2013年10月31日（木）

“ゲーム屋さんがえらんだ良作！”10月は『The Wonderful 101』！

　全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作！」。10月の良作に選ばれたのは、プラチナゲームズが開発を手がけた、100人のヒーローの戦いを描くアクションゲーム『The Wonderful 101』でした。今回も本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

●はっきり言って手強いです
　だからこそ、格別の楽しさがあります

　100人のヒーローを操って戦うアクションゲーム、なんていう説明の仕方をすると別のゲームを思い浮かべる人も多いかもしれません。『ピクミン』ですね。画面に小さいキャラクターがゾロゾロと登場する雰囲気はどうしても『ピクミン』を思い出してしまいます。今年は『ピクミン3』も発売されていますから、なおさらかもしれません。しかし勘違いしている人のためにはっきりと言っておきますが『ピクミン』と今回の良作『TheWonderful101』はまったく違います。よって、『ピクミン』のようなゲームを期待している人はあらかじめご了承ください。
　一方、開発元のプラチナゲームズが誇る『ベヨネッタ』などの硬派なアクションゲームが好みの方には断然オススメです。はっきり言ってなかなか手強いゲームです、そこそこアクションゲームを遊んでいる人でも最初は手を焼くかもしれません。イージー、ベリーイージーも用意されていますが、ノーマルで遊んだ場合、なんとかクリアはできてもゲームのスコアによる評価が全然上がらない、なんて人が多いかと思います。でも、100人のヒーローとその合体技である“ユナイト・モーフ”を自由自在に使いこなせるようになったときの楽しさは、格別なのです。

●100人のヒーローが大合体
　巨大な拳で敵を討つ

『TheWonderful101』最大の魅力はなんといっても、たくさんのヒーローが合体する“ユナイト・モーフ”でしょう。Wii U GamePadに図形を描くことで主人公とその仲間たちはさまざまな姿に合体して戦うことができます。主人公のワンダ・レッドが操るユナイト・モーフは、ユナイト・ハンド。仲間が合体して巨大な拳を作り、そのでかいゲンコツでシンプルにぶん殴ります。ユナイト・モーフにはたくさんの種類があり、剣やムチ、銃にハンマー、場合によってはグライダーで空を飛んだり、はしごになってビルを登ったりさえします。
　そのユナイト・モーフのおもしろさを最大限まで引き出してくれるのが敵キャラたちです。これが一筋縄ではいきません。とりあえず適当に攻撃してみればと、ボタンをガチャガチャ押したところでまったく歯が立ちません。敵が巨大な砲弾を撃ってくれば、全員で固まって攻撃に耐えるユナイト・ガッツで跳ね返し、鋭い刃で斬りかかるならば、巨大なバネに変身するユナイト・スプリングでかわします。隙をみつけてユナイト・ウィップで装甲をからめとり、ユナイト・ソードで関節をぶった斬り、空の敵にはユナイト・ガンで応戦。ここぞという時はユナイト・ハンドで思いっきりぶん殴って大ダメージ！
　敵の攻撃や弱点にあわせてユナイト・モーフを使いこなし、状況の変化にあわせてどんどん違う姿に合体して戦います。全員で合体して超巨大なユナイト・モーフになることもできれば、複数のユナイト・モーフで同時攻撃をしかけることもできます。これが使いこなせるようになると、操作はどんどん気持ちよくなっていきます。

●やられたらその場でコンテニュー
　心さえ折れなければクリア出来ます！

　アクションに慣れていないとなかなか大変なゲームではありますが、上手ではない人のための工夫もされています。難易度が選べることもそうですが、ゲームオーバーになってもその場所からすぐコンテニューができます。ボスと戦ってやられてしまった場合、ボスの登場からではなく、やられたその時点から始められます。ですから、あきらめずに立ち向かえば必ず倒せるのです。はっきり言って手強いゲームではありますが、そのぶん、やりごたえも十分です。ぜひチャレンジして、101人目のヒーローになってみてください。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

　販売店での展開の一例。各お店の写真は9月の良作『パペッティア』の店頭展開のもの。


▲【愛知県／お宝創庫中村書店】たくさんの画面写真やキャラクターを散りばめて、ゲームを伝えます。		▲【愛知県／お宝創庫知多店】『パペッティア』らしく、劇場をモチーフにした展示。


▲【愛知県／ファミーズ共和店】ハサミによる独特なアクションをプッシュ！		▲【愛知県／お宝創庫刈谷店】新規タイトルですから、大きなコーナー展開でとにかく立ち止まってもらいます。

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