルの対戦を披露。なお、投票結果のランキングは7月15日に公式サイトにて公開されるとのことだ。

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■“舞台 戦国BASARA 宴2 凶王誕生×深淵の宴”

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

 “舞台 戦国BASARA”の次回作が発表された。次回公演は、“凶王誕生”と“深淵の宴”という2部構成。久保田さんと細貝さんの主演卒業にともない、新たな伊達政宗は滝川英治さん、真田幸村は吉岡佑さんが演じることになる。また、新キャラクターとして三好三人衆も登場する。公演情報については、公式サイトを参照してほしい。

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▲滝川英治さん▲吉岡佑さん
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▲三好三人衆、長兄役:金田進一さん、次男役:遠藤武さん、三男役:白崎誠也さん。

 西田さんいわく、“舞台 戦国BASARA”シリーズは前回の“宴”が集大成だと思っているので、新しい挑戦をする舞台にしたいとのこと。ゲームと舞台、どちらも新しく生まれ変わる『戦国BASARA』シリーズに、今後も注目しよう。

“舞台 戦国BASARA 武将祭2013”

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