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2013年8月7日(水)

『ヴァイスシュヴァルツ』との出会いはもはや運命だったのか!? ホリPに24時間イベント“しろくろフェス”や『D.C.』について聞く

文:ファイ

■ホリP、『D.C.』との出会いを語る。

――堀井さんといえば、『D.C.II』というイメージがユーザーにはあると思いますが、『D.C.II』との出会いについて、詳しく教えてもらえますか?

 そんなイメージを持たれているのですか(笑)。先ほども少しお話ししましたが、学生のころはもっぱら音ゲーにハマっていました。そのゲームをしていると全国各地に知り合いができまして、その時の友人から勧められたのが『D.C.II』です。もともと、音ゲー以外ではRPGやパズルゲームなどが好きで、『D.C.II』のような、いわゆる恋愛アドベンチャーというジャンルのゲームはあまり詳しくなかったんです。正直、ちょっと緊張しながらプレイしていましたが、思い返せば不思議な経験だったなと思いますね。

――何がそこまで堀井さんを夢中にさせたのですか?

 信じられないかもしれませんが、本当に恋愛アドベンチャーというジャンルのゲームを知らなかったんです。それで、「こういうゲームも存在するのか!!」という衝撃を受けました。先入観もなかったので、純粋に肩の力を抜いてリラックスしてプレイでき、ゲームの世界に入り込めたとのかなと思います。

『ヴァイスシュヴァルツ』

――『D.C.』シリーズが好きであったのであれば、メーカーであるCIRCUSさんに入社するという選択肢もあったと思うのですが、それは考えなかったのでしょうか。

 確かに『D.C.』シリーズは大好きなのですが、僕の場合は必ずしもそうはならなかったんですよね。ファンの1人としてこれからも作品を楽しみたい、という想いがより強かったからからだと思います。

――『D.C.』と『ヴァイスシュヴァルツ』では興味の持ち方に微妙な違いがあったんですね。

 『D.C.』は『ヴァイスシュヴァルツ』を知るきっかけの1つだったのは間違いありません。しかし『ヴァイスシュヴァルツ』に惹かれたのは、『D.C.』が参戦作品だったからというよりは、システムの部分が魅力的だったからです。まあ、好きな作品があるというのがモチベーションの1つであったことは否定しようのない事実ではあるのですが(笑)。

『ヴァイスシュヴァルツ』

――『D.C.』のどこにハマったのでしょうか。ストーリーやキャラクターなど、いろいろな魅力があると思いますが。

 『D.C.』の劇中では、友人たちと一緒にバカなことをしたり、恋愛をしたりするんですが、そういった世界に自分も参加しているんだなと思えることが楽しかったですね。好きなキャラクターはもちろんいますが、そういったストーリーや世界観がまず大きな魅力だと思います。あと『D.C.』シリーズのユーザーは、交流が頻繁にあるんです。そういうのも、作品に対する想いが同じ方向を向いているからなのかなと思っています。

――『D.C.』シリーズとは長いお付き合いだと思いますが、公私問わずに印象深いエピソードがあれば教えてください。

 ブシロードに入って1年目ぐらいの時に、CIRCUSさんの発表会に連れて行かれたんです。そこで、たくさんのお客さんの前で発表会のステージに上がり、「『ヴァイスシュヴァルツ』で新しい『D.C.』のブースターが出ますよ!」と発表したことですね。

――その発表会に参加していたユーザーの中には、『ヴァイスシュヴァルツ』を知らない人もいたかと思いますが、反応はいかがでしたか?

 『ヴァイスシュヴァルツ』を知らない方もいたと思いますが、それでも舞台に上がって『D.C.』を題材にしたゲーム作っているとお話ししただけで、みんなで「うおー!!」と盛り上がってくれました。「こういう世界もあるのか」と初めて思いました。

――現在では堀井さんはイベントやニコ生などに出演していますが、その発表会までは人前に立たれるということはなかったのですか?

 ほとんどありませんでした。特に正式な発表会は経験がなかったので、すごく緊張しましたね。でも、CIRCUSのスタッフの方や、声優さんがすごく親切で、うまく盛り上げてくださり、いい経験をさせてもらうことができました。

――ところで、ブシロードさんから発売される『D.C.』シリーズのグッズには堀井さんの愛がこもっているという声がありますが。

 そう見えてしまうんでしょうか(笑)。なんのこだわりもないと言ってしまうと、それはウソになりますけど……。しかしそれは『D.C.』シリーズに限ったことではなくて、他の作品のグッズでもしっかりとこだわりを持っています。作品をグッズにさせていただくというからには、その作品の理解も含めて、特徴的なものを作っていく必要があると考えています。ディレクターのみんなにも、今以上にがんばってほしいですね。

→前代未聞の24時間イベントの開催経緯とは!?(3ページ目へ)

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