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2013年11月13日(水)

『コール オブ デューティ ゴースト』発売直前レビュー! 戦術の幅が広がる軍用犬・ライリーとの連携に注目

文:イトヤン

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■大都市が破壊されたアメリカでのミッションは、軍用犬のライリーも大活躍!

 それではいよいよ、宇宙ステーション“オーディン”の攻撃によって破壊されたアメリカの地を舞台にした、本格的なゲームプレイにチャレンジしてみましょう。プレイヤーはローガンを操作して、AIが操作する兄のヘッシュ、そして軍用犬のライリーと一緒に行動することになります。

 廃墟と化したロサンゼルスを偵察していたローガンたちは、連邦軍の兵士が巨大な壁の周囲にいるのを発見します。

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲廃墟の中を移動する、連邦軍の兵士を発見! ここからいよいよ、本格的なミッションのスタートです。

 ローガンたちは味方の部隊と合流して、連邦軍を撃退することになりました。敵と味方、多数の兵士たちが入り乱れて戦う光景は、これまでの『CoD』のシリーズをプレイしている人には、おなじみでしょう。またこのステージでは、ロケットランチャーに武器を持ち替えて、空中を飛行する敵のヘリを撃墜するといったアクションも盛り込まれています。

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲ロサンゼルスの街を流れていた水路の跡地を舞台にして、敵と味方が入り乱れる銃撃戦が発生! 正面だけでなく、橋の上からも敵が攻撃してくるので、注意が必要です。
『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲アサルトライフルからロケットランチャーに持ち替えて、敵のヘリを攻撃! プレイヤーが手にする武器のディテールが、これまで以上に緻密に表現されている点にも、ぜひ注目してください。

 このように、基本的なプレイ感覚は従来の『CoD』そのままなのですが、その中で本作ならではの要素として、ひときわ存在感を発揮しているのが、軍用犬のライリーです。このステージでは基本的に、プレイヤーと一緒に戦場を駆け巡っているだけなのですが、その動きや仕草はとても愛らしくて、思わず頬が緩んでしまいます。殺伐とした戦場の空気を、ちょっとだけ和ませてくれる存在だと言えるでしょう。いやまぁ、ライリーも敵兵士に襲いかかったりはするんですけど。

『コール オブ デューティ ゴースト』
▲戦闘を終えて、基地へと帰還する車に乗り込んだライリー君。こういった愛らしい姿が、プレイ中の随所に見られます。ワンコ萌えの人には、本作は絶対のオススメですよ!

 偵察から帰還したローガンたちは、基地の指揮官と対面します。どうやら兄弟の父親であるイライアスが指揮官となって、ロサンゼルスの街を防衛しているようです。そしてローガンたちはイライアスから、“ノーマンズ・ランド(無人地帯)”と呼ばれる地域へ向かうように命令を受けます。そこは、オーディンの攻撃によって大地が巨大なクレーターのようにえぐり取られ、人が住めない土地となってしまったローガンたちの故郷、サンディエゴでした。

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲父であるイライアスの命令によって、かつての自宅を訪れることになったローガンたち。前ページにある災厄前の自宅の写真と比べると、荒廃具合がよくわかります。
『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲サンディエゴの街は、オーディンの攻撃により巨大なクレーターとなっていて、その周囲では今もなお崩落が続いています。

 続いてのミッションは、今では廃屋となった兄弟たちの自宅からスタートします。ここではなんと、軍用犬のライリーをプレイヤーが直接操作することができるのです。

 ライリーの背中に取り付けたビデオカメラと、ローガンが手にしたタブレットが同期することで、単独で行動するライリーに対して指示を与えることができます。狭い隙間や、草むらの中を静かに移動して、敵兵士に突然襲いかかるというのは、過去の『CoD』に登場したドローン兵器の操作ともまた違う、生き物ならではの独特な雰囲気があります。「ワン!」と吠えて、敵兵士をおびき出すことができたりするのも楽しいですね。

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲ライリーの胴体にはビデオカメラのついたジャケットが装着されていて、ローガンが持っているタブレットと同期することで、離れた場所から行動を指示できます。
『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲ライリーが敵の背後から静かに近づいていって、一撃でノックダウン! このように人間だと敵に見つかってしまう場所でも、ライリーは相手に見られずに行動することができます。

 さらに、ライリーを戦闘に利用できるのは、背中のビデオカメラと同期している時だけではありません。ローガンとして行動している最中に、ライリーが敵兵士を襲うように、けしかけることもできるのです。こちらは直接操作するのと違って、細かい指示が与えられるわけではありませんが、ライリーに敵を襲わせつつ別の敵を攻撃するといったことが可能になるので、うまく使えば戦術の幅が広がるだろうと感じました。

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲目の前に出現した敵を、ライリーが攻撃! ライリーに指示を出すことができる場合は、画面右下に犬のアイコンが表示されています。

 やがてローガンたちは、無人のはずの荒野で連邦軍の野営地を発見します。警戒の厳重な野営地にライリーを潜入させると、敵の指揮官らしき人物と、連邦軍に捕らえられた1人の兵士を発見しました。しかも拘束された兵士は、ドクロのマークが描かれた覆面をかぶっていたのです。

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲連邦軍の野営地に潜入したライリーのビデオカメラが、敵の指揮官らしき人物を捉えます。捕虜の兵士となにやら意味深な会話を繰り広げていたこの人物は、これからのストーリーでどのような役割を果たすのでしょうか? 
『コール オブ デューティ ゴースト』
▲敵の捕虜となっている兵士は、ドクロのペイントが描かれている覆面をかぶっていました。彼は伝説の存在である“ゴースト”部隊の一員なのでしょうか!?

 野営地の偵察を終えたローガンたちは、狂暴な狼の群れに出くわしてしまいます。窮地に陥った彼らを救ったのは、連邦軍に捕らえられていた兵士と同様の覆面をかぶった男たちです。そう、彼らこそ伝説の精鋭部隊“ゴースト”のメンバーだったのです!

『コール オブ デューティ ゴースト』 『コール オブ デューティ ゴースト』
▲ローガンたちの前に現れたのは、ゴースト部隊の面々でした。ローガンたちは捕虜を救出するために、彼らとともに戦うこととなります。

 こうしてローガンたちはゴースト部隊と合流し、彼らとともに捕らえられた兵士の救出に向かうことに……というところで、今回のレポートは終了とさせていただきます。

 記事の冒頭で説明したように、本作のキャンペーンは、アメリカが壊滅的な打撃を受けてから10年後という、これまでにない大胆な設定になっています。そのため、SF的な内容になってしまうのでは? という不安があったのですが、実際にプレイしてみると『CoD』らしいミリタリー的なリアリティが随所に感じられる、非常に安定した内容になっていると思いました。この先の物語で、ゴースト部隊の精鋭たちと、軍用犬のライリーがどのような活躍を見せてくれるのか、この続きはぜひ製品版をプレイして、皆さん自身で確認してみてください!

(C) 2013 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and CALL OF DUTY GHOSTS are trademarks of Activision Publishing, Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.

データ

▼『コール オブ デューティ ゴースト(字幕版)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年11月14日
■希望小売価格:オープン
 
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