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2013年12月11日(水)

3DS『ポケットモンスター X・Y』の魅力を徹底紹介! 地球約120,000周分旅をしているポケモンがいる!?【電撃オンラインアワード2013】

文:カネキング

■ポケモンバトルはより高みへ――

 ポケモンバトルは、相手の手の内を予想しながら、一手一手先を読むというスタイルから、将棋に似ているとよく言われます。実際に、若手棋士の中には『ポケモン』をプレイする人も多いそうです。そういった背景もあってか、来年初めて“ポケモン竜王戦”と呼ばれるゲームとカードゲームの大会が開催される運びとなりました。“竜王戦”とは、読売新聞社が主催する将棋のタイトル戦の1つ。これと同じ名を冠する大会ということになります。

『ポケットモンスター X・Y』

 ポケモンバトルは『ポケットモンスター赤・緑』の時代から頻繁に公式大会が行われており、2009年ごろからは“ポケモンワールドチャンピオンシップス”という世界大会が毎年開かれています。ここまで来るともはやポケモンバトルは一種の“競技”とも言えるのですが、“竜王戦”の開催により、その競技性がより強まったように感じました。

 育成の敷居が下がったことにより、バトルのプレイ人口も増えると思いますし、シングルバトルやダブルバトル以外にも、トリプルバトルやローテーションバトルといった、いろいろなルールに手を出す人もたくさん出てくるでしょう。

 また、ポケモンバトルは大学生にも愛好家が非常に多く、学園祭の時期になるとポケモンバトルの大会の告知がネット上を飛び交うのがもはや風物詩となってきました。今回の“ポケモン竜王戦”は小学生以下を対象としたものですが、大人向けの大会の開催も今後行われるかもしれませんね。“ポケモンワールドチャンピオンシップス”は、すでに動画サイトなどの中継が入っていますが、いつか将棋などと並んで、こういった大会がTV中継されるんじゃないか? という期待をこっそり抱いていたりします(笑)。

 なお今作では、18種類目のタイプ・フェアリーが追加されたり、ポケモンがさらなる進化を遂げる“メガシンカ”が登場したりと、バトルをより熱くする要素がたっぷり盛り込まれています。“メガシンカ”したポケモンは、それこそ伝説のポケモンに匹敵するほどのパワーを発揮するので、今後大会でどのようなバトルが繰り広げられるのか、目が離せません。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲新タイプ“フェアリー”を持つポケモン・ニンフィア。イーブイの新しい進化形として話題になりました。▲ポケモンの常識を超えたメガシンカ。どのような戦術が飛び出すのか、今からワクワクします。

■ゲームとしても大きく進化

 通信機能やバトルについて紹介してきましたが、今作はゲームとしてももちろん大きな進化を遂げています。

 まず一番うれしいのが、地味なところですがレポートを書く速度が爆速になったことでしょう(笑)。その速度は、恐らく歴代シリーズで最速です。『ポケモン』はとにかく頻繁にレポートを書くゲームなので、すばらしい進化と言えるでしょう。

 グラフィック面では、3DSにハードが移ったことで、ポケモンたちが3Dで描かれるようになりました。『ポケットモンスター』と言えば、かわいらしいドット絵を貫いてきたシリーズですので、どうなるのか少し不安もあったのですが、正直言って3D化は大正解。動きはより生き生きと、表情はより豊かに。ポケモンたちの魅力がたっぷりと表現できていると思います。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲3Dになったことで、細部までポケモンの姿を確認できるのもうれしいですね。ドット絵の雰囲気を残しつつ3D化されているのもお見事です。

 そんな3D表現をうまく活用しているシステムの1つが、新要素の“ポケパルレ”ではないでしょうか。これは、下画面で連れているポケモンにお菓子をあげたり、体を撫でたりしてスキンシップを取れる要素。ポケモンのリアクションや表情は、とにかくかわいいの一言です。これに尽きます! 伝説のポケモンも例外ではありません(笑)。すべてのポケモンに動きや表情の変化が用意されているので、相当ボリュームがあるのではないでしょうか。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲多くの人を悶絶させている恐るべき新要素・ポケパルレ。なでたりポフレをあげたり、トレーナーと遊んでみたり。ポケモンたちにより愛着を持てるでしょう。
『ポケットモンスター X・Y』
▲ポケパルレで仲よくなると、バトル中もさまざまな表情を見せてくれるようになります。テールナーをかばって自分でバトルしたくなりますね(笑)。

 かわいいと言えば、今回は道中で戦うことになるトレーナーたちが、いつにも増してかわいく、カッコよくなっています。従来とは異なり、トレーナーはバトル前にイラストのカットインが入る形式になったのですが、このイラストが本当に魅力的なんです。トレーナーのグッズを出してくれたら絶対に買いますね。中でも一番のお気に入りは、エリートトレーナー(女)ちゃんです(笑)。

『ポケットモンスター X・Y』
▲トレーナーたちのイラストがすばらしいです。今後のシリーズも、ぜひこのテイストで続けていただきたい!

 細かいところですが、3Dになったことで主人公の着せ替えを楽しめるようになったのもいいですね。髪型のバリエーションも豊富なので、自分だけのコーディネートを追求するのも楽しみ方の1つでしょう。プロモーションビデオを撮れる要素もあるので、コーディネートが決まったら、ムービーにこだわってみるというのも楽しいと思います。

『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲着せ替えは息抜きにぴったりの要素。見た目もかなりかわるので、こだわり始めると終わりが見えません。
『ポケットモンスター X・Y』 『ポケットモンスター X・Y』
▲トレーナープロモもある意味やり込み要素の1つ。研究し甲斐があります。

 と、このように、3Dになったことで『ポケモン』の世界がより鮮やかに描かれています。個人的に、これまでの『ポケットモンスター』シリーズでは、“ポケパルレ”のようなシステムはオマケ要素といった印象が強かったのですが、今作では“オマケ”で片付けられるようなシステムがほとんどない気がします。全体的にどのシステムにも意味があるというか、作り込まれているというか、何をやっていても楽しいというか。歴代の『ポケットモンスター』と比較しても、非常に完成度の高いゲームになっているかと思います。これに加えて、“ポケモングローバルリンク”ではやり込み要素の“メダル”が用意されているので、正直言って遊びつくすにはどれだけ時間があっても足りません。

→遊び過ぎて深刻な問題が発生!?(5ページ目へ)

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