入野自由さん、宮野真守さん、内山昂輝さんが思い出話に花を咲かせた“D23 Expo Japan 2013 キングダム ハーツ リミテッドステージ”レポ

文：megane

　ウォルト・ディズニー・ジャパンは、10月12日～14日にかけて開催した90周年を記念するイベント“D23 Expo Japan”。その一環として、スクウェア・エニックスの『キングダム ハーツ』シリーズに関するステージイベントが開催された。

　『キングダム ハーツ』シリーズは、2002年3月に1作目『キングダム ハーツ』がPS2にて発売され、以降さまざまな機種にて続編や関連作品が発売されている。

▲開演前にはシリーズの象徴でもある“キー”が頭上から登場。会場からは大きな歓声が。		▲『キングダム ハーツ』シリーズ初のイベント“キングダム ハーツ リミテッド ステージ”。

　ステージには、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー・ディズニー・インタラクティブ共同プレジデントのジョン・プレザンツ氏、『キングダム ハーツ』シリーズのエグゼグティブプロデューサーの橋本真司さん、ディレクターの野村哲也さんが登場。

　また、これまでの作品で重要な役を演じてきたソラ役の入野自由さん、リク役の宮野真守さん、ロクサス＆ヴェントゥス役の内山昂輝さんが登場し、収録にまつわる秘話などについて語った。

　ステージの最初にはジョン・プレザンツ氏がドナルドダックとグーフィーとともに登場。国内で発売されているディズニー関連の最新ゲームタイトルとして、バンダイナムコゲームスの『ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピーライフ』と『ディズニーインフィニティ』の2作品を紹介した。

▲奈落からせり上がってきたジョン氏とドナルドダック＆グーフィー。

▲バンダイナムコゲームスから発売されている3DS用ソフト『ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピーライフ』と、11月28日に発売予定のWii U/3DS用ソフト『ディズニーインフィニティ』。

　その後、今もっとも注目しているタイトルとして、E3 2013で発表された『キングダム ハーツ III』を挙げ、橋本さんと野村さんがステージ上に登場した。

▲エグゼグティブプロデューサーの橋本真司さん（左）とシリーズを通してディレクターを務める野村哲也さん（右）。

　橋本さんと野村さんは、企画段階のラフ画などを公開しつつ、これまでの歴史について解説。本作については企画時にディズニーのキャラクターをそのまま使用したゲームという話もあったようだが、自分がやることについてという部分を考えた時に、オリジナルキャラクターで行くという方針を固めたという。

▲初期企画段階の貴重な資料の数々。

　数々の関連作品を紹介する中で、シリーズの現在の最新作としてPC用ブラウザゲームである『キングダム ハーツ χ［chi］』についても行われた。その後PS4/Xbox Oneにて発売予定の『キングダム ハーツIII』に向けて、シリーズの橋渡しの意味もこめて『キングダム ハーツ HD2.5リミックス』が発表された（関連記事）。

▲『キングダムハーツ χ［chi］』では現在ハロウィーンイベントが開催中だ。

▲『キングダム ハーツIII』に続く作品のおさらいとして、PS3にて『キングダム ハーツ HD2.5リミックス』が発表された。発売は2014年。

　『キングダム ハーツ HD2.5リミックス』の発表後に登場したのは、声優の入野自由さん、宮野真守さん、内山昂輝さん。入野自由さんはシリーズの原点とも言えるソラの声を担当、宮野真守さんはソラと対照的なキャラであるリク、入野自由さんはソラとの関わりが深いロクサス＆ヴェントゥスという2役を担当している。

　まずは各人の思い入れの深いシーンが公開された。『キングダム ハーツ』を収録していた当時は中学生だったという入野さんの声に、宮野さんが「かわいい」と声を上げる。入野さんはこの時、ちょうど声変わりをする頃だったという。その宮野さんも当時は18～19歳の頃ということで「若い」と苦笑。宮野さんが選んだシーンは入野さんもお気に入りということで、さんざん真似をしていたと語った。

　内山さんが選んだのは、ロクサスがソラと出会い、1つになるシーン。「俺の夏休み、終わっちゃった」というセリフ、シーンのシナリオを初めて読んだ時、ここは話題になると思っていたという。これについて野村さんは「してやったりですね」と語っていた。

　それぞれが演じるキャラクターの印象に関する質問について、入野さんは「ソラはヒーロー」と回答。宮野さんは「格好よすぎるライバルキャラ」と答えた上で、当時はそれぞれ声優を始めて間もない頃であり、3人一緒に収録したことも多くあったという当時の思い出を述べた。内山さんはロクサスを収録した頃の自身は「暗い中学生だった」と語り、その気持ちをロクサスにぶつけつつ、自分だったらそのシーンでどう考えるだろうか、ということを思いながら収録に臨んでいたという。

　入野さんは演技をする上で、そのキャラクターを自分の中に取り入れて収録に臨むそうだが、続編などを収録する際に久しぶりとなるキャラクターを自分の中に入れるのに時間がかかり、苦労するという。それを受けて宮野さんは、回想シーンなどを収録する際に当時の音声を聞かされると語り、3人で「あるある」と笑いあっていた。

　また、会場では『キングダム ハーツIII』のバトル時の最新映像が流された。これは実機で操作している映像ということで、3人とも「はやくやらせてください！」と興奮した様子。

　ソラの新たな攻撃方法は、ディズニーランドなどのアトラクションをモチーフにしたもので、船を揺らしたり回転させたりして攻撃するというものや、光り輝く列車に乗って巨大な敵と戦うといったようなシーンが映し出されていた。

　なお、今回登場した3人のうち、ソラとリクは登場することが決まっているが、ロクサス＆ヴェントゥスについては「お楽しみに」ということで濁されていた。

　10年以上続くスクウェア・エニックスの柱とも言える人気シリーズである『キングダム ハーツ』だが、意外にもこうしたイベントが開催されるのは初めてとのこと。宮野さんは『キングダム ハーツ』シリーズが好きという人たちと顔を合わせて話ができたのは幸せと語り、「またこういう機会はあるんじゃないかと思う」と次回の開催を期待していた。

▲会場にいる3名にウォールスクリーンのプレゼントが行われた。		▲『キングダム ハーツ』の衣装に身を包むドナルドダック。		▲同じくグーフィー。

(C)Disney Developed by SQUARE ENIX

• 『キングダム ハーツ』シリーズ公式サイトはこちら

データ

関連サイト

• 『キングダム ハーツ』シリーズ公式サイト
• 『キングダム ハーツ HD2.5リミックス』公式サイト
• 『キングダム ハーツ χ［chi］』公式サイト