『ブレイブリーデフォルト FS』最速レビュー＆座談会！ 100の改善点の感触は？ 時を止める新システムって必須なの!?

文：デルチ

■バトルも遊びやすくわかりやすく！　そして、オレは時を支配するッ!!

　ここまでいろいろ変わっているだけに、バトルシステムでもさまざまな改善点を発見！　まずすぐに気がつくのは、バトルスピードの改善です。1つ1つの行動がスピードアップされている他、十字キーの左右で2倍速、4倍速へと演出の速度を変更できます。レベル上げの時は4倍速でサクサクと進め、初めてのアビリティを使う時には倍速を切ってじっくり鑑賞するなど、プレイ状況や気分に合わせて好きなように変更ができます。

　また、バトルパートのユーザーインターフェイスも改善されていて、戦闘中に下画面をタッチすることでより細かい情報が見られるようになっていました。例えば、“プロテス”をかけた時も“防御力125％”と表示されるなど、前作より細かく状況が把握できるのは強敵とのバトルでは役立ちそうです。正直、今まで“プロテス”でどれだけ防御力が上がっていたのか知りませんでしたし。

　そして、個人的に一番遊びやすい！　と思ったのが“ブレイブ”と“デフォルト”がLRボタンで選択できるようになったこと！　特に“ブレイブ”は連続で選択することも多いコマンドなだけに、Lボタンを1回押すだけで選択できるのは、かなり遊びやすくなったと実感できる部分でした。ちなみに、これは初期設定での割り振りで、コンフィグで自分の好きなボタンに設定することもできます。

　他にも、前回入力したコマンドをリピートしてくれるオート戦闘もなかなかに便利。オート戦闘でボーッと戦っていたら、物理攻撃が効かずに全滅（しかも難易度EASYのザコ）しちゃったので、あまり頼りすぎるのもアレなんですが……。

▲バトルスピードを変えられることを差し引いても、それ以外のさまざまな要素の改善でかなりテンポよくバトルを進められます。前作ではわずらわしく感じた部分が、今作では逆に爽快さを感じるポイントになっているのがお見事！

　テンポアップが図られている『フォーザ・シークウェル』のバトルですが、加速した速度はついに時間をも止めてしまいます！　何を言ってるかわからないでしょうが、自分でも何を言っているんだという感じなのでちゃんと説明すると、“続編のため”の新システム“ブレイブリーセカンド”のことです。『ブレイブリーデフォルト2（仮）』に搭載されるシステムだから“ブレイブリーセカンド”です!?

　これは、いついかなる状況でも時間を止めて割り込んで行動できるという反則級の新システム。“ブレイブリーセカンド”を使うには、“SP”というポイントが必要になるのですが、これはおそらく“スリープポイント”の意味を含んでいて、ゲームをスリープ状態にすることで、8時間ごとに1ポイントたまるものです。寝てる時とか、8時間くらいスリープ状態にすることはままあるので、地道にためてここぞというシーンで使うのがよさそう。

▲“ブレイブリーセカンド”はスタートボタンを押すことで、“いつでも”発動可能。対象はキャラクター1人なので、まさにワンマンショーなわけです。時を止める前に“BP”をためておけば、止まった時の世界でも“SP”を消費せずに“ブレイブ”できるんじゃ!?　なんて甘い考えは光の速さで否定されました。

　ちなみにこの“SP”、購入することも可能になるそうです。そう、リアルマネーで。価格は未定ですが、購入できる“SPドリンク”1本で3SPチャージできるみたいです。ただ、『フォーザ・シークウェル』における“ブレイブリーセカンド”は本当に反則級の切り札みたいなもので、難易度変更もできる本作では使わなくても何の問題もなく進めることはできますのでご安心を。

　さらに、“ブレイブリーセカンド”中は“ブレイブ”も使用できるので、時間を止めて“ブレイブ”で一方的に攻撃できるのもすごいところ。しかも、敵の行動中だろうと割り込んで行動できちゃうのだから、敵としてはたまったもんじゃないですね。ただし、“BP”を消費するコマンドは“BP”の代わりに“SP”を消費します。

▲一気呵成に攻めるのもアリですが、どうにもならないピンチな時にも役立ちます。“ブレイブリーセカンド”をからめることで、戦術の幅が広がって楽しいのは確か。また“SP”は、“BP”と同じく前借りすることもできるんです。どこで“ブレイブリーセカンド”を使うか、“ブレイブ”以上に頭を使うことになりそう。

　こんな感じに、もうこれでもかっ！　と変更点のオンパレードだった『フォーザ・シークウェル』。他にも、ゲームの特徴をクエストをクリアしながら理解できる“チュートリアルクエスト”なんてものも新たな要素として確認できました。

　今回のプレイで、気がつけなかった改善部分や変更点はまだまだたくさんあると思いますが、いずれにせよかなり快適になっていることは間違いありません。プレイ中に“理由はわからないけれど、なんか遊びやすい気がする”的な感覚は多々ありましたので、指摘されなきゃ気づかないレベルまで調整が施されているということでしょう。ストーリーなど内容そのものは大きく変わっていないので、前作を遊んだファンとしては、『BDFF』をまだプレイしていない人にぜひオススメしたい作品といった感じです。そう、それこそ、すべては“続編のため”に──。

▲今回の序盤のプレイでは確認できなかったのですが、“ブレイブリーセカンド”中は与ダメージが9,999の限界を突破するというのも大きなメリット。HPが跳ね上がる中盤以降の強敵には、非常に有効な攻撃手段となりそうです。

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MAIN CHARACTER DESIGN：Akihiko Yoshida.

• 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』公式サイトはこちら
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