2013年9月7日(土)
皆さん、こんにちは。『マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)』のルールや、その魅力をお伝えするべく電撃MTGで講師役を務めているイズミです。今回は電撃MTGではおなじみの『MTG』大好き声優・若林直美さんと一緒に“ブースタードラフト”で遊んでみたので、その模様をお届けします。
▲ビートが大好きという若林直美さん。今回はどんなデッキになるのかしら? |
以前にもブースタードラフトにチャレンジしてもらったけれど、本来はそんなにブースタードラフトに慣れていないという若林さん。今回はそんな若林さんと一緒に、あまりブースタードラフトに慣れていない初心者の皆さんにも、ブースタードラフトを楽しむうえで覚えておいたほうがいいことなどを動画でお伝えしたいと思います。
今回はまず“ピック編”と題して、ブースタードラフトでカードを取っていく様子を動画で紹介していきます。そして、後日公開する“対戦編”では、若林さんの対戦動画を公開するので、楽しみにしていてくださいね。もちろん、今回も活躍したカードには若林さんの直筆サインを添えてプレゼントしますので、こちらもお楽しみに。
ではまず最初に、ブースタードラフトについて簡単に説明しておきましょう。『MTG』では、あらかじめ組んでおいた自分のデッキを持ち寄って対戦するのが一般的ですが、ブースタードラフトでは参加者がそれぞれブースターパックを3つ開封し、そこから出たカードを使ってデッキを組み、ゲームをします。使えるカードがパックから出たものに限定されるので、デッキを持ち寄ってのゲームを“構築戦”と呼ぶのに対して、ブースタードラフトのような遊び方を“限定戦(リミテッド)”と呼んだりするわね。
▲今回は『基本セット2014』のブースターパックを使ってドラフトをしてみました。基本セットはシンプルな性能のカードが多く、デッキが作りやすいので、初めてブースタードラフトをするという方にもオススメです。 |
ブースタードラフトのいいところは、ブースターパックと土地があればデッキを持っていなくても遊べるという点です。まだ『MTG』を始めたばかりで持っているカードが少ないというプレイヤーと、ベテランのプレイヤーが同じ条件でゲームをすることができるのもうれしいわね。
次に、具体的なブースタードラフトの遊び方だけど、参加するプレイヤーは輪になって座り、ブースターパックを1つ開封します。そして、そのなかからカードを1枚取り(これをカードのピックと言います)、残ったカードを左隣のプレイヤーに渡します。そして、右のプレイヤーから渡されたカードの束から再び1枚のカードをピックして左隣のプレイヤーに渡す、これをカードがなくなるまで繰り返します。
カードがなくなったら2つ目のブースターパックを開け、同じことをするんだけど、今度は残ったカードを渡す方向が逆になるので注意してね。右隣のプレイヤーにカードを渡し、左のプレイヤーからカードを受け取ります。3つ目のブースターパックでは再びカードを回す方向が逆になり、左隣に渡し、右から受け取ります。こうして3パックぶんのピックが終了すると、手元には42枚のカードがあるので、それを使って40枚以上のデッキを構築してゲームを行います。基本土地は好きに加えて構いません。これが基本的なブースタードラフトの遊び方なのです。
さて、ブースターパックを開け、カードを1枚ずつ取ることを繰り返してデッキを作るのがブースタードラフトですが、そもそもどんなカードをピックすれば強いデッキになるのか、という方もいらっしゃると思います。なので、ブースタードラフトにおけるデッキ構築のコツを3つのポイントにわけて紹介するわ。
<ポイント1 デッキは15:8:17で組もう!>
ブースタードラフトでは40枚以上のカードで、デッキを組むことになりますがデッキの内訳はクリーチャー15枚、それ以外の呪文が8枚、土地17枚が目安となるわ。また、デッキはなるべく40枚ちょうどで組むようにするのがいいわね。
<ポイント2 デッキはなるべく2色で組もう!>
自由にカードを選べる構築戦とちがって、限定戦では色マナをサポートするカードは限られています。3色、4色のデッキではいくらピックしたカードが強くても、色マナが出ないで唱えられないという状況になってしまいがちよ。なので、なるべく2色のデッキになるようにカードをピックしていくのがいいでしょう。
<ポイント3 クリーチャーと除去がデッキの屋台骨!>
ブースタードラフトではクリーチャー同士の戦闘がゲームの中心になるわ。そのため強いクリーチャーと、相手のクリーチャーを除去する手段が重要になってくるの。なので、それらを優先してピックするようにしましょう。“強い”クリーチャーの基準は色々あるけど、基本的にはブロックされにくいクリーチャーや、同じマナ・コストのクリーチャーに倒されにくいクリーチャーが“強い”と言えるわ。
▲“飛行”を持つ《伝書ドレイク》、“威嚇”を持つ《サイクロプスの暴君》といったブロックされにくいクリーチャーや、能力によってパワーとタフネスが上がる《ルートワラ》などは、限定戦ではとても頼りになる戦力よ。 |
除去については相手を選ばずに除去できるカードが“強い”と考えられるわ。黒以外のクリーチャーなら何でも破壊できる《破滅の刃》や、戦闘に参加させなくできる《平和な心》などが除去手段としては優秀と言えるわね。
▲《破滅の刃》はマナ・コストも2マナと軽く、さらにインスタントなので非常に使いやすい1枚ね。黒の入ったデッキを作るならば、ぜひ1枚入れておきたいカードだわ。《平和な心》も強力なカードだけど、タップ能力などを持つクリーチャーに対してはやや効果が薄いという弱点があるわね。 |
さてさて、ここまでブースタードラフトのやり方と、カードのピック、デッキ構築の目安をざっと説明しましたが、これからが本番! 次のページからは、いよいよ若林さんのカードピックを見ていきたいと思います!
→若林さんはどんなカードをピックするのかしら?(2ページ目へ)
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記事内イラスト:うさ城まに
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