News

2013年9月21日(土)

『バトオペ』、『鉄拳』、『エースコンバット』、『ソウルキャリバー』――F2Pタイトルの今後をプロデューサー陣が熱く解説!【TGS2013】

文:電撃オンライン

 千葉県・幕張メッセにて開催されている“東京ゲームショウ2013”。そのビジネスデイ初日(9月19日)に実施された、バンダイナムコゲームスの“F2Pタイトル4タイトルの戦略と今後の展開”というステージの模様を紹介する。

 まず“F2P”という言葉について、簡単に説明しよう。F2Pとは“フリー トゥ プレイ”、つまり“基本無料”のコンテンツということだ。その性質上、基本的にはダウンロードソフトとして提供されている。無料の範囲内ではプレイに制限があるが、課金を行うと制限が一部解除される、あるいは特別なアイテムを入手できるといった収益スタイルが一般的だ。

 バンダイナムコゲームスが現在提供/近日の提供を予定しているタイトルは、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』、『鉄拳レボリューション』、『ソウルキャリバー ロストソーズ』、『エースコンバット インフィニティ』という4本だ。なお、プラットフォームはいずれもPS3となっている。

 このステージで最初に登壇したのは、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』の桑原顕プロデューサーと『鉄拳レボリューション』の原田勝弘プロデューサー。桑原さんは、“東京ゲームショウ2013”の期間と並行して実施している“ハロ! ゲンキ! ゲンキ!”キャンペーンを紹介。また、今後の展開として9月にランキング制イベント“こいつは…エースだ!”の開催、10~11月には地上/地下による2層構造の新マップ追加、11月に“部隊システム”を導入することなど、今後の展望を語っていた。

東京ゲームショウ
▲原田勝弘プロデューサー(左)&桑原顕プロデューサー(右)

 続けて原田さんは、日々行っているアップデートや、8月末に200万ダウンロードを突破していたことを紹介。9月17~24日には、この200万ダウンロードを記念したキャンペーンも実施するという。キャンペーンの内容は、ログインボーナスの提供やモクジン大発生のイベント“MOKUJIN RUSH”だ。その他、ユーザー投票によって決定した本作オリジナルキャラクターも追加されることが告知された。

 次に登壇した『エースコンバット インフィニティ』の河野一聡プロデューサーは、本作について“すべてのコンテンツを無料で楽しめる”と紹介。さらに、F2Pゲームには珍しい1人用のキャンペーンモードを搭載しているという。また、対戦ルールが気になるPvPシステムについては、“AチームとBチームにわかれて、敵NPCを相手に戦う”と説明された。どうやら直接的な対決ではなく、撃墜数争いが基本的なルールになるようだ。

東京ゲームショウ
▲河野一聡プロデューサー

 なお、実はこのステージで配信日を発表するつもりだったのだが、まだ作り込みたい部分があるため、急きょ発表を取りやめたとのこと。若干先送りとなった配信日だが、その代わりとして国内先行のベータテストをごく近いうちに実施するとも語られた。

■動画:『エースコンバット インフィニティ』ULYSSES DISASTER

 最後に登壇したのは、『ソウルキャリバー ロストソーズ』の星野正昭プロデューサー。同氏は『ソウルキャリバー』シリーズにおいて10年以上にわたりプログラマとして貢献していたが、本作においてはプロデューサーを担当する。格闘ゲームはPvPが重視されがちだが、『ソウルキャリバー ロストソーズ』では“より多くの人に遊んでもらうため、1人用に特化”した設計になり、“キャラクターカスタマイズに属性や成長要素が追加”されるという。

東京ゲームショウ
▲星野正昭プロデューサー

 上映された最新トレーラーの中では、『ソウルキャリバー4』以来5年ぶりの参戦となるソフィーティアの姿が紹介された。ソフィーティアはファンからの人気が高く、その要望を受けて登場が決定したという。また、ソフィーティアはコーエーテクモゲームスの『無双OROCHI2 Ultimate』にも登場することが明かされているが、そちらに関しても“アクションやスカートのひらひら”や“見えそうで見えない、でも見えちゃう”点がうまく再現されていると語られた。

■動画:『ソウルキャリバー ロストソーズ』ティザートレーラー

 ステージの終わりに、各プロデューサーが壇上に集合。“新要素やモビルスーツのパラメータには頭を抱えて悩むことが多いので、意見や要望などを送ってほしい”という桑原さんをはじめ、それぞれが自身の手がけるタイトルの開発秘話や、ユーザーへのメッセージを語った。

 原田さんは、先ほど“ユーザーの要望を受けてソフィーティアを登場させた”と述べた星野さんの発言に対し、実は星野さんの個人的な趣味だと暴露。バンダイナムコゲームス社内にはさまざまな開発チームが存在するが、『ソウルキャリバー』開発チームはエロい人が集まっているとコメントした。

東京ゲームショウ
▲各プロデューサーをイジりまくる原田さん。『ソウルキャリバー』チームだけでなく、富澤祐介プロデューサー率いる『ゴッドイーター』チームもエロい人が揃っていると熱弁。

 さらに原田さんは、河野さんに向けて“ミサイル1発=100円”との噂があるとも言及。河野さんは、それを苦笑しながら否定していた。

 星野さんは、自身の好きな『ソウルキャリバー』キャラクターについて“アスタロスということになっている”と弁解。なお、2番目に好きなのがソフィーティアとのことだ。また、『ソウルキャリバー ロストソーズ』は操作感の気持よさを追求して開発していると紹介。しかし開発スタッフは本当に簡単な“ボタンを押すだけでコンボが出る”ような技を作りたがるらしく、時々ブレーキをかけているらしい。

 新たな機体やキャラクターの追加、ベータテストの実施など、よりよい作品を提供するために開発やアップデートが日々進行しているバンダイナムコゲームスの各F2Pタイトル。パッケージ販売やアーケード稼働などとは異なるスタイルなので戸惑う人も少なくないだろうが、基本プレイ無料なので一度触れてみてほしい。

東京ゲームショウ

■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C)NBGI

関連サイト