2013年11月20日(水)
――今回はバトルの難易度が『FFXIII』シリーズの中でも高く感じました。最初にノーマルモードで始めてしまうと、最後までたどり着くのは結構難しいのでは? やはりまずはイージーモード推奨でしょうか?
鳥山:何はともあれ、イージーモード推奨です! 今回のノーマルモードは手こずりますよ。
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阿部:社内のテスターさんが1回目で8割クリアできるようにというのを達成したのが、今回のノーマルモードの難易度です。ただ『FFXIII-2』の難易度はかなり下げていたということもあり、その感覚でも進めなければいけないという部分も含めて、イージーモードをレベルデザインしています。『FF』シリーズ好きなユーザーさんは、イージーモードから入られたほうがいいかもしれません。
鳥山:実は私も最初はノーマルモードをクリアできませんでした。ノーマルモードで詰まって、2回目はイージーモードで遊んだんですが、そうするとすごくテンポよく遊べるようになります。クリアしたあとはハードモードが開放されます。ハードモードでプレイすると新たに開放される要素などもあるんです。
『ライトニング リターンズ FFXIII』は1周目はもちろんおもしろいけど、2周目、3周目の周回プレイもやりごたえがあって、いわゆる“するめ”ゲームのように仕上がったタイトルです。ウェアなどもストーリー後半で入手できるものを最初から使うと、こんなアビリティを使えるのかとか、いろいろな発見があります。戦い方も変わっていきますよ。ちなみに最強のウェアがどれなのかは、わからないようになっています。
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阿部:プレイヤーごとに最強の装備がバラけるように作っています。アクションが得意か、そうでないかでも変わってくるのではないかと。
――バトルのキモはガードでしょうか?
阿部:そうですね。今回、盾は標準的でバランスの取れた性能のもの、HPが大きく上昇して攻撃も中断されにくいもの、ガードをすると大きくダメージが減るけどHPはほとんど上昇しないものといった、バランス、RPG、アクションの方向付けの3タイプに分けています。自分が得意とする性能を選んでもらうと、プレイしやすくなりますよ。
鳥山:ガードを3つのスタイル全部にセットするとか、どれかはガードを抜いて強力なアビリティをセットするとか、プレイヤーによっていろいろと作戦の差が出てきます。
北瀬:自分はリジェネガードを必ずつけて、回復しつつ戦ってますね。
鳥山:プレイヤーの数だけ、戦い方に幅ができると思います。『FFXIII』『FFXIII-2』と比較すると、その幅は非常に大きいのではないでしょうか。今回「ライトニング1人にして、パーティバトルの戦略性はどうなるの?」ということをよく聞かれたのですが、結果的に非常に戦略性の高いバトルが完成したと思います。
――皆さんのお気に入りのウェアやカスタマイズなどを教えていただけますか?
北瀬:私はボス戦の直前はアビリティなどを第一に考えて、それに応じたものをセットしていくんですが、そうじゃない時は見た目重視で遊んでいます。ミコッテの服にベレー帽をかぶせたりとか。あとは、麗しのガーディアンなどの物理防御が高いもの。守りを固められるものが好きですね。
鳥山:私の場合ですと、ビジュアルでは不夜城のバウンサーという紫色のスーツ。カラーを赤シャツに変えて、グロッシーグラスという大きめのサングラスをかける。こうするとライトニングがものすごくイケメン的にカッコよくなるんですよ。序盤はそれでずっと遊んでましたね。
阿部:自分はパラディンですかね。これはガードをしていると自動的に反撃が出るので、そこからうまく攻撃につなげると、かなりアクションゲームっぽくなるのがお気に入りです。
――『ライトニング リターンズ FFXIII』ではアビリティの種類も豊富ですね。
阿部:アビリティに関しては、プレイヤーの皆さんに使い道を発見していただくのもおもしろいと思って、豊富に用意しました。今回は武器とアビリティと盾の組み合わせに幅があります。それと、いくつかのウェアには専用のアビリティにチューニングが施してあって、見慣れたアビリティでも、ウェアについているものと同じレベルで装着可能なものとでは微妙に差がついていたりするんです。あとは、初期のウェアはアビリティが一般的な分、パラメータ補正が強力。その一方、後半のウェアはアビリティが強力な分、パラメータ補正があまりないなど、そういった部分でバランスを取っています。
鳥山:“たたかう”レベル3が付いたウェアと、自分が育てた“たたかう”レベル4や5とでは、どちらが強いんだろうというのが悩みどころだったりします。
阿部:レベル3のほうはATBゲージの消費効率がいいので、連打したい人はレベル3を付けたほうがいいです。究極的にはレベル1をレベルマックスの★まで上げるのが効率がよかったりしますが。あとは、性能のいいウェアがあっても、元から付いているアビリティは使い勝手の悪いものがあったりするようにと、このあたりはバランスを考えて設定しています。
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――発売直前ということで、最初はこう遊んだほうがいいよといったアドバイスはありますか?
北瀬:詰まった時には、そこに固執しないほうがいいですね。あとはNPCが「明日来てね」と言ったら、忘れずに必ず来るように。そういうヤツがいたらメモを取るくらいの気持ちでいるといいのではないでしょうか。
鳥山:『ライトニング リターンズ FFXIII』ではマップにマーキングができるようになっているので、うまく活用してもらえればと思います。本作は非常に自由度が高い分、プレイヤーが自分で目的地を決めるという風にしたかったので、マップには結構リッチな機能を追加しています。気になるポイントがあったらマーキングして、メモを付けることができるんです。
私はまだ開けられない宝箱とかは全部メモして、色を変えてマップに書き込んだりしています。あとはウェアを入手したら、とりあえず使ってみてほしいですね。思わぬ使いどころが見つかるかもしれません。新たな自分を発見してください。
阿部:ウェアの価格は全体的に安めに設定しています。
鳥山:ウェアごとにプレイスタイルの傾向があるので、まずは自分の得意とする傾向を見つけて、そこからグレードアップするにはどれを選ぶといいだろう、ということを考えていくといいと思います。
――各大陸のセクションの方にお話しを伺った時は、その大陸に到着してすぐに売ってるウェアが効果的でオススメだとおっしゃっていました。
阿部:そうですね。ウィルダネスの場合ですと、それぞれの基本属性の魔法がついたものが売っているのですが、その基本魔法にも特殊なネタを仕込んでいるので、普通に撃つよりもそっちを使ったほうがいいということもあります。
鳥山:最初に大陸に降り立った時点では、そこのモンスターの生息状況まではわかりません。その世界に慣れてくると「このモンスターがいるから、このウェアではダメだ」とか考えられるようになると思います。
北瀬:『ライトニング リターンズ FFXIII』ではモンスターが把握できる数に収まっているので、そういう意味では戦略を立てやすいですよ。ウィルダネスの序盤は通常のプリンがいて、少し移動すると大きい赤プリンだけ登場するようになって、そこからはウェアを切り替えたりとか。RPGの場合、これまではモンスターの登場数の多さを競ったりもしましたが、全体を把握できるくらいのほうが戦略を立てるという意味では楽しくなると思いますね。
→気になる本編のボリュームとクリア後のやり込み要素は?(4ページ目へ)
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