2013年11月15日(金)
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▲DJ YOSHITAKA:『REFLEC BEAT』シリーズのプロデューサー。“VENUS”ではボーカル担当として、甘い美声でファンをひきつける。 | ▲Sota Fujimori:『REFLEC BEAT』シリーズのほかにも、多機種に曲を提供するコンポーザー。“VENUS”ではシンセサイザーを担当。 |
――『REFLECT BEAT colette』のサントラに付属する形でリリースされたミニアルバム『ZEUS』。まずはおめでとうございます。本当に待っていました!
DJ YOSHITAKA:そう言っていただけると、僕らもがんばって作った甲斐がありますね。うれしいです。
Sota Fujimori:当初は4曲プラスαくらいの気持ちで始めたプロジェクトだったんですが、周囲のスタッフさんたちの本気のテンションに乗せられて、いつのまにか全14トラックという大ボリュームになっちゃいました。かなり本気でしたよね、僕ら(笑)。
DJ YOSHITAKA:完全に周りに乗せられたっていう、典型的な“VENUS”パターンだったね(笑)。
――その本気が評判を呼んでか、じつはこのミニアルバムが特典となっている『REFLEC BEAT colette ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.2』の“コナミスタイル限定仕様版”は、予約だけで完売してしまったんですよね。今、この記事を読んで「欲しい!」と思っても買えないという……。
DJ YOSHITAKA:早期の完売については、僕らとしても本当に驚きましたし、同時にたいへん申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
Sota Fujimori:この限定版、かなりの数を用意してたって聞いてましたけど?
DJ YOSHITAKA:作ってたんですよ、これ本当!! だけど、予想をはるかに上回るスピードで完売してしまいまして……。同じく、特典であるパステルくんのぬいぐるみも好評だったみたいです。すべての人にアルバムが届けられなかったことは、痛恨の極みです。本当に申し訳ありませんでした。
――その代わりといってはなんですが、アルバムが買えなかった人にも“VENUS”の楽曲をいろいろ楽しめる企画が、『REFLEC BEAT colette』を舞台に、期間限定で行われているんですよね?
Sota Fujimori:はい。“VENUS DiGiTAL LiVE TOUR 2013”を、10月23日から11月10日までの期間限定で開催中です。
――まるでアーティストのライブに行くような感覚で“VENUS”の楽曲をプレイしに、決まった日にゲームセンターへ行くというのは、すごくおもしろい企画ですね。
DJ YOSHITAKA:実際に僕らが出向いてライブをできたらそれが一番なんですけど、もう少し気軽に楽しめるライブの疑似体験っていうのも楽しそうじゃない? という発想から生まれた企画です。“VENUS”は『REFLEC BEAT』から生まれ、育ててもらったユニットだと自負しているので、そんなファンのみなさんへの恩返し的な側面もありますね。
Sota Fujimori:ぜひ自分の住んでる地域のライブ日程をチェックして、遊んでみてほしいですね。その日だけは僕らの楽曲がライブバージョンで聞けるんです。爆笑しながらプレイしてもらえるんじゃないかな(笑)。
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▲楽曲のリズムに合わせて画面上のオブジェをタッチし、まるでエアホッケーのようなプレイ感覚を楽しむ『REFLEC BEAT colette』。こちらでは11月6日現在、“VENUS DiGiTAL LiVE TOUR 2013”を開催中だ!! |
――そこの感想としてはカッコイイとかじゃなくて、爆笑でいいんですか(笑)。
DJ YOSHITAKA:もともと、僕やスタッフの遊び心から生まれたユニットが“VENUS”ですからね。笑ってもらえたら本望ですよ。なんたって、ミニアルバムのタイトルが神をも恐れぬ『ZEUS』ですよ?
Sota Fujimori:全能神って、そんなバカな(笑)。
――誰がそんな粋なアルバム名を決めたんですか?
DJ YOSHITAKA:それが、何を隠そう、同じBEMANIアーティストであるU1-ASAMiです。僕たちが「ウィザウチュナイかな!」など、ベタなタイトル案を出しては「違うな、そういうんじゃないな」って言っていたところへ、U1-ASAMiがそっとつぶやいたわけです。
U1-ASAMi:「じゃあさ、『ZEUS』って……どうよ?」
DJ YOSHITAKA:「そ、そそそ、それだーーー!」
──なるほど……まさに、って感じですね(笑)。U1さん、グッジョブ!!
Sota Fujimori:本当、いい仕事してくれたよねぇ(笑)。
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――そういえば、そもそもどうしてユニット名“VENUS”なんですか?
Sota Fujimori:えっとね……それは俺も知りたいんだよね!
DJ YOSHITAKA:ひと言でいうなら、“何かおもしろいことをやりたかったから”って感じだよねぇ……。ファンのみなさんに「わー、カッコイイ!!」っていう反応をもらうだけでは、普通すぎてイヤだな、と。「男2人なのに、なんでVENUS(=女神)?」みたいなツッコミをもらえてこそというか、ネタ的な部分をしっかり出したかったんです。最初の曲である『Survival Games』なんて、出現するヒントすらない隠し曲でしたし。知らぬ間に条件を達成して、突然出現するのがあのジャケット。ファンが見て「なんぞこれ?」と笑ってくれれば、それで本望だったというか。
Sota Fujimori:そうだったのか、知らなかった。
――これだけ人気になっても、その当初の心意気を変えようとは思わないんですか? もっとカッコよく行こうぜ、的な。
DJ YOSHITAKA:最近はやや“カッコいい”スタンスに寄り気味ですが、じつは僕ら自身もスタッフも、“VENUS”にカッコよさだけを求めてるわけじゃないんですよ。まずは何より遊び心ありきで、それに向かって全力を出しちゃうぜっていうのが“VENUS”だと思うんですね。それが何よりカッコイイんじゃないかな、って(笑)。
Sota Fujimori:そうは言うけど、僕はつねに“少し遊びすぎなんじゃない?”って思ってるよ!?
DJ YOSHITAKA:えっ、そうだったの?
Sota Fujimori:世界的規模で、本当にイロイロ勘違いされちゃってたいへんなんだからね!? ちゃんと言っとくけど……
(一同爆笑)
──Sotaさん、いきなり何を言い出しちゃうんですか(笑)。
DJ YOSHITAKA:いや、Sotaくん、そこはほら。“VENUS”の演出する“夢”の部分でさぁ(笑)。
Sota Fujimori:いいや、断固否定する。もうね、スタッフが毎回本気すぎるんですよ。「90年代の男性ユニットをイメージするなら、やはり脱がないと!」とか。そりゃ勘違いする人も出てくるよ!!
DJ YOSHITAKA:それは確かに一理ある。でも、結果的にはスタッフたちの本気に乗せられて、俺たちもより真剣に曲を作っちゃう側面はあるし、うまく回ってるんだよね。
Sota Fujimori:そこは否定できない……。悔しいけど、上手に乗せられてるのかな。音の部分で絶対に妥協はしたくないですしね。みんなが楽しんで考えてくれた演出には、出来るだけ応えたいし……。
――今、“90年代男性ユニット”って言葉が出てきましたけど、そこにこだわりは強いんですか?
Sota Fujimori:そこはそれほどこだわりないかな。音としても“VENUS”結成当時より、ずっと加速して進化して、時代に沿って作っているので。
DJ YOSHITAKA:『REFLEC BEAT』以外の機種にも曲を収録しませんか、という話が来るようになった時期くらいをきっかけに、曲のイメージはちょっとずつ変わってきているかもしれませんね。それまではしっかり90年代のイメージだったけれど、徐々に新しい音にトライしてきたつもりです。その印象の変化は、今回のアルバムからも感じていただけるんじゃないかと思いますね。
→“アイドル”としての側面にも注力!? これからの“VENUS”の可能性とは?
(C)Konami Digital Entertainment