『ロックスミス2014』のエグゼクティブプロデューサーがパワーアップした要素を解説！ 前作から大幅な進化を遂げたリアルギターゲーム

文：チョロ松

■注目は、バックバンドと演奏を楽しめるセッションモード！

　本作で最も注目したいのが、バックバンド（AI）がプレイヤーに合わせて演奏してくれる“セッションモード”。中級者から上級者、さらにはプロもミュージシャンまでもが楽しめることを目指したモードとなっている。開発中、ミュージシャンたちから「このモードにはドラムがほしい」という声があり、それが新たに実現されている。しかも、ただのドラムマシンではなく、プレイヤーの演奏に応じてトーンやテンポが変化する仕掛けになっている。激しく演奏すれば、ドラムもそれにこたえてくれるというワケだ。

▲開発中はベースパートを担当したというジェイソン・シュローダー氏は、デモプレイでは力強い演奏を披露してくれた。

　ドラムの他にも多彩な楽器が登場し、最終的には70種類以上もの楽器がバックバンド用に収録されることになったという。このモードで必要となる情報。例えばルートとなるコードなどは、どのフレットのどの弦を鳴らせばバックバンドの演奏にマッチするかが、画面に直接表示される。特にマッチする音も強調して表示され、ひと目でわかるようになっている。

　プログレッシブやフリーといったモードを選択すれば、バックバンドが自動的にキーチェンジを行うようになるので、まさにセッションしている気分で演奏に没入できる。バンドメンバーを募って実際に演奏する機会を持つのが難しい人には、“セッションモード”は特にうれしいモードと言えるだろう。なお“テンポアジャスト”のオプションをオンにすれば、自然にテンポが早くなっていき、さらなる臨場感を味わうことが可能だ。

　その他、“トーンデザイナー”では、マーシャルやオレンジ、EDEN、ギブソンなど、実在のアンプや機材を再現。開発チームのエキスパートが特にこだわった部分でもあり、実際のメーカーの監修も受けている。これらの機材を本当にそろえるとすれば、それこど何百万円も掛かってしまう。肥後氏いわく「本物を購入する際の参考にしてもらいたい」とのこと。このモードのためだけに、『ロックスミス2014』を手に入れたいというミュージシャンもいるのではないだろうか。

　トーンデザイナーで作った音を、セッションモードに反映することもできるので、実際のライブで、『ロックスミス2014』を音作りに活用するミュージシャンも、いつか出現するかもしれない。

■日本人アーティストの楽曲もたっぷり楽しめる！

　ダウンロードコンテンツとして購入した前作の楽曲は、『ロックスミス2014』に無料でインポートすることができる。前作のゲームディスクにあらかじめ収録されていた楽曲は、一部（5曲）を除いて有料でインポートすることが可能。これにより、200曲以上がプレイできるとのこと。さらに、新たなダウンロードコンテンツとして追加楽曲を毎週リリースして、最終的には300曲、400曲以上がプレイできることを目指していくという。

　なお『ロックスミス2014』には、日本人アーティストの楽曲があらかじめ2曲収録されている（B'zの『ultra soul』と、B'zのギタリストである松本孝弘さんの『GO FURTHER』）。加えて、ACIDMAN、9mm Parabellum Bullet、ゴールデンボンバー、斉藤和義さん、ストレイテナー、The Birthday、B’z、布袋寅泰さん、RIZE、ONE OK ROCKの楽曲がDLCとして配信予定だ。

　開発スタッフには日本人アーティストの楽曲が非常に好評で、本作をきっかけに「日本の楽曲をさらに世界に広めていきたい」というのが、エグゼクティブ・プロデューサーである肥後氏のこだわりとなっている。

ジェイソン・シュローダー：『ロックスミス2014』のテーマは“とにかく速く（早く）”です。各モードはまったくロックされていないので、最初からすべてを選択することができます。前作でギターの練習を始めて行き詰ってしまった人、そして忙しくて練習するヒマがないという人も、ゲームを始めてすぐに楽しめるようになっていますので、ぜひ遊んでみてください。

肥後直巳：『ロックスミス2014』は、開発チームが「とにかくイイモノを作りたい」と、特に力を入れて作ったタイトルです。前回の反省点をすべて改善していますので、『ロックスミス』のどこかで引っかかってしまった方も、この『ロックスミス2014』のレッスンで基礎からやり直したり、ギターケードで上級テクニックを自分のモノにしていただいたりすれば、前作の楽曲もきっとスムーズに演奏できるようになると思います。ぜひぜひ、もう1度お試しください！

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