『テトリス』の新しいルールを発明!? スマホアプリ『テトリスモンスター』開発者インタビュー前編

文：デルチ

■T-Spinにクイックドロップ、テクニカルな『テトリス』を再現

――『テトリス』部分でいうと、本作ではテトリミノ（ブロック）が落ちる場所をいくつかのパターンから選択できる“ゴースト”が採用されていますね。

山縣：そうですね。“ゴースト”は2011年に開発されたシステムで、今回使用しているのはその第三世代にあたるシステムです。単純に第三世代といっても、そこに至るまではさまざまな試行錯誤がありまして、“ゴースト”の場所がユーザーがここに落としたいという場所でなければ意味がないので、そのパターンの洗い出しなど、かなり作りこんだ部分でもあります。

スミス：“ゴースト”は本当に開発陣が苦労したシステムなのですが、どうしても“ゴースト”が肌に合わないという人のために、実際にテトリミノをタップして操作できる“スワイプ”操作も搭載しています。

――“ゴースト”操作でも、テトリミノを回転させてはめ込む“T-Spin”を再現しているのはすごいと思いました。

山縣：やはり、T-Spinがないと『テトリス』とは呼べませんからね。ただ、T-Spin自体は“ゴースト”を選ぶだけで達成できますが、逆にT-Spinとなるようにテトリミノを組み上げていくことがロジックの醍醐味だったりするわけです。

▲複数の落下予測場所から1つを選択する“ゴースト”操作。落としたい場所がなければ、画面右の“CYCLE”をタップすることで、別の場所を表示させることもできる。		▲普通に落としただけでは埋められない場所を、落下が完了する寸前にテトリミノを回転させて埋めるテクニックT-Spinも再現。T-Spinを決めるとボーナスを得られる。

――他にも、テトリミノを素早く落下させる“クイックドロップ”も再現されていますね。

山縣：はい。クイックドロップのように、テトリミノが出現してから約1秒以内に落とすことで最大20％までボーナスが加算され、攻撃力がアップします。素早く落とせば落とすほどボーナスは加算されていきますが、落とすのが遅くなると加算率は減少します。“スタック”を解放するまでボーナス加算率がつねに変動しているので、そこもテクニックが問われる部分ですね。

スミス：『テトリス』の盤面の横に、細いラインがあるのですが、“クイックドロップ”を決めるとそのラインでゲージが上昇していくのが目安になっています。

山縣：テトリスを作れれば40％のボーナスが加算されるので、じっくり考えてテトリスを狙うか、素早く落としてボーナスを加算するか、T-Spinを決めて10％を上乗せしていくか、それとも素早く落としつつテトリスを狙うか、人によってさまざまな遊び方が楽しめると思います。

スミス：さらに、連続でテトリスを決めることでもボーナスがありますよ。本当に『テトリス』部分のテクニックに関してはこだわった部分ですが、皆さんがそのテクニックを駆使しだすと、僕たちはバランスの調整が大変になってくるのですが……（笑）。

■モンスター育成＆チーム編成もロジックの1つ

――もう1つの大きな要素、モンスター育成ですが、どのようなチームを編成するのがポイントですか？

山縣：クエストでは、敵に合わせた属性を組み込むことがポイントですね。

スミス：お気に入りのモンスターを見つけて、しっかり育成することも大事です。

山縣：そうですね。レアリティが低くてもしっかり育つモンスターもいるので、愛を込めて育成すればいいことがあると思いますよ。あとは、リーダースキルが発動するように、いくつかの編成を考えておくといいかもしれません。

▲育成や進化といった、モンスターバトルでおなじみの要素は完備。スキル次第では、レアリティの低いモンスターでも十分に一線で活躍できる能力を持つなど、無課金でもじっくり遊べる内容になっているのは確か。

――サブチームも重要になってきますか？

山縣：現状だと、メインチームのHPが上昇するだけですが、そう遠くないうちにアップデートでサブチームにももう少し強い役割を持たせようとは考えています。ただ、最初からあまりにいろいろできてしまうと、ユーザーさんも混乱してしまうでしょうから、まずはメインチームをしっかり育ててください。

――ちなみに、モンスターとそのレアリティは何種類くらい用意されているのでしょう？

山縣：モンスターは約260種類くらいですね。もう少し増やすことは可能ですが、アップデートのお楽しみの1つとして期待してもらえればと思います。レアリティは★1から★7つまでの7種類です。

――レアなモンスターはガチャ以外でも手に入りますか？

山縣：ガチャ以外でもイベントなどで手に入れることは可能です。逆にイベントでしかもらえないようなモンスターも用意しているので、コマメに情報をチェックしておくといいことがあるかもしれませんよ。

――現在、フレンドは助っ人としての協力しかできませんが、のちのちはユーザーバトルなどの要素を期待しても？

山縣：もちろん、そういった要素も考えています。まずは協力してモンスターを倒すメリットを味わってください。『テトモン』では、フレンドでなくても協力してくれたユーザーのスキルが発動するので、いろんな方と協力してほしいですね。

▲攻略的なお話まで聞かせてくれたお2人。次回は、EA Japanでの開発についてなど、もう少し踏み込んだお話をお届けする。さらに、ゲームの攻略ポイント情報も!?

⇒近日公開予定の後編では、お2人にこっそり伺った
序盤の攻略ポイントをお届けします！

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