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2013年9月21日(土)

PS4インディーズタイトル『Contrast(コントラスト)』をプレイレポート! 光が生み出す影が先へと進む道となる【TGS2013】

文:まさ

 千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2013。この記事では、SCEブースで試遊可能なPS4のインディーズタイトルの1つ『Contrast(コントラスト)』のプレイレポートをお届けする。

東京ゲームショウ2013

 本作の舞台は、1920年代のフィルム・ノワールのような退廃した街。この街に住む、家庭に問題を抱えた小さな少女“ディディ”の空想が生み出した友達“ダーン”が、プレイヤーキャラとなる。“ダーン”は、現実の世界と影の世界を自由に行き来することができ、この能力を使ってディディの悩みを解決する手助けをするのだ。

 会場でプレイできたのは、おそらくゲーム序盤のチュートリアル的な流れの部分。ディディに導かれる形で、ダーンの能力を使いながらステージを進めていく。操作の基本は移動とジャンプで、現実の世界と影の世界の切り替えをしつつ、先へと進む道を探し出していくアクションゲームとなっている。

 ダーンの身体能力は、普通の人間のそれよりも明らかに高いが、2階のベランダまでひとっ飛びというほどではない。ではゲーム冒頭、先へと進む道が2階のベランダしかないのだが、一体どうすればいいのか? ……そこで出てくるのが、影の世界への切り替えである。

 影の世界に入ったダーンは、壁などに写り込んだ影の上に乗ることができ、影を足場にしていけば、2階のベランダまでたどり着けるというわけだ。ただし、影の世界でダーンが動けるのは影になっていない(光が当あたっている)場所だけで、影になっている場所で影の世界に入ろうとしても、強制的に現実の世界に戻されてしまう。

東京ゲームショウ2013

 さて、こうして先に進み、次に訪れた場所は誰もいないジャズバー。ここでは、ダーンが持つもう1つの能力が発揮される。その能力とは、その場所で起きた過去の出来事の影を映し出すというもの。同時に、その時に交わされた会話も聴くことができるが、その影が誰のものなのかや、影に写った人物がどんな表情をしていたのかまではわかならい。

 おそらく、こうした過去の出来事をいくつも探してつなぎ合わせていき、ディディの両親の過去に何があったのかを知ることで、少女が抱えている問題が解決されていくのだろう。ただ、ディディの悩みがなくなった時、彼女の妄想の存在であるダーンはどうなってしまうのかが気になるところではある。

東京ゲームショウ2013

 ジャズバーを後にした2人が、次に訪れたのはメリーゴーラウンドが置かれた小さな広場。ここでは回転するメリーゴーラウンドの馬の影の上を飛び移っていき、屋根まで移動することになる。ここで、新たなアクション“ダッシュ”が使用可能になる。影の世界にいる時には影になっている場所には入れないと前述したが、このダッシュ中は影の中をすり抜けることができる。馬の影の上を飛び移っていく途中、街頭の影が壁のように行く手を阻んでいるのだが、ここでうまくダッシュを使えば、街頭の影をすり抜けて先の馬の影の上まで移動できるというわけだ。

 ブースでの試遊時間は10分となっており、今回筆者がプレイできたのはここまで。全体的な印象としては、インディーズタイトルらしい、アイデア勝負のアクションゲームといったところ。現実の世界と影の世界の切り替えるというシステム自体は非常おもしろいものなので、ゲームとしての評価は、この先どのようなステージギミックが用意されているのかと、物語はどうなっていくのか次第といったところだろう。

■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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