2013年8月9日(金)
――『イグザード(Xrd)』というタイトル名にはどんな意味があるのでしょうか?
石渡:『ゼクス(X)』を作り、その後『2』を作ったんですけど、今回の作品はどの作品の系譜になるのかが注目される部分だと思いました。そこで今回は『ゼクス』の系譜であるゲームシステムの作品で、『ゼクス』から数えて3番目にあたる作品という意味で“サード(3rd)”をかけて、“イグザード(Xrd)”という造語を作りました。
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――今回のストーリーの時間軸はどこになりますか?
石渡:シリーズのストーリーは基本的にはパラレルではないので、すべてつながっている世界なんですけど、今回の『イグザード』は家庭用版の『ギルティギア2』以降の物語となります。
――となると、『ギルティギア2』に登場したシンなども、本作に登場する可能性があるんですか?
石渡:それは……まだロケテストの段階なんで、ノーコメントで(笑)。
――気が早い質問かもしれませんが、家庭用ゲーム機での展開は考えていますか?
石渡:うーん。あえて「ない!」って言うことはない、くらいしか言えないですね(笑)。
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――最近はアーケードゲームでの新作が減っている流れもありますが、今回の新作を出すことで、アーケードゲーム業界を盛り上げたいといった意気込みはありますか?
石渡:そういう気持ちは多大にありますね。ゲームセンターという場所が、友だちを作ったり、仲間たちと遊んだりするコミュニケーションの場所となるような空気を作りたいと思っています。
今の時代において、あらためて横丁なんかが流行っていたりするじゃないですか。飲み屋で隣になった人たちと楽しもうなんて雰囲気が、このネット全盛期の時代に注目されていることなんかを聞くと、おもしろいと思いますね。
これって、ゲームセンターに足を運んで、同じゲームセンターで同じゲームを遊んでいるとか、それを後ろで眺めているとか、ノートやツイッターに書き込むとか、そういう楽しさにも通じるのかなと。そんな部分がおもしろくなるような仕掛けについては、ぜひやっていきたいですね。
それに、当然ながら本作はアーケードゲームなので、アーケードゲーム業界に盛り上がってもらう必要はあるわけでして。そこをどうすればいいのか考えた時、ゲームの内容だけでなく、コミュニティを育てていくアイデアも必要だと考えています。
パチ:家庭用には家庭用の、アーケードにはアーケードのコミュニケーションがあると思います。アーケードで筐体越しに向かい合って対戦するコミュニケーションだったり、一緒にいる友だちだったり、協力プレイなどで同じ目的のために初めて遊ぶ人同士だったりと、そういった人たちがつながっていくのは、アーケード特有のことかと思います。
僕自身もそういったゲームセンターの場で育ってきたので、ご恩返しと言うのもなんですけど、何かはしていきたいですね。幸いなことに、うちの会社自体もそういった部分へこだわりを持ってくれているので、ゲーム大会を開催できていますし。大会だけでなく、ユーザーさんとオペレーターさんをつなぐような仕掛けを考えたり、ゲームの中にもたくさんの人たちをつなぐ要素を入れていきたいと思います。
石渡:皆さんにゲームセンターに足を運んでもらう。そういう楽しみを、ゲーム本編以外のところにも盛り込んでいきたいですね。
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▲余談ながら、ロケテストへの来場者はアークシステムワークス史上でも最大規模で、数件先のクラブセガ秋葉原新館まで列がおよんだとのこと。目視の感覚でも、軽く100名は越えていたように見えた。また、女性プレイヤーが多かったことも印象的だった。 |
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▲もう1つ余談で、会場外で配られていたロケテストの告知を兼ねた特製うちわ。7キャラクターが集合するデザインとなっている。 |
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▲さらに余談。ステージの背景には、さまざまな場所に“ロケテ中”の看板や張り紙が……。正式稼働の際は別のモノになる? 特におばさんが持つチラシ(?)が何に変わるか気になるところ。 |
25周年記念本『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』に掲載するファン参加企画として、記念メッセージ募集、キャラクター人気投票、イラストコンテストを実施中。締め切りは9月1日23:59。プレゼントもあるので、奮ってご参加ください。
(C) ARC SYSTEM WORKS
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