2013年8月7日(水)
かまあげ:BattleCoreから派生する目標というのは、3つあります。クオリティの高いコンテンツ・メディアを作るというのが1つの目標、そして、そのコンテンツを元に、仕事としても請けられるような体制を作るのがもう1つの目標、最後の1つは、そうやって収益を上げた後に我々がベストと考えるイベントなどが起こしたい、ということです。
なかなかEVOのような規模の大会は日本では行いにくいですが、配信がメインであっても見せ方を大きくすれば盛り上がるんじゃないかと思っているんですよ。普通のお姉さんでも角度を変えたらすっごい美人のお姉さんに見えたみたいな、そういうイベントができるんじゃないかと、そこにいる石井さん(石井プロ)が言ってました。
石井プロ:自分の発言は自分で責任をとってもらえませんかね。
かまあげ:(苦笑)また、BattleCoreでメディアとしてコンテンツを作ろう、とした時に最初に大須さんと話をしていたのが、「格闘ゲーム界におけるNumber的な存在を作ろう」ということなんです。
――たしかに、あの落ち着いた写真の感じはNumberに近いものがありますね。ブログとかで写真を並べるのとはちょっと違って、リッチな仕様になっていますよね。
かまあげ:あの写真がスライドしていくシステムは、自分の会社のエンジニアに作ってもらいました。自分がシステムエンジニアの会社を経営していることもあって、色々と手伝ってもらった部分は多いですね。
次に手を入れたいのはサイト全体のデザインです。バーチャ仲間にコムサラさんという人がいまして、その方に手伝ってもらおうと考えています。他にも手伝ってもらう人はいて、このあたりはバーチャで培ったコネの力ですね。
――もともとバーチャ道場からの派生ということで、『バーチャ』に関するインタビュー記事がメインですが、他タイトルの記事もいくつか掲載されてきていますよね。
かまあげ:『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』で活躍するメスターさんのインタビューですね。あれは大須さんがメスターさんのノートを見て感動したかららしいんです。
過去15年間だったかな、その攻略情報が詰まったノートがあったようでして、そこから話を聞きに行ったと。あのインタビューで『ストIII』勢もたくさん見てくれたようですし、今後も『鉄拳』や『スパ4』の特集なども載せていきたいと思っています。僕はセガの片桐さんのインタビューをやりたいと思っているんですけどね。
(ここで大須晶が遅れて到着する)
大須:遅れて申し訳ない。
――今ちょうど、大須さんが手がけたメスターさんのインタビューについての話をしていたんですよ。
▲大須晶さん。 |
大須:あの記事は、メスターさんがやっている格ゲーのワークショップについて、どういうことをやっているのか見たくて取材をさせていただいたという感じですね。
――かまあげさんから聞いていた話とちょっと違いますね。
かまあげ:あれ?
大須:今まで自分が知っている範囲で、そういう活動をしている人を知らなかったんですね。しかも『ストIII 3rd』なんていう昔のゲームで、そんなに需要があるんだと驚きました。『ストIII 3rd』は昔ちょっとやっていたゲームですし、メスターさん自身も昔からの知り合いでしたので、見に行ってお話を聞かせてもらったら、共感する部分が多かったんです。
メスターさんは、知識などをみんなで共有して、もっとみんなで『ストIII 3rd』を楽しみたいと思って、そういう活動をしているんですね。そこに感動したという部分はあります。なので、感動したということについては間違っていないですね(笑)。
かまあげ:メスター塾の次は『鉄拳』の日韓対抗5on5をやるんだよね。
大須:ですね、このメスター塾だったり『鉄拳』だったりといった他ゲーの話も載せたいからこそ、バーチャ道場に載っていたインタビューなどのコンテンツをBattleCoreとして独立してもらったという流れがあります。
▲インタビュー「“メスター塾”が目指す、その先は。」から独立コンテンツ・BattleCoreがスタート。 | ▲本インタビューで語っている、7月21日にnamco巣鴨店で行われた『鉄拳TAG2 UNLIMITED』の日韓対抗5on5も現在掲載中。 |
最初、メスター塾の話をバーチャ道場内の特集で載せたいと思っていたのですが、バーチャ道場の中に『ストIII 3rd』の話があるのはおかしいとかまちゃんに相談していたんですね。そうしたらある日突然かまちゃんが「特集を独立させよう!」と言ってきて、急に単体のサイトとしてできあがっていました。
――いきなりできあがってしまった。
かまあげ:これについて補足させてもらいますと、もともと「もったいない」と思っていたんですよ、あの特集記事がバーチャ道場の中だけにあるのは。あれだけ他のものとクオリティが違いますし、システム自体も2週間くらいかけて完成したものなので、もっと色々と活用したかったんです。
→BattleCoreの今後について仕掛け人たちが本音で語る(4ページ目へ)